店主日記

  • シロツメクサ 2021年05月31日

     昨日、火災保険の更新に来た若者と人生談議をした。今時、人生を語る青年なんか居るだろうかと思うけど、間違いなく居る。その証が昨日の夕方4時から7時ちょっと前まで。3時間もの間、長い長い語らいだった。人生、迷いがあるから成長するんだろうと思う。流離った割には、成長してない私なのではあるが。

     

     朝の墓参が私の日課なことは以前に何度も書いた。今朝も例外ではない。早くに目が覚めるから、7時前に家を出る。行き交う車もまだ少ない。この頃陽が長いから、この時間でも直接墓参に向かう。シロツメクサが、薄っすらと朝露を浴びていた。この花の花言葉は約束だとか。君のこと、ずうっとずうっと愛し続けるからね。

     

    シロツメクサ

     

  • 元気でやってるか、お父も元気だよ 2021年05月27日

     昨日の定休日、午前中仕事をした。契約書を完成させて、その他のこともあったので午前中にそれを終えた。いつも思うけどなぜだろう、定休日に仕事が入ってくるのは。

     

     午後、息子が入院する出雲市の病院に行って、そこに駐在する相談員の方と話した。息子のために、そして妻のためにと私の思いを告げた。思いのすべては話せなかったのかもしれないけど、話下手の私が懸命に話した。

     

     夜、二人の娘に電話した。初めに妹の方に、そして姉の方に電話した。今日病院でこんなこと話したよ。こうお願いしておいたよって話した。そして息子のことは、こう考えて、こう手続きしているからねって話しておいた。家族に会えて、声だけだったけど会えて嬉しかった。

  • 会いたいな 2021年05月24日

     明後日の水曜日の定休日の午後に、息子が入院中の病院の相談員さんと話があるのでお会いすることになっている。昨夜、そのことで妻の鞄からメモ帳を出して読んでいた。息子の入所先に、二人して話し合いに行った時期が確認したくてのことだ。

     

     アルファベットの筆記体のような極端な崩し字だが、それでも、見慣れた私には大方は読める。きちんとメモする几帳面さと、極端な崩し字のアンバランスが、いかにも妻らしいなと思いながらページをめくっていった。メモが終わる最後のページが、妻が事務所で倒れたその日の2時間前のメモだ。蘇る記憶が、今では懐かしくさえある。このメモ帳、いつもいつもリュックに入れて持ち歩こう。だって、妻の分身だもの。

    メモ帳

     

  • コロナワクチン 2021年05月23日

     高齢者枠の最初のコロナワクチン接種の予約に失敗した。先日の18日から再予約が可能になったので予約完了した。私の摂取日は7月5日である。ワクチンの副作用のことなども考えたのだが、子供たちが盆に帰ってきやすいようにと考えて接種を決めた。

     

     予約であるが、電話では無理だった。パソコンでの予約の最中、電話が鳴った。その対応で15分を費やした。再びパソコンに向かうと、希望していた日がすべて埋まってしまっていた。2度めはいつになるだろう。若い人達はいつになるのだろう。こんな状態で、コロナウイルスの対応もままならない状態でオリンピックが開催できるだろうか。オリンピック後の日本はどうなっているのだろうか。もし、感染が蔓延していたら誰がどう責任を取るのだろうか。

  • 愛さずにはいられない 2021年05月22日

    花 

     

     昨日、あんなに忙しかったのに今日は土曜日なのに静かだ。ネット入力を終え、籐製の椅子に座ってコーヒー飲んで文庫本読んでくつろいでいる。業務時間は後一時間、でも気持ちは今日の仕事はもう終了。ユウキャンで仕入れた煌めきのスタンダード・ヴォーカルに収まっているレイ・チャールズが歌う「愛さずにはいられない」を聞いている。ステレオのボリュームを少し上げて。

  • 思い込み 2021年05月20日

     昨日の天気の良いこと。だが、ドライブの計画もしていなかった。ああ、この天気勿体ないなあと思いつつボウリングに行くことにした。ボウリングと言えば、指先が荒れていてしばらくしていなかったので久し振りである。それに、木刀の素振りで腕っぷしも逞しくなった。それも試したい。

     

     だけど、その腕っぷしが邪魔だった。愛用の15ポンドのボールが軽く感じられるのは確か。投げてみたら力強いボールが転がっていく。だが、いつものボールの曲がり方ではない。リリースのコントロールも思うようにいかない。4ゲーム目でやっと分かった。リリースには、柔らかさが必要なんだ。パワーじゃないんだ。

  • 雨に思う 2021年05月17日

     先日の15日、梅雨近しとこの店主日記にアップした。その日の午後、気象庁は例年よりずいぶん早く梅雨入りを発表した。それ以来、時に止み間もあるけれど、雨が続いている。昨夜は、アスファルトに打ち付ける雨音で目が覚めるほど強く降っていた。

     

     どうだろうって思ういつもと違う天気の日は、妻のことを思ってしまう。こんな天気の日は、妻は何を思うだろうって。・・・今朝は、よう降ってるんやなあって言う、妻の声が聞こえてきた。今日も、いちにち降るんやろうかって、窓から空模様を伺いながらそう言っている妻の後ろ姿が見えてきた。そして、もういちど会いたいなって思ってしまう。

