店主日記

  • 満開のツツジ 2026年04月25日

    ツツジ 今朝7時半に目覚めて、目覚まし時計のセットしてないことに気が付いて、ああ、目覚めて良かったと思った。ところが、起きようとするのに起きれやしない。あれ、どうしてこうも気だるいの。今までこんなことなかったのに。この頃、年取った、だからの初体験が多くなってきた。

     

     一緒に暮らしていた母が亡くなった時、すごく悲しかった。そして寂しかった。だから母が好きだった山野草を求めてカメラを持って近場の山と言う山を仕事の休みの度に歩き回った。以来、男のくせに花大好き人間になってしまったのである。

     

     今朝も事務所前の県道の植え込みのツツジを眺めていた。花のひとつひとつを観察するとそれぞれに個性があって面白い。でもツツジは、集団で咲くから綺麗なのかもしれない。でもどんな花も、良く見れば可愛いから、だから花は好きなのである。

  • 命日 2026年04月24日

     妻命日のため休みますと、事務所玄関に貼り紙して昨日の朝の8時に出発した。松江市街地と、米子市街地をショートカットするためにのみ、山陰道に乗ったけれど、他は一般国道9号線を走った。二人が出会った頃には、山陰道はまだなかったからこの方が懐かしい。

     

     鳥取市に着くまでは、18曲入りのCDが3回は繰り返したのだろう。だが、好きなグレープの精霊流しも無縁坂も縁切寺も耳には入ってこなかった。妻との、思い出話に話は弾んで音楽どころだはなかったらしい。そして車は目的地の賀露港に着いた。

     

    賀露港

     

     賀露港は車でぐるっと走って、そのままその地を後にした。鳥取往復のドライブと、賀露港に来たという、この二つで今日の目的は達成だ。心残りは何もない。あの時、冬の荒波を二人で見た、防波堤に飛び散った波しぶき、その記憶が瞼の裏を巡って行った。それだけでいい。

     

     たまにはと、上等なビールを2缶買って帰った。昨夜仕込んでおいたトンカツとチキンカツを揚げて早い夕食にした。今日の夕食はどうしてこうも楽しいのだろう。妻と乾杯したからだろうか。妻の弟から花束が届いたからだろうか。長女とラインしたからだろうか。それもあるが、長距離ドライブで妻と沢山の思い出話をしからだと思う。妻の天国での今の暮らしに、安心したからだと思う。いち日中雨だったのに、今日のドライブは楽しかった。鳥取に行って本当に良かった。

  • 飛び散る波しぶき 2026年04月20日

     二人の住まいは遠距離だったので文通での交際だった。知り合って半年余り経った頃だろうか、もう一度会おうということになり、約束をした。会う場所はふたりが住む中間地点、鳥取市と決めた。私は3時間近くかけ、車で向かった。鳥取駅の階段を、改札口に向かって降りてくるだろう彼女を緊張しながら待った。

     

     当時、鳥取市について無知だった。どこへ行く当てもない。とにかく車に乗り込んで走り出した。すると、妙に路上に建つ賀露港の案内板が気になりだしてハンドルを向けた。人っ子一人見当たらない閑散とした漁港だった。冬の荒波が防波堤に砕かれて空に飛び散っていた。白波が太陽の光を弾いて美しかった。

     

     先日来、命日は妻との思い出と過ごすためにどこに行こうかと迷っていた。出雲大社か鳥取市かと迷って結論は定まらなかった。だが昨日、突然賀露港の防波堤に砕かれて飛び散る波しぶきの記憶が鮮やかに蘇ってきた。そうだ、23日の妻の命日は賀露港に行こう。

  • 花の中に花が咲いている 2026年04月19日

    夢 昨夜夢を見た。ストーリーなど覚えていない。ただ、その夢の中には妻がいた。3人の子供たちがいた。そして今朝、7時半に目が覚めた。明るかった。障子越しに陽の光が差し込んでいて、明るかった。もうみんな、起きているのだろうかと耳を澄ませた。ほんのわずか後、気が付いた。夢だったんだ。

     

