店主日記

  • 2020年06月30日

    雲

     雨だったのに晴れてきた。物件の写真を撮りたかったのでこれ幸いにと2ヶ所に出かけた。そして数十枚の写真をネットにアップするための加工を施した。根を詰めたので目の奥の方に違和感を感じてきた。こりゃいかんと表に出て天を仰ぐ。綿をちぎったような雲が無数に浮かんでる。いろんなやつがいるなあ。動物みたいなの。魚みたいなの。かあちゃんみたいなの。

  • つぶやき(日記 かあちゃんの詩) 2020年06月27日

     22日のこの店主日記「かあちゃん嬉しいな」で書いたその人への重要事項の説明がさっきあった。男性一人だけ来たけど、事務員さんは?って聞かれた。我が社のリピーターだから以前からの様子が良く分かっている人だ。私の奥さんだったけどね、亡くなってしまってねって答えた。

     

     説明を終え、帰って行く時、その後ろ姿に心の中でつぶやいた。私も、大恋愛だった。彼女の父は最初私たちの結婚に反対だった。でも何とか許してもらった。そのように私たちの結婚への道は平坦ではなかった。だから結ばれたら、幸せになりたかった。そして結ばれて妻を大切にしたと思っていた。でもね、亡くなってしまった今反省することが多い。もう少しああしてやればよかった。もう少しこうすればよかったなと後悔ばかりだ。そう思っても、反省しても私にはもう遅いんだよね。でもまだ愛してる。・・・あなたも奥さんのこと、大切にしてあげてね。

  • ボウリング 2020年06月25日

     多い方ではないが、私にもそれ並みに友達がいる。男性もいれば女性もいる。もちろん男性の友達も会えば嬉しいし、楽しくもある。女性の友達は話してもくれるし、好きなのは私の話をよく聞いてくれるところだ。昨日、月末の支払いで、いつもの所を訪れた。20歳年下の女性の友達はそこに勤務している。手短に近況報告をし合った。そして彼女「これからボウリング?」 いや、墓に行って花を活け替える。

     

     花屋さんに行って、私が気に入っているいつもの若い女性店員さんといつものように軽い話をする。妻が私によく言っていた。あなた女の人が好きなんだねって。そうかもしれないね。でも話が好きなだけなんだ。女性はよくオレの話を聞いてくれるから。やきもち気味の妻にそう答えてた。

     

     また来たよ。今日は二度目だねって花を活け替えた。墓石もきれいにした。しばし会話を楽しんだ。明日また来るねって帰ろうとした時、これからボウリングって言った彼女の言葉を思い出した。「かあちゃん、オレこれからボウリングに行くね」 

     

     新型コロナウイルスの影響で久し振りの宍道湖ボウルだ。3ヶ月振りだ。うまく投げれるかなと心配だったけど、2投目から立ち位置をアジャストして1ゲーム目に232点。4ゲーム中、200点越えは3ゲーム。練習は間を置いた方がいいかも。しかし、マスクしてのボウリングは暑い。

    ボウリング

  • かあちゃん嬉しいな 2020年06月22日

     先日、若い男女の来店があった。話を聞くうちに驚いたことがある。いずれの若者も以前私たちがアパートを紹介した人らしい。知らない者同士のその二人がどこかで出会って恋をした。そしてこれから結ばれる。

     

     その二人が一緒に住む新居を決めてくれた。再び私の紹介で新居が決まった。こんな偶然ってあるのだろうか。私が係わった 者同士が結ばれる。こんな偶然って本当にあるのだろうか。嬉しかった。とても嬉しかった。不動産業冥利につきるとはこんなことを言うのだろうか。夕方帰宅して、一番で仏壇の妻に報告した。

  • 丸い水槽の洗濯機 2020年06月18日

     新型コロナウイルスの影響で隣の県、鳥取にも行けなかった。先日、許可されたので鳥取市まで行った。目的はひとつ。県立博物館での企画展「輝いていた60年」1960年代のスポーツと生活文化展だ。

     

     スポーツでは、東京オリンピックの展示が多かった。東洋の魔女は記憶に新しい。鳥取出身の「岸本幸子」さんの記録は走り幅跳びで6mを超えたとか。床にメジャーが張り付けてあり、6mの距離が目で見れるようになっていた。中学時代、まさに東京オリンピックその時だ。バレーボール部に所属し、シーズンには陸上競技の短距離にもかかわっていた私。楽しかった。

     

     生活と文化展では、スバルの小型乗用車を穴が開くほど見つめた。円筒形で、中は見えなかったが昔我が家にあった洗濯機は懐かしい。思わず案内の女性館員をつかまえて逆にその説明をした。3枚羽なんだよ。それが4分の1回転で交互に動くんだよって。・・・そう言えば、車の通る100m向こうの道路から、電気屋さんが丸い洗濯機を背負って高台の我が家に運ぶ姿を思い出した。3歳の頃の話である。私は思い出に浸るのが好きらしい。この博物館は妻と恋人時代にデートした場所なのである。

  • 徒然に 2020年06月15日

     何日か前梅雨入りした。そして一昨日と昨日は土砂降りの天気。松江市でも大雨警報。殊に昨日は風も強かった。今読んでいる本が、修学旅行生が嵐の山で遭難する話。読んでる本に臨場感さえ湧いてきた。それほど昨日の天気は激しかった。打って変わって今朝は真夏の快晴の天気だ。

     

     一人10万円の給付金は8日の月曜日に振り込みを確認した。アベノマスクは13日の土曜日にやっと届いた。届いたからって町の商店に溢れているマスクの品々、今となって嬉しくもなんともない。ただ、ある音楽家が言っていたその言葉が当てはまる。「ほしくはないが、届かないと腹が立つ」と。松江市役所に回収ボックスの設置を提案しておいた。

