店主日記

  • ナミヤ雑貨店の奇蹟 2019年06月28日

     先日尾道で婿殿と飲んでいた時である。志賀直哉の話から、読書の話になった。東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読んだのがおもしろくて、二人で映画を見に行ったとか。しばし、ナミヤ雑貨店の話で話が弾んだ。

     

     朝、パンをかじりながら新聞を読んでいた。選挙が近いんだな。与野党の攻防がいつになく激しいな、などと思って読んでいた。どんな結果になるだろうな、楽しみだな、なんて思いながら読んでいた。そうだ、夜の番組は?

     

     9時、ナミヤ雑貨店の奇蹟の上映があるのを見つけた。そう言えば、娘たちは新聞を取っていなかったんだ。最近の若い者たちはって思った瞬間、テレビ番組も分からないんだって思った。夕方電話してやろう。ナミヤ雑貨店、テレビでするよって娘に教えてやろ。

  • 手紙 2019年06月25日

     ハンカチ用意〈本当に泣けます!〉。ネットで昭和のフォークソングを聞いていたら見つけた。気になったのでクリックした。神野美伽が歌う「手紙」なのである。

     

     もしもボクが死んだなら

     君をひとり残したら

     悲しいけれど少しずつ

     忘れていいよボクのこと

     

     と5番まで続く。死んでいく夫が妻に歌ったものだろう。生きているうちにと書いた手紙なのだろう。我が家も、私の方が妻より軟弱にできている。毎月の病院通いもある。年齢も10歳上だ。当然、私が早く死ぬだろうと思っていた。それが自然だろうと思っていた。だから手紙という歌詩と同じことを考えていた。もし私が死んだら、好きにしていいよって思っていた。 

  • 娘と 2019年06月20日

    尾道で

     嫁いで行った娘が、今月は火曜日と水曜日が休みだからおいでって言うもんだから先日行ってきた。水曜日は定休日だからいいけれど、行きたいから火曜日の仕事は午後2時で切り上げた。車は順調に走る。早く会いたい。早く話したい。まるで恋人に会うような。

     

     私の故郷の奥出雲町の酒造会社の日本酒と、松江市にある酒造会社のと2本を持って行った。一泊するのだから、婿殿とも飲みたい。三つのグラスに注ぐ酒は故郷の酒。うまい。少々値段が張ったものだから、娘を目の前に飲む酒だからその味は格別である。

     

     あくる日は娘と二人で尾道の坂道を歩いた。以前、妻と歩いたあの坂道を歩いた。ここを歩いて、ここも一緒に歩いたんだと娘に説明する。町に下りたら昼めし時、もちろん尾道ラーメンだ。

     

     夕方までちょっぴり早かったが疲れたので缶ビールを飲むことにした。グビッと一人の我が家で喉に流し込んだ。優しかった娘と歩いた尾道を思い出してみた。なぜか、両まぶたが頬を濡らす。

  • ボウリング 2019年06月14日

     アップするのが少し遅れたけれど、先日の11日火曜日の夜、ボウリングをした。親しくしている業者の若い人たち3人と2ゲーを競った。競ったというのは点数が出るから結果的にそうなるのだが、和気あいあいとした雰囲気である。

    花

     

     若い、ボウリングを知らない人たちは正直言ってうまくない。私はというと上手である。最高、257点で1ゲーム収めたこともある。若い人たちにとってハンディとして、私は利き腕ならぬ左手で投げることにした。1投目こそ、スペアを取る2投目も連続でガターだったものの、129点を獲得した。2ゲーム目は腕も疲れたのか 93点どまり。総合順位、4人中2番である。

     

     その後、串焼き屋で食事会。久し振りに楽しんだ。若い人たちと久し振りに交わった。私たちの若い頃とは考え方や生き方が違っている。そんな若い人たちとの交わりは新鮮で刺激があって楽しかった。また、こんなチャンスを作ろうねと言って別れたのだった。

     

     

     

  • 手紙 2019年06月09日

     事務所前の鉢植えのアマリリスの花期が終わった。しぼんだ花の茎を下の方で切った。これからは球根を成長させるのに懸命になってほしい。

     

     末娘に手紙を書いて投函した。短い短い手紙である。作詞作曲家のさだまさしが津和野の城跡でイメージした歌で「案山子」がある。この頃の私はその歌をよく聞くようになった。私の気持ちを歌ってくれているような気がする。そう書いて送った。

     

     身内で、あるいは身近な人に手紙書くのは何十年振りだろうか。妻との恋人時代、文通していた時から初めてかもしれない。今どき手紙なんて、そんな時代だからかもしれない。気恥ずかしく、こそばゆい感じがしないでもない。だが、手紙には手紙の良さがあると思っている。

  • アマリリスが半開き 2019年06月01日

     アマリリスが半開きになった。明日には咲くだろう。

     

     長女が広島に嫁いで行って次女が夢を追って東京に行った。長女にしても次女にしてもお兄ちゃんのお陰か判断能力には優れているから安心だ。だが、家に居る私には寂しさが残った。でも、私は孤独には慣れているから大丈夫。子供たちの束縛はしたくない。私は自由に生きてきてそれで幸せだと思っているから。

     

     先日川崎市でバスを待っていた小学生たちが中年の男に刺されて死傷者が出た。とてもとても、言い尽くせない悲しい出来事だ。滋賀県の保育園児を巻き込んだ交通事故にしたって、あれはミスではない。人としての優しさにほんのちょっぴり欠けていた。人としての優しさがあれば、あんな事故は起こらないだろうと思う。いわんや川崎の事件はである。      

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