店主日記

  • 玄関マット 2025年10月30日

     昨日は、出雲市に入院中の息子を見舞った。相変わらず、ベッドに身体拘束されていた。帰り、佐田町を通って掛合町に出て、国道54号線を北上して、宍道湖に出たら湖北線で帰ることにした。ずいぶん遠回りして帰ったことになる。

     

     車中、いろいろな思いが頭を巡っていった。早く逝ってしまった妻の事。入院中の不自由な生活の息子の事。どうしてこうも俺の運命はこんなにも苦しいのだろう。車のハンドルを握りながらそんな沈んだ気持ちになっていた。そして夜、夢を見た。気持ちの晴れない夢を見た。

     

     今朝は玄関の「定休日」の張り紙を剝がそうと早く出勤した。ついでに玄関周りをきれいにしようと思った。脚立に乗って、高いガラス戸もきれいにした。最後に玄関マットを洗った。開業時、妻と一緒に買ってきた茶色い玄関マット、今は色あせて黒くなっている。これも妻との思い出、大切にする。そう誓った瞬間、「人生、苦しいから生き甲斐があるんじゃあ」。妻が言ったのだろうか、私が思ったのだろうか。そうだななぎさ、頑張るよ。しっかり生きていくよ。

  • 木の葉 2025年10月28日

    ケヤキの葉 今朝もよく寝た。疲れている。急に下がった気温の変化にまだ体がついていけていないのかもしれない。出勤の準備が遅くなった。昨日の昼間に事務所の玄関前に散乱した木の葉が気になって、直接出勤することにした。街路樹のケヤキの葉と、裏にある小さな薮のツタの葉で、事務所前のアスファルトは埋もれていた。

     

     30分かけてきれいに掃き清めた。ツタの葉は、でかくて恨めしい。すぐに塵取りを満タンにしてしまう。ケヤキの葉は愛おしい。「良い響きの名前だね」と言って、開業時に妻がこの木の名を事業所名に付けた。近くの、小さかったケヤキの木は、今は大きくなって、我が社を見守っていてくれる。

     

     10時半に来客予定がある。対応が終わったらお墓に行くよ。周辺の草を刈ろうと思っている。墓石も磨いてあげよう。その後、きれいになったら二人で、楽しい話をしような。だから待っててな。

  • 男の意地 2025年10月27日

    落ち葉 昨夜は雨が降ったようだ。車のウインドーガラスが水滴をためていた。天気は回復するかのように見えていたが、出勤したら雨粒が落ちてきた。路上の水溜りに、事務所の近くにあるケヤキの葉が落ちていいた。それを見ると、秋の深まりを感じてもの寂しくなってしまった。

     

     先週の後半から、公私に及んで忙しかった。疲れたのだろう、朝7時にセットして鳴った目覚し時計を30分後にセットしなおした。こんな時間になお眠れるはずないだろうと思いながらそうした。ところがその30分をぐっすりと眠ってしまった。

     

     おかげで、今朝のインスタントコーヒーは旨かった。立て続けに2杯飲んでしまった。さあ、今日から、先週からできなかった仕事を頑張らなくちゃあ。こんな高齢者になってもまだまだ働く。命尽きるまで働いて見せる。男の意地を見せてくれる。

  • 憲法の生存権 2025年10月20日

     明日は忙しい。10時から、玉湯町にある入所施設「まがたま」で、施設担当者と、島根県東部発達障害者支援センターの担当員と私とで話し合う。息子の入所のためだ。もう、その必要もないのに7年半も入院生活を送り、そしてベッドに身体を拘束されているのだから。

     

     そして今、原稿を書いている。明日の午後、「松江市手をつなぐ育成会」が催す松江市市会議員さんたちに要望をするための原稿だ。要望したからって、すぐにそれが通るわけではないと思う。だが、聞いてもらいたい。いつの日か、きっと良くなることを願って。今私の息子は、日本の憲法がうたう、生存権にももとる生活を余儀なくされているのだから。