     ほんの時々、妻の夢を見る。だけど、顔も姿も見えない。気配だけ。私の横か、斜め後ろに気配だけ。そして目が覚めた時、いつも今朝のように思う。もう起きたのだろうかと。そして耳を澄ませて気配を探る。だが、ほんのわずかの後、夢だったんだと悟る。

  • 2026年04月18日

    混合 ツツジの花は、木から立ち上がった本の部分はロート状になっていて、先の方は5枚にさけている。だから花びらは1枚なのだ。その花にピンクのと紫のと白いのがあると先日来書いてきた。今朝よく観察すると、数知れない花の中に1輪だけ、ピンクと紫とが入り混じったのを見つけた。ピンクになろうか紫になろうかと悩んだ末に得た結論なのだろうか。

     

     今朝、事務所のバックヤードの流しでの事、電気ポットに瞬間湯沸かしから流れるお湯を入れていた。突然、恋しくて会いたくてたまらずに妻の名を叫んだ。この頃、よくそんな日がやって来る。妻の命日が近いからかもしれない。23日を、妻の思い出とどう過ごそうかと悩むからかもしれない。

     

     花が好きなせいもあるかもしれない。この季節に咲くからかもしれない。日に何度か、ツツジの花を見に玄関を出る。正面の、県道の歩道と車道の間の植え込みにほほ笑んでいるツツジが恋しくもある。

     

     あ、バッタだ。のぼり旗に止まり、そして玄関にやってきた。取っ手の周りを動いている。まるで事務所に入りたいみたい。そっと近づいてやさしく手を差し伸べたらどこかに飛んで行った。しばらくしてまた帰ってきた。よほどここが恋しいらしい。ふと、妻かもしれないと、思ってしまった。

  • あ、白い花 2026年04月17日

    純白の花 午前中、「あじさいの会」の月例会があって出席した。今日の参加者は多かった。お昼になって、5人で昼食会。それが2時間続いた。話を聞いていて、ひとり親になったのは、やはり私だけらしい。男親で、なにをしていいか分からず、ごめんなってそう思った。

     

     日常と違う行動をすると、疲れるものらしい。2時半に事務所に帰った。ほっとして、応接の籐製の丸い椅子に座った。もう、何もする気などしやしない。朝のうちにすることをしといてよかったなと思った。背伸びして、ツツジの植え込みに目が向いた。おや、白い花が咲いている。それが、雲の白さを写してなお白い。初めて見る純白の花、そうなんだ。色が無いのも個性なんだ。

  • 花の色はうつりにけるないたづらに 2026年04月16日

     定休日の夕食は、豪華な食事を沢山作って食べることにしている。豪華と言っても、私が言う豪華なのだから知れたものだ。昨夜は、大きな平たい皿に、千切りキャベツを乗せた。その脇に、ポテトサラダとトマト1個を六つ切りにして並べた。トンカツを2枚揚げて、その下にはナポリタンを1人前敷いた。トンカツソースは市販のもの。ボリューム満点の、昨夜の夕食だ。時価800円を豪華だと言う、これが私の孤独解消法だ。

     

    ツツジ 一夜明けた。晴れているが昨夜は雨だったらしい。事務所前の植え込みのツツジの花は濡れていた。その雨露の一粒一粒が太陽の日差しを弾いてキラキラと美しかった。思わずスマホで写真を写した。写真を撮れば、店主日記書きたくなる。これがボケ防止法と言えばそうかもしれない。

     

     20年前のこのツツジの植え込みは、ピンクの花1色だった。だが、毎年少しずつ、紫色のが咲くようになった。そしてその紫は少しずつ増えて行った。・・・花の色は うつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに・・・

     

     この歌は、古今集にある小野小町のだそうだ。花とは桜の事、ツツジではない。・・・桜の花の色はむなしく衰え色あせてしまった。春の長雨が降っている間に。ちょうど私の美貌が衰えたように、恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいるうちに・・・

     

     美貌とは無縁だが、ツツジを見た今朝の私は小野小町の心になった。桜の花とスパンは違う。ツツジの花の20年と言うスパンを見た時に、私も色あせて来たもんだとそう感じた。今朝も重要事項の説明をした。指先の潤いがなくなって、ページがはぐれやしない。掃き掃除をするときに、己の体重を重く感じてしまう。

