店主日記

  • 雪が降っていた 2024年01月08日

     先週の水曜日の夜、おでんを作った。近くのスーパーマーケットが水曜日が安売りの日なので、定休日の日はそこによく行く。安売りと言っても、普段値段を気にして買ったことがないのでどのくらい安いのかは分からない。気にしないというより、必要なものを早く買って早く店を出たい。だいぶ買い物にも慣れてきたが、やはり男がひとりでマーケットをうろうろするのに私にはどうしても抵抗がある。

     

     それは置いといて、その日の買い物は2千円余り。それで作ったおでんが今日も食べられる。6日目だ。1食400円ほどで片付いている。コンビニ弁当も安くて500円はする。そのことを思うと、私は案外、節約家なのかもしれない。だが、それにお酒が加わるから本当は贅沢すぎるだろう。酒が飲みたいから、仕方なく他のものを節約しているのかもしれない。そう言えばこの頃衣類も新調したことがない。着たきりスズメなのだ。いや、その方が休みに日のジーパンに似合うだろう。

     

    中海干拓

     

     今朝起きたら雪が降っていた。小粒の霰のような雪だった。ぼたん雪と違ってコートに弾くから濡れる心配はない。営業準備を終えた。短時間でいい、車で走ってみたくなった。どんな風景が待ち受けているのだろう。東出雲町の中海干拓に行ってみた。どんよりと湿った空気。低気圧は、人の心までふさいでしまう。でもほら、あの雲の上には太陽があるよ。

  • 春の海 2024年01月05日

     昨日は暖かかった。今朝は放射冷却で冷えたが、間もなく陽射しが気温をあげてくれた。朝のコーヒー飲み終えて事務所近くのセルフのガソリンスタンドに出かけた。正月、この自家用車はよく走ったのでガソリンタンクが空っぽ、よく入る。リッター171円。安い店だと思うが支払い料金が気にかかる。

     

    宍道湖

     

     陽気にひかれて、宍道湖に足を延ばしてみた。湖面が、太陽の光をいっぱいに浴びて輝いていた。小さな漁船が漁を終えて一目散に港に帰って行くのが見えた。小さな港の船着き場の防波堤の上に、鴨が同じ方向を向いて一列に並んで羽を休めていた。まだ冬の真っ盛りなのに、いかにものどかな、春の海の風景に見えた。さあ、今日もいちにち頑張ろう。

  • 思い出の賀露港 2024年01月03日

     賀露港に行ってみようか。そう言ってレンタカーで賀露港に向かった。正面に海が見えた。風は強かったが、天気は良かった。沖からやって来た波が、石ごしらえの消波堤にぶつかって高く舞い上がっていた。波が来る度に高く舞い上がって砕けて散った。その波しぶきは、太陽の光に照らされて美しかった。ふたりして、しばし眺めていた。

     

    賀露港

     

     今日は、ひとりでその場所に佇んだ。あの時の石造りの消破堤は無く、今は立派な防波堤ができていた。その防波堤は高さがあって向こうに海は見えなかった。40年経つと、風景も変わるんだと、そう思った。だけど、思い出に浸るには十分すぎる風景だった。あの時と違って、今日は波静かだった。

  • 誕生日おめでとう 2024年01月01日

     妻との約束通り、誕生祝にドライブに出かけた。鳥取県の西部を回って、奥出雲町に入った。再び中国山地の県境を越えて広島県の高野町に向かった。高野インターから松江道に乗って吉田町で降りた。国道54号線で掛合町の道の駅の駐車場でステレオのCDを交換した。

     

     70年代のフォークソングは3曲目になった。かぐや姫が歌う「赤ちょうちん」その瞬間、妻の声が聞こえた。「あんた、この歌が好きなんやなあ」そう言った言葉が、ついさっきのことのように蘇ってきた。懐かしかった。なぎさ、久し振りだな。助手席の妻にそう言った。

    乾杯

     

     なぎさ、今日のドライブのフィナーレだよ。この曲繰り返すね。なぎさとふたりのドライブの記憶が次から次へと蘇ってきた。いつのドライブも、懐かしい。その懐かしい記憶を、赤ちょうちんが次々に誘い出してくれた。家に着く1時間、繰り返し繰り返しこの曲を聴いていた。

     

     早い夕食にすることにした。なぎさ、誕生日おめでとう。乾杯しような。妻には、洒落たコップを持って来た。そしてコップを手にした瞬間、ある人が言った言葉を思い出した。「心に奥さんがいるから、景山さんは幸せだよ」・・・そうだよね。今日、とても楽しかった。久し振りに楽しい一日だった。心に妻がいるからだね。そうなんだね、有難う。なぎさ、ほんとうに有難う。楽しい思い出有難う。

  • 続大晦日 2023年12月31日

     あれから奥出雲町に向かった。目的地は道の駅「酒蔵奥出雲交流館」だ。何のためかと言うと、前編で書いた「どぶろく」を買うためである。これを買って、大晦日の晩をひとり楽しもうということなのである。

     

    どぶろく

     写真のように、「D-269」と、D51と言う機関車のようなラベルになっている。以前から、あれは何のアルファベットと数字なのだろうと不思議だった。一度確認したいと思っていた。だがいつもそれを忘れていたので今日は店員さんに聞いてみた。そしてなるほどと納得した。皆さんも推理してみていただきたい。ヒントは、店員さんの言った一言で私が即座に理解したこと。

     

     4時、松江に帰ってきた。いつものスーパーマーケットは依然、車が混雑していた。他人と駐車スペースを争うほどの度胸は無し、他の初めてのマーケットに行ってみた。何がどこにあるのか分からない。困ったなあ。

     

     何かお探しですかと親切な店員さん。メリケン粉はどこですかと聞いてみた。え、っと、一瞬ひるんだ店員さん、だがすかさず、小麦粉はこちらです、と言った。あ、そうか、古語なんだ。昔はそう言っていたんですと、若い男性店員さんとふたりで笑ってしまった。ちなみに、メリケンとはアメリカのこと。アメリカから伝わった小麦粉だからメリケン粉と言っていた。フランク永井が「雨のメリケン波止場」歌ってたな。外国船が着く波止場のことだ

     

     大晦日という特別な日は、より強く孤独を感じてしまう。だから何かで楽しもうと思った。飲みながら、お好み焼き焼くのもいいな。そう思って小麦粉が欲しいと思った。それにしても、教育が行き届いた店だなと感じた。それとも、店員さん一人一人の心なのだろうか。そんな企業の雰囲気なのだろうか。大晦日のこの思い、心に明かりがさした気がした。その店の名は、ひまり大庭店。

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