     

     そんな訳で、少し考えたくて、中海半周のドライブに出かけた。大根島の海岸で、霧雨が風に舞う空中に3羽の鳥が絡み合っているのが見えた。一羽のトンビと二羽のカラスだ。どの鳥も、我が生活のために命を懸けている。そうだよ、俺も頑張らなくちゃあ。

  • 肩がこる 2025年10月19日

    律人 今朝は自治会の掃除日だった。7時半に目覚まし時計で起きて、ジーパンはいて薄い雨合羽を着て出かけた。9時前に終わって、急いで墓参して出勤した。20分ほど遅刻になったが、まあ仕方ないか。今日は午後から来客予定、掃除のジーパン姿じゃあまりにも失礼なので着替えに帰った。

     

     それにしても、急に気温が下がった。夏のズボンをやめて、秋冬用を出してはいた。薄手の背広着ても、ちょうど良いぐらいの気温。それにしても、今朝の掃除のせいなのかもしれない、肩がこる。久し振りに着た背広姿は肩がこる。

     

     岡山県の倉敷市の児島地区は国産ジーンズ発祥の地だとか。車で日帰り可能な場所。前から一度は行きたいなと思っていたが、本当に行ってみようかな。事務所用のジーンズ作ろうかな。普段のジーパンも作ろうかな。人生最後のジーンズショッピングになるのかも。

  • 鶏鍋がいいかな 2025年10月15日

     昨夜はよく寝た。今朝も涼しかったので9時までぐっすりと眠った。ほんと、この頃よく眠れる。長く暑かった夏の疲れを、一刻も早く回復させようと私の体がもくろんでいるのかもしれない。私の意志以上に、生きるという能力を私の体は持っているのかもしれない。

     

     冷蔵庫の冷凍室いっぱいになる程の冷凍食品を買いに、久し振りに平成町の山京に行った。なんだか懐かしい。昔、妻とここへよく来た。妻とよく行ったところへ久し振りに行くと、いつも懐かしいなと思ってしまう。なぎさ、久し振りだね、こうやって二人で来るのは、と、ついつぶやいてしまう。

     

     酒も仕入れて、朝ご飯と昼食を兼ねた食事をした。午後になって、中海一周のドライブに出かけた。前方に、県外ナンバーの車が紅葉マークをつけて走っていた。男性らしい。助手席には誰もいない。あなたも一人旅なんですねって、話しかけたい気がした。

     

     3時に事務所に帰ってきてこうやって店主日記を書いている。4時までは帰りたくない。帰ると、飲んじゃうから。だからこうやってここで時間をつぶしている。もう少ししたらいつものスーパーマーケットで一週間分の食料を買って帰る。今晩は、今季初の鍋料理にしようかな。そうだな、鶏鍋がいいかな。

  • 秋の夜長の美酒の味 2025年10月13日

     朝夕がめっきりと涼しくなった。そして日が落ちるのが早い。今日は3連休の最後の日、スポーツの日だ。そんな連休の中日の昨夜、焼酎のお湯割りをちびりちびりと飲みながら、子供たちと過ごした昔の連休を思い出していた。もの思う秋の夜長なのである。

     

     10日の金曜日、孫の七五三の写真を写したと長女がLINEに添付して送ってくれた。なによりなによりと返して、ついでだがと末娘の誕生日は11日だったよなと確認した。そしたら「覚えてたか!」と帰ってきた。

     

     そして一昨日の朝、ショートメールで誕生日おめでとうと末娘に送信した。また帰っておいでと言って。そしてやがて返信が来た。え、こんだけ、「へい」と2文字。ま、フレンドリーと言ってしまえばそうだが、でもいい娘たちだなって、そう思って飲んだら昨夜の焼酎は一層美味しかった。

