店主日記

  • ウサギ 2023年04月30日

     車のエンジンをかけた途端、今日はこのあたりは大風ですとアナウンスする。損保会社が付けてくれたドライブレコーダーの音声だ。このドラレコ、会話していてちょっと笑って目が小さくなると「眠気を感知しました」と言う。お客様が乗っている時、これを言うとシーッと言いたくもなってしまう。

     

     大風だと言ったけれど、そのまま公園墓地に行ったら蝋燭に火が付いた。その火を線香に移し替えることができた。その時、一瞬風は止んでくれた。出勤してきたら事務所前は落ち葉が風に舞っていた。掃き掃除も意味がないな、と思った。その風も、しばらくしたらそよ風に変わった。今日は連休の二日目、行楽日和。家族連れの楽しそうな笑顔が見えた。

     

    ウサギ

     

     写真のウサギは、先日行った出雲大社で写した。因幡の白兎神話の関係から、ここ出雲大社には現在66羽のウサギがいるらしい。このウサギの数を数えながら散策するのも楽しいのかもしれない。写真を見てふとそう思ったから、家族連れの笑顔が見えたのかも。

  • 生命力のたぎり 2023年04月27日

     昨日、午前中のうちに出雲市の息子に面会した。その後、車の調子が良ければ三瓶山に行きたかった。だが再び出雲大社に行くことにした。水曜日の平日とあって観光客はこの前来た時と比べれば少なかった。お陰でとっぷりと思い出に浸って参道を歩けた。

     

    新緑

     

     朝までは、昨日来の雨が残っていた。出雲市に向かう途中、雨は止んだ。大社に着いて、歩き始めたお昼過ぎから陽が差してきた。天候には申し分なかった。先日と同じ場所に車を停めた。ゆっくりと歩いた。参道のすぐそこの新緑が陽を浴びて眩しかった。生物の生き生きとした生命力がうらやましかった。

     

     帰宅して、風呂を洗って湯舟に湯を溜めた。今年二度目の湯船入浴である。夕日が風呂の窓ガラスを染めていて明るい。ぬるめのお湯にゆっくりと浸かった。温かかった。温かさを感じると同時に、今日見たあの新緑のような、自らの生命力の滾りを感じた。湯舟には、そんな力があるのだろうか。それとも、夕日の力なのだろうか。

  • ありがたいと思う 2023年04月25日

     昨日、風呂の部品が届いたというので直してもらった。夕方帰宅するやいなやシャワーを浴びた。6日振りにシャワーを浴びることができた。こんなこと当たり前のことなのだが、有難いと思った。普段、当たり前のことが当たり前でなくなるととても不便を感じる。そしてその当たり前を取り戻すと有難いと思う。常に、当たり前のことを有難いと思う気持ちが大切なことなのだと、そう思う。それは分かっているけれど、当たり前が当たり前だと、それが当たり前になってしまう。知らぬ間にそう思ってしまっている。

     

    大鳥居

     

     写真は出雲大社の大鳥居だ。ここからが参道なのだろう。子供の頃、遠足で初めてここ出雲大社に来た。この鳥居を観光バスでくぐる時、あの扁額は畳6畳分の広さだとガイドさんが言った。そんな記憶がいつまでも心に留まっている。60数年前の記憶だ。

  • 思い出を有難う 2023年04月24日

     昨夜は早い夕食にすることにした。ふたりでワインで乾杯した。そして、数時間前の、参道を歩いた時の気持ちを振り返ってみた。出会いから別れまでの数々の思い出がよみがえって来て、走馬灯のように巡っていった。懐かしかった。時には辛いこともあった。だが、楽しかったこと、嬉しかったこと、そんな喜びが多かった。私には誰にも負けないこんなにたくさんの思い出がある。なぎさ、思い出を有難う。この思い出を宝にして、私はこれから生きていく。

     

    出雲大社

     

     美しいと思った。私には、信心はない。出雲大社に行ったとしても額ずくことはない。例え、拝殿の賽銭箱に賽銭を入れたとしても、手を合わすことなどない。それは、良いものを見せてくれて有難うという気持ちなのである。新緑の八雲山を背景に出雲大社の本殿は美しかった。すばらしかった。しばし、見惚れてしまった。