  • 愛燦燦 2026年04月15日

     昨夜も、7時半になって炬燵(そう、昭和の真っ只中人間だから炬燵が大好きなのだ)に入って焼酎のお湯割りを頂いていた。至福の時間なのである。そうだ、NHKテレビの歌番組が始まる。チャンネルを替えた。小椋佳さんが「愛燦燦」を歌い始めた。

     

     もちろん、美空ひばりさんが歌うこの歌も好きでよく聴く。だが、私は小椋佳さんが歌うこの歌によりひかれる。彼は私より6歳年上、人生経験も私より深い。そして同じ男性であること、思いは私と重なるのかもしれない。偽りのない声、ああいいな。

     

     そして今朝、定休日だけれどアパートの鍵渡しがあったので出勤してきた。10時半に終わって、いつものコースで中海半周のドライブに出かけた。米子市から境港市に入ったところで自家用車のタイヤが「ゲゲゲの鬼太郎」のテーマソングを奏でた。大雨なのによく聴こえる。雨の日の方がよく聴こえる。しっかりとしたメロディーとなって。

     

     そして曲は終わってタイヤは雨を轢く音のみに変わった。そして思った。これから帰って、店主日記に愛燦燦を書こう。しばらくの後、パソコンデスクに座っていた。そして考えた。どう書こう。いや書けない。優しい歌詞なのだが、書けない。まだ私には人生が分からないのかもしれない。

  • 今年も咲いたよ 2026年04月12日

    tutuzi 事務所玄関のガラス戸越しに見えるツツジの木、なぎさ、今年も咲いたよ。22年前、ここの事務所開いたよね。最初の年は、年中休みなしに働いた。5月の連休も出てきて事務所を開けた。満開のツツジの花が綺麗だったことを覚えている。

     

     それにしても、懸命だったな。物件ポスター作って玄関のガラス戸に張り付けたよな。家のことはみんななぎさに任せてね。でも今になったら思う。すまなかったねって。苦労かけたねって、そう思う。もう遅いけど、ごめんななぎさ。

     

     でも俺たちいつも一緒だったじゃない。朝も昼も夜も、ずうっと一緒だったじゃない。だから昨夜も思い出をたどってみた。もちろん家での記憶が多かった。でも、事務所のことも随分と思いだす。そして今朝起きて、事務所に着いて思った。今、不景気だけど、仕事も難しくなったけど、俺頑張るわ。なぎさの思い出、大切に生きて行く。

  • 愚痴ってもいいかい 2026年04月10日

     なぎさ、少し愚痴ってもいいかい。俺さ、もう無理だよ。仕事するのも、1週おきに出雲市の息子に会いに行くのも、生きて行くこと自体、もう無理だよ。ひとりぼっちじゃあしんどいよ。もういいよ、なあ、なぎさ。だから会いたいよ。顔が見たいんだよ。もう一度一緒に暮らそうよ。

     

     先日さ、仕事から帰ってシャワーを終えていつものようにビールを飲んだ。そしたらさ、ビールがぬるいんだよ。冷えていないんだよ。なんでって、冷蔵庫点検したら壊れてた。明けの日、新しい冷蔵庫を買った。4日ほど待ったら届いた。そして、壊れた冷蔵庫は消えた。寂しかったな。またなぎさとの暮らしの匂いがひとつ減った。そう思ったら悲しかった。

     

     スポーツ用品専門店のアルペンがまだ松江市にあった10数年前、俺のヤッケそこで買ったよね。その前に田和山のスポーツ店でリュックサックふたりで一緒に買ったよね。この二つセットで今通勤している。見覚えのあるものだから、なぎさが空の上から見つけやすいかなとそう思って、まだまだ着続ける。

     

     毎朝の墓参ね、なぎさの墓石の前にしゃがむと、在りし日のなぎさが墓石に見えてくる。新婚旅行の沖縄の海に浮かぶなぎさの笑顔。末娘の自転車の練習にキャッキャと笑いながら後を追いかけるなぎさ。ドライブの助手席に眠りこけるなぎさ。いろいろな記憶が巡っていく。それが嬉しい。

     