  • たこ焼きの詩 2025年10月09日

     一昨日、鳥取県、そして広島県をかすめて帰ってきた。200キロ余りの日帰りドライブ旅行だ。昨日は午前中、出雲市の息子を見舞った。出雲大社を左手に、宍道湖を右手に遠回りして帰ってきて、なぜかものすごく、疲れたなあと感じた。夕方になって、一週間分の食料と、一週間分の酒を買って帰った。

     

    たこ焼き シャワーを終えて、今晩は豪華な焼きそばを作ろうとしていた。ところが、ビールをひと口飲んだ時、気が変わった。たこ焼きにしよう。まだ、4時半、時間はたっぷりとある。タコはないけど、冷凍のミックス海鮮がある。あれを入れて海鮮焼き作ろう。

     

     今朝の山陰中央新報紙の「こだま」欄に66歳の女性の投稿があった。娘が 亡くなって、そして3年が経って心が安らかになった、と。人というものは、だれしも、何らかの悲しみや苦しみを内に秘めているのかもしれない。たこ焼きの生地をタコ焼き器に入れて、焼き上がりを待ちながらビールを飲む。何もかも忘れて、たこ焼きに没頭してしまう私なのである。

  • 土曜日の午後 2025年10月04日

    宍道湖 この2~3日、なにやかにやと忙しかった。今朝も朝一番で安来市に向かった。道の駅「あらえっさ」でお客様と待ち合わせてアパートの重要事項の説明を終えた。昼過ぎに帰ってきて、昼ご飯に菓子パンを一個、やっとの思いで飲み込んだ。そしたら疲れがどっと出てきて。

     

     そんなわけで午後は仕事が手につかない。かといって事務所を閉めるわけにもいかないのでパソコンでユーチューブを見ることにした。いろいろな歌がパソコンを巡っていった。何人かがカバーした「涙そうそう」を聴いた。何回も何回も繰り返し聴いた。良くできた歌詞だなあ、そう思ったら昨日の宍道湖のような心になって、涙がこぼれた。今日は早めに帰ろ。

  • ロマンチックですね 2025年10月03日

     昨日は忙しかった。午前中は9時から3件のアパート案内。それに伴う事務処理。午後一番で県の合同庁舎に行って宅建業法によるある届け出をした。その後、来客多数。夕方早めに帰宅して、冷蔵庫と冷凍庫にあったもので夕食。焼酎のお湯割りがおいしかったこと。

     

    美保関の風景 今朝起きて気だるかった。昨日の疲れだと思った。出勤しても、その気だるさで何もする気が起きない。ならじっとしていればいいものを、こんな気分の時に限ってうろうろする。金網の中の熊さんみたいに。やることがあるのにする気が起きない。

     

     先日の若い女性のお客さんだ。ひょんなことから、「私のお母さん、姉さん女房なんだよ」と。そしたら私も言いたくなった。僕の女房は10歳下だったんだよ。「え、どうして知り合ったの」。「え、そうなんですか、ロマンチックですね出会いも、それに文通なんて。鳥取でのデートも」

     

     写真は美保関の青石畳通りから見た風景、美保湾の堤防の向こうに薄っすらと大山が。美保関の風景に、なぜか私は懐かしさを感じてしまう。

  • またあ~ 2025年10月01日

     涼しくなったからさ、久しぶりに美保関に行ってみようよ。美穂神社に参拝して、と言っても俺信心無いから手は合わせないよ。願い事はしないよ。でも、お賽銭は入れる。いいもの見せてくれてありがとうって言って。写真写させてくれてありがとうって言って。

     

    ばけばけ

     

     ほら、青石畳通りだよ。あ、「ばけばけ」のぼり旗が立っている。本当に久しぶりだね、こうやって一緒に歩くのは。そう言えば、今まで俺たち、人前で手をつないだことなかったね。だからさ、今日は手をつないで歩こうよ。え、恥ずかしいって、またあ~。

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