  • 命日 2023年04月23日

    参道

     

     どうやらこの日は毎年天気が良い。今日も、風は少し冷たかったが快晴だ。眩しいほどの陽の光が降りそそいでいる。予定通りに出雲大社に着いた。そして道の駅、大社ご縁広場に車を停めた。そこから神門通りを颯爽と歩いて鳥居をくぐり、参道を歩いた。いつもシャツの胸ポケットに持ち歩いている小さな遺影を抱きしめ、ゆっくりとゆっくりと在りし日の思い出をたどりながら。出雲大社はふたりの出会いの場所なのだ。

     

     帰り、島根ワイナリーでワインを買った。種類の違う小瓶が3本セットになったのを選んだ。そして今事務所に来てこれを書いている。これからホックの茶山店で寿司を買うつもりだ。今晩は、妻とふたりで寿司を前にワインで乾杯しようと思う。「なぎさ、今日は君の5年目の命日だよ」そして「愛してるよ」と言って。

  • ぎょうずい 2023年04月22日

     先日、風呂が壊れたとこの日記に書いた。そして次の日の午後、修理に来て頂く予定とも書いた。その結果、メインスイッチの故障なので部品の取り寄せが必要だとか。そしてその部品はいつ入るのか分からないらしい。1週間先になるのか、はたまた2ヶ月を要するのか。

     

     皆さんは行水と言う言葉をご存じだろうか。タライにお湯を入れておいてそのお湯で体を洗う、そのことを言うのである。それを始めて今日は風呂無し生活4日目。去年、孫に使った赤ちゃん用のお風呂。それが今、私のために役に立っている。ただし、それではお湯不足。頭髪は事務所で洗って帰ることにした。

     

     風呂が壊れるのと、和室の証明が壊れるのと同じ日だった。その前から自家用車のショックアブゾーバー。踏んだり蹴ったりとはこの事を言うのだろうか。だが、こんな時にこそ、何か良いことが起こりそうな、そんな気がする私なのだ。

  • 雨音 2023年04月19日

     目覚めた時、大粒の雨がアスファルトを打ち付ける音がしていた。雨水を轢いて走る車の音がしていた。だが、パンを食べて部屋に掃除機かけてそして公園墓地に行った時には雨は上がった。クローバーの葉に溜まった雨粒が、薄日を弾いて光っていた。四つ葉だったら水晶に見えたのかもしれない。

     

    雨

     

     安来市の道の駅「あらえっさ」に島田産の筍が売ってあると聞いて行ってみた。たくさん売れていたがひどく大きいのやら、二つセットになったのやらしかない。二つセットになったの買って一つは人に分ける手もあるがそんな人もいない。あきらめた。

     

     帰り、広瀬町を通って八雲町経由で帰ってみた。峠の頂は乳白色の霧が出ていた。道路から谷底を覗き込むと味噌汁のお椀のように霧の雲を溜めている。そこに向かって、山肌から谷底に向かって霧が川になって流れている。霧の味噌汁は次第に味が濃くなっていくのだろう。味噌汁の例えは現実的だがそれにしてもなんて神秘的なんだろう。

     

     そして一夜明けて20日になった。昨夜もエアコン使わなかったが今日は天気が良いしもっと温かい。昨夜はガス風呂のスイッチが入らず、今日午後の修理の予約がしてある。和室の照明が壊れたので100満ボルトで買ってきた。ふたつ同時に壊れるあの不思議って何だろう。

  • 推理小説 2023年04月18日

     車の調子が悪い。ショックアブゾーバーの具合が悪いらしい。順番待ちで、修理予定日は5月11日。長距離ドライブしていてもおもしろくないから、先週の定休日は書店に行った。新聞の読者欄に投稿して、お礼にもらった1000円の図書カードを4枚持って推理小説を3冊仕入れてきた。

     

     まずは、2019年7月に刊行された東野圭吾の「希望の糸」をあっという間に読み上げた。殺人事件には間違いない。だがこの小説には、係わりのある人々の心模様が細かく推理されていた。ひとりひとりの違った人生が巧みに推理されていた。おもしろかった。だから一気に読み上げたのだろう。

     

    日本海

     