     時には人に話したいと思う。楽しかったあの頃の日々の出来事を聞いてもらいたいと思う。私の心にしまっておくだけでは苦しい。話せば、楽になるかもしれない。そう思って今日はこれを書いてみた。…みんな、今日は聞いてくれてありがとう。悲しみと寂しさの心が少し楽になった気がする。

  • 2連休 2026年04月08日

     我が社には、月一度の2連休がある。 それは第2火曜日と水曜日、昨日と今日がその日に当たる。いや、来週かもしれないが、解釈に寄れば今日でもよい。先週休んでいないので、今日をその日にしよう。昨日は11時まで寝た。ぐっすりと気持ちよく、眠りこけた。起きて部屋に掃除機かけて、チャーハン作って昼ごはんとした。

     

    八重桜 そして車に乗って、美保関まで出かけた。いつもの無料駐車場に着くと、やけに駐車中の車の多いことに気が付いた。どの船も、旗を立てている。大漁旗かとも思ったが、どうやらお祭りらしい。そうか、青紫垣神事(アオフシガキシンジ)なんだ。人ごみは避けたい。それに冷たい風が吹いている。咲きかけた八重桜を写して車に戻った。

     

     そして今日、昨日と打って変わって4時に目が覚めた。昨夜の残りの鶏の唐揚げと、茹でたブロッコリーと刻んだ山芋にポン酢をかけて朝ご飯として5時半に出勤した。でも定休日だから仕事する気はない。

     

     リュックの中には、キャビネサイズの妻の写真が入れてある。取り出して眺めてみた。どうしてだろう、どうして俺は。・・・選ばれた者なのだろうか、それとも見捨てられた者なのだろうか。時々そんな疑問を抱いてしまう。9時になったら出雲市に向かおう。息子に会いたい。

     

    菜の花

     

     元気そうで何よりだった。病院を後にして、いつものように三瓶山に向かった。フラワーバレーに行くと、畑がひとつ菜の花でおおわれていた。その菜の花のひとつひとつがそれぞれに、我こそ一番美しいと言わんばかりに咲き誇っていた。

  • 雨上がりの大山 2026年04月06日

     昨日アップしようと思っていた店主日記、忙しすぎて書けなかった。その日の午後に来店があったあるアパートのオーナー、今日は忙しくてと、そう話したら、「あなた一人でよくやってるねえ」。そう、自分でもそう思う。この歳になって一人でよくやってるねって。一人で切り盛りしてもう少しで8年だものな。

     

     道の駅、「本庄」に行ってみようよと言う話になり先日の土曜日の午後、ある人と出かけた。そこには農家直送の野菜が売ってあって気に入っている。同じ野菜でも、ここならではの味わいが感じられて、一人夕食が少しでも楽しめるよう、この店に励ましを頂いている

     

    大山

     

     そこの駐車場に降り立った時、いつものように、中海の湖上に浮かぶ鳥取県の大山を眺めた。おや、後光が差している。午前中降った雨が霞みを消してくれたのだろう、大山あたりにのみ太陽の光が差し、いつもよりいっそう、その姿は神々しくも見えた。

  • 新聞の読者欄への投稿 2026年04月02日

     昨日は、定休日だけれど、アパートの鍵渡しがあったので一日中出勤した。たまには片付けようと、バックヤードの書類棚を整理していた。おや、こんなものが、A4のペーパーにコピーされた私の新聞読者欄投稿文だ。妻への思いを書いたものだ。70歳とあるから6年前、妻亡き後の2年目だ。

     

     今朝出勤して、開業準備を終え、応接テーブルに置いてあったそのコピーを読んだ。何度も何度も読み返してみた。うまい文章じゃあないが、分かりやすく書いている。悲しさや寂しさを直接感じさせる文書じゃあない。だが、ほんのりと哀愁を漂わせている。

     

     3回忌を終えたその日の夜、仏壇の前で妻と乾杯したとある。連れ合いを亡くすことは最大の悲しみかもしれない。だがそれを涙が慰めてくれる。だから泣き終わった後下手な歌を口ずさむ。「涙の数だけ強くなろうよ、風に揺れている花のように」。そう言えば、・・・よく歌ったな。

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