  • 梅雨近し 2021年05月15日

    車  土曜日は車が少ない。遅くまで寝てのんびり出勤しようと思っていたのに早くに目覚めた、と言うより眠れない。コロナ禍の中で不安なのである。仕事のこと、コロナ感染のこと・・・高齢者だのに、一回目のワクチン接種の予約ストップが続いている。そして将来の我が暮らし、その他いろいろだ。

     

     だもんで早く出勤した。こんなに早くから気温が高い。ワイシャツの袖をめくっている。今日は曇りのち雨だと言っていたのに、太陽の光が燦燦と降り注いでいる。その光は営業車の窓ガラスに反射して眩しい。本当に雨になるのだろか。・・・そして、開催すればコロナ感染危機は果てしなく広がっていく東京オリンピック。私は反対だ。コロナ対策も不十分なままなのに。

  • 赤ちょうちん 2021年05月13日

     18曲入りのCDの中の、かぐや姫が歌う「赤ちょうちん」が巡ってきてその曲が終わった時だ。もう一回聴きたいなって私が言う。あなたこの歌好きだねって妻が言う。この歌聞くとね、いつもお金に苦労していた、若かったあの頃の記憶が懐かしいんだ、と答える私。

     

     遅くに目覚めた昨日の定休日だ。目覚めた瞬間、かあちゃんリビングでお茶飲んでるだろうかって思った。それが寂しさの始まりだ。もう、かあちゃんいないんだよって自分に言い聞かせた。人って、体の傷の痛みには耐えても心の切なさには耐えきれないようだ。

     

     たまらなくなって、車に乗った。どこへ行こうか。まずお墓行って、そこで考えよう。なかなか行き先を思いつかず、先日の黄砂の雨で汚れた車を洗うことにした。洗車機から出て水滴を拭き終わった時、そうだ、海を見に行こうとやっと目的地を得た。

     

     車は私の心をしり目に快調に走る。しばらく島根半島の海岸線を走る。「赤ちょうちん」が巡ってきた。妻の声が聞こえた。もう一回繰り返す。何度も何度も繰り返す。そして泣いた。思う存分泣いた。・・・時々こんな気持ちになる日が巡って来る。私は、どれだけ深く妻を愛していたのだろう。この私には、いったいどれほどの数の涙があるのだろう。

  • 母の日 2021年05月09日

     その昔、私が小学校に通っていた頃である。母の日はこうするものなんだよって、先生が教えてくれた。母がいる人は赤いカーネーション。母がいない人は白いカーネーション、そう言って教えてくれた。子供だったけど、でもそれって違うなって思った。

     

     あの日も、今日と同じように母の日にふさわしい五月晴れの爽やかな日曜日だった。天までもが私たちの幸せを祈ってくれている、そう思いながら教会に向かった。妻が、母に贈るんだと言って選んだのが母の日。そう、母の日は私たち二人の結婚記日なのである。そして2年前、長女が選んだその日の理由も、そうだったのかもしれない。

  • 山の緑 2021年05月04日

     いつかの5月の連休に、三瓶山に行った。北の原のレストランでなんと言ったっけ、何とかバーガーをふたりで食べた。妻が亡くなってから、それを食べようとひとり向かった。でも、その店は水曜日は定休日。思い出は果たせなかった。

     

     今日、その三瓶山に行った。コロナウイルスの関係だろう、人との接触が少ない山の駐車場には車が溢れている。皆、考えは同じだな。仕方なく、頓原に向かって下ることにした。道の駅の国道の反対側にトイレのみを備えた駐車場がある。広い駐車場に2台の車だけが駐車している。静かでいいなって、持って来たサンドイッチを食べる。音楽を聴きながらしばし時間を過ごす。

     

    新緑

     

     緑がきれいだ。いつもそう思うのだけれど、太陽光の強さもあって今日は一段と鮮やかに見える。道路わきの駐車場スペースに車を停める。しばし見惚れる。美しい。濃淡の、変化がすごく美しい。

     

     帰り、宍道湖西岸なぎさ公園に行ってみた。きちんと整備された公園ではない。ほぼ自然のその姿でこの一帯をそう名付けているらしい。妻と同じ名の公園、佇むだけで胸が熱くなっていく。

  • 奥出雲行き 2021年05月02日

     計画通り、奥出雲町に出発した。土砂降りの中である。でも構うものか。サンドイッチ作って、フォークソングなどの音楽のCD積んで、カメラを積んで出発した。午後になったら小雨になるだろう。そしてやがては止むだろう。

     

    新緑

     

     11時、到着した。まず墓参だ。傘を差して線香を灯す。お父さん、お母さん、あんちゃん、半年ぶりだね。無沙汰してごめんねって墓参を終えた。鬼の舌ぶるいに行ってみる。まだ雨。駐車場でしばらく考えるが今日は歩くのやめておこう。

     

     道の駅「奥出雲おろちループ」に行く。途中雨の中、車を止めて民家の屋根と新緑に見惚れる。やはり写真は、生活の匂いがあるのが好きだな。

  • 今日から5月 2021年05月01日

     先日の大風と土砂降りで駐車場に松ぼっくりと落ち葉が散乱している。それが雨に濡れてアスファルトにへばりついている。もう少し乾いたらきれいにしよう。きれいにして連休を迎えよう。

     

     明日はサンドイッチ作って私の故郷の奥出雲町に行こう。ご先祖のお墓参りしよう。鬼の舌ぶるいに行って「鬼滅の刃」で切り割られたような「鬼の試刀岩」でも見てみようかな。道の駅「奥出雲おろちループ」の駐車場でサンドイッチ食べながら文庫本を読もうかな。

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