     写真は、3月23日に江津市の今井美術館に行った時に撮ったもの。その日の日記にも似た写真を使用している。異様なほど静かな日本海を写している。日本海にもいろいろな顔がある。日本海と推理小説。似た味わいがあるのかもしれない。

  • 心騒いで 2023年04月16日

     先日、松江市に住む中学校の同級生からショートメールが届いた。さっき、事務所に行ったけど、来客中だったので遠慮したと。それに少し気持ちを添えて、また会おうねと返信しておいた。しばらくして、「先日こだま拝読しました」と帰ってきた。山陰中央新報の読者欄、こだま欄のことだ。

     

     そして昨夜、夕食終えて、焼酎のお湯割りを楽しみながら私のこだま欄の投稿を読み返していた。何度も何度も読み返していた。たまらなくなって、再びショートメール。「僕が書いたものだけど、何度読み返してもその度に涙がこぼれます」と。こんな心を愚痴れるのは、幼いころからの同級生だからだろう。

     

    心騒ぐ

     

     先日、ある女性と話をしてその思いが分かった。そして、妻の仏壇にと供え物を頂いた。そのお礼に昨日メールを送信した。「また遊びに来てください。話せば気持ちが楽になります。辛い時には泣きましょう。涙は辛さを和らげる力があります。だから僕もよく泣きます」と。

  • 後10日 2023年04月13日

     松江城二の丸の興雲閣の2階から見下ろす街の風景は黄砂ですっかり霞んでいた。若い二人連れの男性観光客が楽しそうだ。若い一人旅の女性観光客が二人、静かに見学していた。明治時代に建てられたという興雲閣、しっとりとした落ち着きが、案外若い人たちにとって魅力なのかもしれない。

     

    興雲閣

     

     スーパーマーケットの店内にもすっかり慣れた。ひとりで歩いていても恥ずかしさを感じなくなった。開き直れたのかもしれない。買い物をして帰ったのが3時。シャワーを浴びた。さてどうしよう。たまにはいいや、早すぎるけど、飲もう。

     

     おかげでよく眠れた。出勤前の日課の墓参。命日まで後10日だよって囁いた時、5年前のあの時が蘇ってきた。静かに、静かに眠るように息を引き取っていったあの瞬間が蘇ってきた。悲しいけど、だけど懐かしいような、今ではそんな気持ちになってきている。

     

     そして出勤の自家用車内、いつものCDの音が聞こえていた。いつもふたりで聴いていたあのCDの音が聞こえていた。偶然にも、グレープが歌う精霊流しの順番が来た。ふたりで聴いていた時の感覚とは全く違う感覚で聞こえてきた。♪線香花火が見えますか、空の上から♪♪ 

  • だんだん 2023年04月12日

     久し振りだ。いつから来ていなかったのだろう、と思い返してみた。

     

     ある年の正月元旦早々の早朝のまだ暗いうちにやって来た。妻も、子供たちもまだ眠っていた。寝正月と決め込んでまだ眠っていた。いや、案外妻は気が付いていたのかもしれない。だけど、時々変なことするやつと知っていたから、だから気にかけていなかっただけなのかもしれない。

     

    松江城

     

     今日の松江城は人影少なく、天気は薄曇り。散策には持って来いの条件だと思った。階段をゆっくり上った。最初、興雲閣に入ってみた。以前来た時より整然としてきれいに見えた。コーヒーショップがあったけどスルー。今日はそんな気持ちになれない。

     

     そして天守閣もスルー。周りから見上げるだけ。ゆるりゆるりと馬洗い池に下りた。そして二の丸に続く道を歩いた。大木が所々に伐採が施されていて、天守閣がよく見えて良かった。そう言えば初めてだ、この場所からこんな風景を見るのは。国宝、松江城の天守閣があらゆる方向からよく見える。そして、ひとりで歩くのはこんなにも静かなものなのかと思い知らされた。

     

     今日は朝から誰とも口をきいていない。いつも行く花屋さんのお嬢さんと一言二言。二言目は「だんだん」だった。以前、あるおばあさんがあの花屋さんで私がだんだんと言ったら、久し振りに聞いたわと言った。私はあえてよく使う。ありがとうと言う方言を。コンビニでも、だんだんと言って帰って行く。

