店主日記

  • 明日から3月 2023年02月28日

     今朝一番で、重要事項説明した若い男性客がプレゼントをくれた。もうすぐ誕生日ですよねと言って。ほんの気持ちですと言ってプレゼントをくれた。ああ、この人こんな所に気が配れる人なんだ。きっと、奥さん幸せだろうな、そう思った。嬉しかった。

     

     そして明日は水曜日で定休日。以前からすごく楽しみにしていた一日がやって来た。岡山県真庭市の勝山町に行ってこよう。雛祭りは2日からだが、案外、1日の明日雛人形が見れるのかもしれない。そう期待して行こうと思っている。それにテレビニュースでやっていた。暖簾を新調したよって。

     

     勝山町は暖簾の町なのである。そして3月3日の前後1週間ほどは雛祭りがある。町のあちらこちらに雛人形を見ることができる。3月3日が誕生日の私には雛人形は興味深い。年齢を増すごとにそう思うようになった。明日は楽しみだ。ワクワクする。

  • 元気が出るんだよ 2023年02月27日

    写真 

     さっき税務署に確定申告の用紙を提出した。ほっとした。車で走っていると暖かい。春の日差しが心地良い。ほっとしたのと、この暖かさが合わせ合って眠くなった。昨夜の睡眠不足も合わさって三拍子ってところか。事務所に帰って、孫殿の笑顔を見る。

     

     妻が亡くなったその年の夏、鳥取市の浦富海岸に行った。ここは、妻との最初のデートで行った思い出深い場所なのである。小さな遺影をベンチに座らせて、浦富の海岸をバックに写した。その写真を私のワークデスクの横に貼っていた。そして先日、孫のいい写真を見つけたので大きく引き伸ばして隣に置いた。

     

     孫殿は、顔の中の一つ一つの部品は私に似ている。だがその輪郭は、私の妻にそっくりだ。だから、なぎさって呼びかける。まるで、俺たちの子供みたいだなって、そう話しかける。この子は、君のDNAを持つんだよ。君の生まれ変わりなんだよって、そう話しかけている。そしてこの子の笑顔は私を元気にしてくれる。

  • 似てるね 2023年02月25日

     先ほど、学生さんにアパート入居契約のための重要事項説明を終えた。何やかにやと終えた後に、事務所に貼ってあるA3用紙の写真を見て、似てるねって言う。やっぱり、誰が見ても似てると見えるらしい。私自身も、娘がラインで送ってくれた産まれてすぐの写真を見た時思った。え、なんで俺の写真が・・・と。仕事の合間に壁に貼った孫の写真を見る時、ついニヤついてしまう。可愛いなあって。

     

     律人

     

     写真は、5ヶ月に入る頃。まだ我が家に居る時、私が撮ったものだ。私を見てにっこりと笑ってくれた。この日の約1ヶ月後、出雲空港から北京に旅立って行った。

  • は~やく来い 2023年02月22日

     朝早く家を出発して、出雲の息子に会った。出雲に来たらもう西に行くしかない。三瓶山に行くことにした。大田市市街地からいつものように北の原に向かった。三瓶ダムあたりから三瓶山の写真を撮りながらゆっくりと楽しんで車を走らせた。

     

    三瓶

     

     北の原は何もかも閉ざされていた。レストランも、三瓶自然館の駐車場もみんな眠っていた。西の原に行く道さへ冬季閉鎖で通行止めになっていた。太陽の光さへ、遮断されているように感じた。風景が暗かった。三瓶山の偉大さもなかった。何もかもが冬眠中のように。東の原に向かう道を進むことにした。

     川

     所々圧雪した道をゆっくり走った。木漏れ日の中を進むとやがて風景が開けてきた。雪景色が眩しい。エアコンを消して運転席の窓ガラスを全開にしてみた。寒くなかった。春の風が頬を撫でていく。気持ちがいい。すれ違う車もない。後を追っかけてくる車もない。私一人が三瓶山を独占しているふうに感じた。ならば、誰もいないのなら叫んでみたい。なぎさー、なぎさー、なぎさー聞こえるかい

     

     頓原に向かって下ることにした。久し振りの天気に太陽の光が眩しかった。エアコンは消しっぱなし。少し開けた窓から吹き込んでくる冷たい風。それで室温のバランスが取れる。流れる川の雪解け水が騒いでいる。やがて、本当の春がやって来る。

  • Neskafe 2023年02月21日

    ネスカフェ 私はいったい、一日に何杯のコーヒーを飲むのだろう。さっきもコーヒーを飲みながら、昨日の夕方ある人から頂いた小さな本を読んでいた。その小冊子の表紙の題名は「心の指針」大川隆法著だ。

     

     「生命あるうちに、愛しているということを、心から愛しているということを、伝えなさい」・・・これは、表紙をめくった本カバーに書いてある、一番最初に目にする文章だ。そして私にはその意味が心にしみる。そうなんだよ。生きているうちに、伝えなきゃあ。命あるうちに言わなきゃあいけなかったことなんだよ。私が一番悔やんでることなんだよ。