     

     マスクと同時に郵便受に入っていたものが二つある。マスクよりズッシリと重たいふたつの封筒。ひとつは国民健康保険料納付通知書。もうひとつは市民県民税振込用紙。当然だけれどコロナ禍の中、私の心にズッシリと重たいな。

  • 飛沫防止カーテン 2020年06月12日

    飛沫防止カーテン 昨日の大雨も今朝は止んでいる。雨は降らないけれど梅雨独特の湿気が多い。山陰だから余計にそうなのだろうけど、空気中が見えない霧に覆われている気がする。そんなにも気温が高いわけじゃないのに、この蒸し暑さは異状なのである。不快だけれどこのぐらいのこと、辛抱しなくちゃなって思う。

     

     私の家にはまだアベノマスクは届かないけれど、我が社にはやっと注文の飛沫防止用のカーテンが届いた。早速接客カウンターにセットした。ビニールだから、対面のお客様の顔がいびつに見える。私の方もそう見えるだろうけど、その分いい加減にならぬように気をつけなきゃなと思う。目と目で会話する大切さをあらためて思う。

  • 会いたいなⅡ 2020年06月09日

     久し振り、2ヶ月振りに出雲にいる息子に会いに行った。帰り、山一つ越えて掛合町に行った。道の駅裏にある公園で文庫本を読みながら昼のサンドイッチを食べた。国道54号線の帰り道、山に植林された杉の木の幾何学模様に心を引かれた。ドライブ中、ステレオから流れているのは「会いたいな」

     

     たいていの歌の詞には謎が多い。この歌もそうだ。会いたい筈の彼、今どうしているのだろうか。その説明はない。想像してくれということなのだろけれど、この歌詞についてはその想像すら難しい。だけど、考えてみた。歌詞を添付しておくから皆さんも考えてほしい。

    過ぎの並木

     

     私は思う。彼は、亡くなってしまったのだろうと。それを歌詞の中の所々に感じるのである。町の様子が変わるほどに月日が経過した。だけど「思い出が嬉しい」っていう部分に、それを感じるのである。会うことはもうできないから、不可能だから余計に会いたいと思ってしまう。大好きな人だったから。・・・もしかしたら、私だからそう感じるのかもしれない。

     

    歌詞

     港のある町に住んで海を眺め暮らそうよ あなたは私に約束した 遠い空を目指す舟を一日中数えよう あなたは何度も約束した ピアノを弾けるようになる誓ったけれど どうしてもうまくなれなくて 芝生でひとり本を読むあなたの影を いつまでもそばでみつめてた 離れない忘れない離れない 会いたいなもう一度会いたいな

     女ならば愛するより命がけで愛されて 幸せつかむと約束した あなたの写真を大きく引きのばしたら 大好きな笑顔がぼやけた 馴染みの店も少しずつ名前を変えて 人が増え町は変わった あなたの吐き出す煙草の煙さえも 独り占め私だけのもの どんなに小さな事でも何もかもが 心からすべて好きだった

     楽しくて忘れない楽しくて 嬉しいな思い出が嬉しいな 離れない忘れない離れない 会いたいなもう一度会いたいな 

  • 会いたいな 2020年06月07日

    逢いたくて

     中学校2年の時だっただろうか、音楽の先生にいじめられた。ひょっとしたら彼女もそう思っていたのかもしれない。生徒がいじめるって。真相は分からないけど私はいじめられたと思ってた。以来歌うことが嫌いになった。

     

     授業では一人で歌うことを拒んだ。合唱するときは口パクだった。全校生で何かを歌う時も、あるいは卒業式で蛍の光を歌う時も口パクだった。大人になっても、歌うことはしなかった。でもなぜか、ラジオから流れる曲は覚えた。車のステレオから流れて来のを聴くことは楽しかった。

     

     そんな私だから歌うことが上手なはずもない。いい声が出るなんてことはあり得ない。だけどこの頃、ひとりの時間が長すぎるから、心の友達もいるわけじゃなし、だから時には感情を表に出したい時だってある。叫びたくなる時だってある。

     

     そんな私が歌ってみる気持ちになった。半世紀ぶりに歌を覚えたいという気持ちになった。私の心に演歌は似合わない。ポップスがいい。フォークがいい。でも難しそうだ。だけど歌うならこれしかない。今、山本潤子に挑んでる。「会いたいな」に挑んでる。

  • いとしき花よ 2020年06月04日

     ユーキャンでCDセットを仕入れた時、小さめの保温ポットがおまけに付いていた。休日には、それが結構活躍している。昨日も使った。コーヒースプーン2杯のインスタントコーヒーの粉を入れる。湯を満タンに注げば出来上がり。夕方まで車で走っても、これがあれば缶コーヒーを買う必要もない。

    アザミ

     若い頃は水を持って行き、現地で沸かしたものだったけど、今そんな心と体力の余裕はない。でも懐かしい。自然を感じながら、飲むコーヒーは格別の味がする。そんなことを回顧しながら、さあ、出発だ。

     

     三瓶山は我が家にとっては懐かしい山である。子供たちを連れて西の原の草原でのピクニック。大学のキャンプで訪れた娘たちを見に行ったこともある。この頃は妻と二人だけのドライブが多かった。その西の原で文庫本を読み、サンドイッチを食べながら1時間余りを過ごした。

     

     田んぼのあぜ道にはアザミの花が咲いている。小さな集団があちらこちらと点在している。中に、ポツンとひとりぼっちで咲いているやつもいる。お前もひとりぼっちなんだなって声をかけて写真に写した。

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