  • 松江城 2023年04月11日

    クリスマスローズ

     

     今日と明日は月一度の二連休。朝遅くまで、と言っても8時半。よく寝た。墓参に行く道のコンビニに軍手を買いに寄った。見つけられない。店員さんに聞くのもなと思った。素手でするか。墓石のまわりの草むしりなのである。クローバーの蔓が妻の墓石のまわりだけによく伸びる。

     

     事務所に出てきた。事務所前に大量のクスノキの葉が積もっている。佇まいが粗末に見える。定休日だけど掃除しようと段ボール箱いっぱいにした。草むしりと落ち葉掃除、汗が額から滴って目に染みる。車の調子悪いし、長距離ドライブしたくない。そうだ。久し振りに松江城の散策しようか。そうそう、今朝の山陰中央新聞。こだま欄に私の投稿が載った。

     

     宍道湖大橋を松江城に向かって走っていた。が、やめようよというもう一人の私がいた。左折専用車線に乗り換えた。着いたのが秋鹿なぎさ公園。よちよち歩きの男の子がおばあさんらしき人と散歩していた。私も、会いたいなと思った。缶コーヒー飲みながら、文庫本を1時間読んで帰路についた。宍道湖には、白波が立っていた。

  • 猪さんへ 2023年04月09日

     看板昨日の強風で事務所前に積もったクスノキの葉、今朝その掃除に40分費やした。一昨日の忙しさの疲れがまだ残っているからだろうか、それがプラスされて倦怠感が強い。今日は思考力なし。やる気も起きない。ま、そんな日もあってもいいかと開き直る。

     

     先日の有馬先生の庭だ。写真の、こんな説明が書いてあった。数年前ここに来た時には、イノシシに宛てた注意書きが地面すれすれに建てられていた。文面は忘れたが、確か悪戯はよしてねって、そんな言葉が書いてあったと思う。思わず吹き出したのを思い出した。いくら年とってもそんなウイットは忘れたくないものだと思った。先生のように。

     

     写真は彼女撮影。何を思ってこれを写したのだろう。説明の書き方に面白さを感じたのだろうか。先生の文章は普通に読めて、どこか違ったものがあって、何かがおもしろい。お人柄なのだろう。

  • 椿? 2023年04月08日

     天気は良いが風が強くて肌寒い。出勤してきたら事務所前に葉っぱが散らばっていた。事務所裏の大きなクスノキが散らした葉っぱだ。落ちた木の葉は風に乗って同じ方向に動いている。動く速さも同じだから川の流れのようにも見える。その川の流れは緩やかにカーブを描いて私の事務所前まで来てつむじを作る。そしてアスファルトの上に落ちて溜まっていく。再び舞い上がってもつむじを巻くだけで他所に行くことはない。ここが川の終点ということになる。桜が終わった頃のけやき不動産前の風物詩なのである。 

     

     昨日、仕事が集中したので早朝出勤して30分の残業をした。11時間働いたことになる。そしたら昨夜、こむらがえりの痛さで目が覚めた。コピー機と事務机を行ったり来たりしたからだろう。何とか落ち着いて再び夢の中。7時の目覚まし時計で7時10分に布団から抜け出した。気怠い。軽い頭痛も。今コーヒータイム。今日は予定もなし、のんびりするか。・・・おお、外ではクスノキの葉っぱが風に舞っている。踊っている。

     

    椿

     

     写真は、彼女撮影。有馬先生のクリスマスローズの庭で見つけた。私は、山野草の花の名は少しは知っているが樹木の名前には疎い。葉を見ると、椿のようでもある。花びらが八重になっている。淡いピンクが可愛い。・・・パソコン図鑑で調べたら、オトメツバキ(乙女椿)だとあった。 

  • 心模様 2023年04月06日

     青

     

     昨日の夕方早く、近所のスーパーマーケットで牛スジ肉をたくさん買って帰った。そして、冷凍保存しておいた野菜の使えない部分の細切りと一緒にやわらかくなるまで煮込む。その間、タマネギやらの具材をきざんだ。キノコもきざんだ。景山流スジ肉キノコカレーを作るために。

     