     

     ネスカフェ、インスタントなのだがこれを私は好んで飲んでいる。まず出勤して2杯続けて飲む。そして2時間間隔で1杯。高校生の時に始めた喫茶店でのアルバイトが、私をコーヒー好きにさせてしまった。でも、これを飲むと心安らぐ。明日、詰め替え用を買っておかなきゃ。

  • ChatGTP 2023年02月20日

     テレビやラジオで、チャットGTPのことがこの頃よく話題になる。オリジナルテキストを生成することができる人工知能ツールだそうだ。例えば私の店主日記、「奥出雲町にドライブに行ったことの日記」と入力すれば、店主日記は完成することになる。かなりハイレベルな文章が出来上がるらしい。

     

     ブログにしても、新聞の読者欄への投稿にしても、書くと言うことを私は楽しんでいる。。ストレス解消でもあるし、気分転換にもなる。一番の楽しみは、言葉を組み立てる作業の面白さだ。子供の頃、粘土をこねて形あるものにしたあの喜びと同じなのである。

     

     仕事で使うパソコンもそうだけど、スマホにも時々怪しいメールが届く。覚えのない、あるいは、例えばauを名のるなど一般に知れた名であっても私は無視することにしている。そんな詐欺めいたものも、チャットGTPでもっと巧妙化していくのかもしれない。 

  • 久し振りの夕方の街 2023年02月19日

     昨夕、久し振りに街で食事することにした。定時に仕事を終えてタクシー会社に電話する。4社に電話するも予約がいっぱいでありゃしない。バスで行くことにした。土曜日の夕方のバスはこんなに混むんだ。土曜日を侮ったのかもしれない。

     

     松江大橋南詰のおでん屋さんに行った。サラリーマン時代に時々ひとりで行った馴染みの店だ。馴染みと言っても、もう20年もご無沙汰している。カウンター席に案内された。ひっきりなしに訪れる客。てきぱきと店員さん。大繁盛だ。ビールの大ジョッキと、数種類のおでんを注文した。

     

     満足して、顔見知りの店主のお好み焼き屋さんに足を延ばす。ここでも生ビール。そしてお好み焼き。どこも、お客さんは多い。コロナ禍前の賑わいが回復したのかもしれない。人々の、笑顔を見てそして思う。庶民が、小さな幸せを求めて暮らしている。みんな、平和を求めて生きている。

  • 雪景色 2023年02月15日

     定休日に限って早く目覚めるのに今日は良く寝た。リビングのカーテンを開けると雪が降っている。だが積もりそうではない。ならば、奥出雲町に行こう。雪を見に行こう。そして遅い朝食。いや昼飯にするか。

     

    雪景色

     

     雲南市の坂道を登っていくと薄っすらと雪景色が広がってきた。奥出雲町に着くと、更に風景の白さが増していった。。いいぞいいぞ。この風景が見たかった。山々の木々を新雪が覆っている。この景色が見たかった。

     

     予定通り、亀嵩にある「酒蔵奥出雲交流館」に行った。雪のせいか他にお客さんはいない。レジの女性に話しかけてみた。話していたら年齢が分かってしまった。でもすごく若く見えた。「DOBUROKU Dー269」という濁り酒がある。これを買って、話してくれて楽しかった。有難う、また来ますと言って交流館を後にした。

  • 岬めぐりもいいな 2023年02月13日

     今日もまた夕方になった。しとしとと雨が降って地面の水たまりに幾重もの円を描いている。なのにどうしてあそこを行く若い人は傘を差さずに歩くのだろう。片手に傘を持っているのに。その後ろを歩く人も。

     

     私のパソコンデスクの後ろのスピーカーからは昭和の歌謡曲が流れている。女性歌手の声が聞こえている。このスピーカーは末娘が我が家で聞いていたものだ。東京へ行ってしまってから私が事務所に持って来た。小さいけど、まずまずの音を出す。歌謡曲を聴くのには不足はない。今は、春なのだが太田裕美が「九月の雨」を歌っている。

     

     あ、山口百恵が「いい日旅立ち」を歌いだした。今度の休みにはどこにドライブ行こうか。どこに旅に出ようか。どこか知らない町を歩いてみようか。・・・写真は日御碕漁港の日御碕神社の海辺の鳥居がある所。波が来ては小石を躍らせてカチカチと音を出す。ある日、この音をいつまでも、いつまでも聞いていた。

     

    鳴石

  • そっくりだよ 2023年02月10日

    律人と 昨夜、宅建協会の、いちばん末端に当たる班会があった。コロナ禍の中で3年振りのことである。十数人集まったその中の一人が私のこの店主日記を読んでくれている。そして昨日、お孫さん、景山さんにそっくりだねって言ってくれた。思わず、デへっと、デレっとなってしまう私なのである。

     

     孫の母、つまり私の娘なのであるが、ハイハイが始まった頃の顔は私の顔によく似ていた。笑った顔など瓜二つってところだろうか。可愛かった。そう思うと、私と孫が似ているということは不思議ではない。むしろ当たり前のことなのかもしれない。

     

     しかし、娘の顔は、成長するに従って私の顔との極似から遠のいていった。その顔は、だんだん母親に似ていった。顔だけではない。性格や体格まで母親そっくりになってしまった。孫も、やがては違った顔になっていくのだろうと思う。そう思うとちょっぴり寂しい気持ちになってしまう。

     

     写真は、昨年の9月9日、北京に旅立つ娘と孫を出雲空港に送って行った時のものだ。娘が私のスマホで写してくれた。

     

  • 目覚めたよ 2023年02月08日

     気が付けば、車は左手に鳥取の日本海を見て走っていた。冬の日本海にしては穏やかだ。鳴石の浜に寄ってみたが、波が小さく、コツコツと音がする程度。そしてまた走った。妻との、まるで小説のような出会い。小説のような恋愛。小説のような暮らし。そしてまた小説のような別れ。それらを順を追って回顧してみた。

     

    なぎさ

     

     それからも当てもなく鳥取の山間の道をさすらっていた。将来のことを考えながらさすらい続けていた。これからどう考え、生きていくのか結論が出るまで家には帰らない。例え明日になっても結論が出なければ帰らないつもりでさすらっていた。このままでは生きていけない気がしていた。悶々とした気持ちでいた。

     

     だが、突然心が動いた。あ、そうか、そうなんだ。と、そう思った瞬間、3人の子供たちの顔が浮かんできた。次から次と代わりばんこに子供たちの顔が浮かんできた。そして、長女が言う。いつまでも悲しみの淵をさ迷っているのはお父さんらしくないよ。

     

     そうだよお父さん。お父さんは障害のお兄ちゃんを懸命に育てたじゃない。学校や、行政や、社会に対して障害を持つ意義を懸命に訴えていたじゃない。お父さんが病気で会社辞めた時、懸命に勉強したじゃない。みごとに国家資格とったじゃない。そして自営業立ち上げたじゃない。私たちを大学に行かせたじゃない。そうだよ、それがお父さんだよ。

     

     そう言う長女の声が聞こえた時、涙が頬をつたってこぼれた。これは悲しい涙じゃない。嬉しい涙なんだ。俺はいい子供たちに恵まれた。そう思った時、車は長いトンネルを抜けていた。いつの間にか目に眩しい青空に変わっていた。気が付けば心も爽やかだった。

  • 春、人っていいな 2023年02月05日

     立春の昨日、若いある人がやって来て夕方の7時まで話していった。人生について、またその生き方について、どう生きるべきなんだろうと話していった。来店があってから、ある物件を見に行って5時に帰って来て、あっという間の4時間だった。

     

     彼は、何年か前にアパートを決めてくれた人である。それ以来時々訪ねてくれるようになった。そしていろいろなことを話してくれる。そして私の現在の胸の内も快く聞いてくれる。有難い存在だ。

     

     先日はこう言ってみた。この頃ね、通勤の車の中でラジオを聞くようになった。世の中の出来事などに耳を傾けることができるようになった。そんな余裕がやっと心にできた。それまではずうっと音楽聞いていたのに。それが安らぎだったのに。でも、妻が亡くなって4年半余り、やっとそんな余裕ができた。ラジオも聞けるようになった。

  • 温泉津に行った。そしてありがとう 2023年02月02日

     昨日の定休日、また当てもなく車で出かけた。雪の少ないだろう西に向かって国道9号線を走って行った。出雲市の市街地を抜けたあたりで雪はなくなった。降った気配すら感じない。30キロ余り走っただけでこんなにも天気の違いがあるのだろうかと驚いた。そんな頃、行き先が定まった。温泉津まで行こう。

     

     心が決まると、車の走りも快調になる。エンジン音も滑らかだ。今日は2月の初日。後1ヶ月余りで私の誕生日だ。そう言えば岡山県真庭市の勝山に雛人形が飾られる。町のあちらこちらに雛人形が飾ってあるのを見ることができる。よし、3月1日の定休日には勝山に行こう。そう決めた。そしてあの人を誘ってみよう。

     

    温泉津

     

     昼前に、温泉津の温泉街の入り口の観光案内所の駐車場に着いた。ずうっと以前、子供たちがまだ小さい頃5人で小さな温泉旅館で一泊した。チェックインする時、旅館の奥さんが早くお風呂に入りなさいって言ってくれた。まだ誰も来ないから家族風呂にしてあげると。だから5人一緒に入れた。風呂ではしゃいだそんな思い出が蘇ってきた。

     

     そんなことを、観光案内所の職員さんに話した。気さくな女性職員さんは私の話をよく聞いてくれた。話し相手になってくれた。子供たちの話も、孫の話もよく聞いてくれた。なんて今日はいい一日なんだろう。そう思ったひと時だった。職員さん有難う、心救われたよ。

ページトップ