     台所で包丁を使っていると、いろいろな思いが頭を巡っていく。仕事のこと、暮らしのこと、今後の人生。いろいろな思いが浮かんでは消え浮かんでは消えていく。そしてやっとたどり着いた気がした。ひとりで生きていく道が薄っすらと見えてきた気がした。5年間の長いさすらいだった。後は努力のみかもしれないと、そう思った。・・・なぎさ、心配かけたな。もう大丈夫だ、安心しな。

     

     写真は彼女撮影。クリスマスローズにもいろいろな色がある。形も様々だ。まるで、人の心のように、10人いれば10の心がある。そして、そのひとりの心も変わっていく。その時々で変わっていく。

  • ひまわり 2023年04月05日

     自家用車の右側の後輪のショックオブアブゾーバーの調子が悪くなった。乗り心地が悪く、異音がうるさいと感じるようになってきた。コーナリングも悪くなった気がする。だから、今日は定休日だけれどドライブはやめた。事務所に出てきて仕事一つ片付けようと思う。修理の予約は来週の16日だ。

     

     私はパソコンのYouTubeで音楽をよく聴く。聴きながら契約書を作ったりする。YuoTubeの画面の右側にこんなのもあるよと数々の音楽が並ぶ。見ていたら、イタリア映画の「ひまわり」があった。次これを聴いてみよう。

     

     戦いが終わっても、第2次大戦のロシア戦線から帰らない夫を妻ジョバンナはロシアに探しに行く。懸命に探して、そしてとうとう見つけた。雪上で倒れて記憶をなくした彼は、救ってくれたロシアの女性と一緒に暮らし、子供もいた。そして駅で彼の顔を見た途端、ジョバンナは逃げるように列車に乗り込んだ。そして、泣き声と共に、座席に崩れ落ちた。

     

     この映画のスクリーンにはロシアの広いひまわり畑が映る。このひまわり畑はウクライナで撮影されたものらしい。ロシアとウクライナ。そして戦争。その悲惨さを映画ひまわりは表現している。作者は、現在を予見していたのだろうか。

     

    クリスマスローズ

     写真はひまわりではなくクリスマスローズだ。先日彼女が写したものを私が日記の写真として頂いた

  • 胸騒ぐ 2023年04月03日

     今朝は起きてからエアコンに頼らずにパンを食べた。いつものように墓参して出勤して上り旗を立てて、玄関のドアを開けっぱなしでコーヒー沸かして飲んでいた。それにしても昨日からやけに胸が騒ぐ。天気が良いのに風が冷たいからだろうか。妻の顔が浮かんでは消え浮かんでは消えていく。5年目の命日が近づいたからだろうか。事務所近くのけやきの木が芽吹いてきた。

     

    クリスマスローズ

                 写真は先日、有馬先生のお宅を散策していた時のもの。私撮影。

  • クリスマスローズ 2023年04月02日

     公園墓地の入り口の桜の花が散って車のフロントガラスに落ちてくる。アスファルトに落ちた花びらが風に吹かれて踊っている。妻の花立の中の黄色い菊の花にひと粒の花びらが乗っかっていた。「散る桜 残る桜も散る桜」(良寛)・・・なぎさ、俺も必ず行くからな。今月、5年目の命日月だ。

     

    クリスマスローズ

    クリスマスローズ2 

     先月の末日の新聞が、出雲市佐田町に実家を持つ有馬先生が、クリスマスローズの最後の一般公開をしていると書いていた。有馬先生とは、島根大学名誉教授のことだ。そして私の中学校時代の3年間の担任だった。今、84歳。今でも、我々仲間は時々先生との一杯会の付き合いがある。

     

     行きたいと思った。ひとりじゃつまんないから、人にも見せたいクリスマスローズ。土日休みのあの人をラインで誘ってみた。午後の4時間だったら時間あるよって帰ってきた。よし行ける。片道1時間半余り。30分は散策できる。じゃあ。1日の土曜日、12時30分、迎えに行くね。

     

     あの人はよく喋る。私もよく話す。途切れることなく会話は続く。あっという間に到着した。そして散策。その後、先生にも会った。あの人も紹介した。帰りの車の中、あなたのこと、話題になるよ、きっと。そう、我々の仲間の中で。あの若い人、あいつの何なんだろうって。

    上の写真は彼女撮影。小さいのは私撮影。

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