店主日記

  • お陰でファイトがわくんだから 2022年06月30日

    ゴツン 今日は孫の誕生100日目。形式的なことはしないよって言ってる娘だけど、写真だけは撮っとく。そう言う娘を東出雲町の写真館に送って行った。初めて行くところなのでどこかなあと、・・・そしたらコンクリートにゴツン。島根日産で修理の見積もり取ってもらったら8万円余り。娘、「私責任感じる」

     

     人間なんだから、失敗はつきものだ。失敗しない人なんか居りゃしない。その失敗にしょげてしまうか、または反省して今まで以上の努力するのか、はたまた何も感じないのか、その3種類の人がいると思う。娘よ、お父はよりファイトを燃やす方なんだから安心しな。より仕事を頑張ろうとするから心配するな。有難うな、いいきっかけをもらって。

  • 4年目の夏 2022年06月27日

     ねむの木の花

     

     今年も公園墓地のねむの木に花が咲いた。駐車場に止めた車に乗り、右にぐるっとユータンするように走り始めるとねむの木が見える。この木に、今年も花が咲いた。このねむの木の花を目にしてから、早いものでもう4年が経った。

  • 蛍袋 2022年06月26日

     ひとり暮らしに慣れたとき、サンドイッチ作ってポットにインスタントコーヒー入れて文庫本持ってドライブに向かう。なぜかどうしてだか、自然とこの場所につく。車を後ろ向きに止め、ハッチバック空けて荷物室に腰かける。サンドイッチ食べながら文庫本を読む。文庫本に飽きたとき、眺める風景だ。秋になったら、またそうしようと思っている。

     

    三瓶山

    ホタルブクロ

     

     先日、テレビを見ていて知ったことだが、太陽光にはバイオレットライトというものが存在するらしい。その光が目にあたることによって視力が良くなる。回復する。脳の血流が良くなる、と言う。ということは、心も健康になると言うことだろうと思う。

     

     昨夜、友が三瓶山に行ったよと、写真を送ってくれた。彼女、すっかりドライブにはまったらしい。途中、ホタルブクロが咲いていたからそれも写したよと言って、三瓶山の写真と一緒に送ってくれた。バイオレットライトを浴びてかどうか、ラインの文面がすっかり明るい。

     

     おやつ代わりに、野に育つイタドリを摘んでは皮をむいて塩を付けて食べていた。山に咲くツツジの花もおやつのひとつだった。そして体が汗をかく今頃になると、あちらこちらにホタルブクロが咲いているを見た。良き子供の頃の思い出が心の中を巡っていった。

  • 青蛙 2022年06月24日

     一匹のアオガエルが妻の墓石の花立に住み着いている。初めの頃は何日かに一度見かける程度だったが、今は毎日だ。最初の頃は、私が近づくとぴょんと飛んで逃げていた。この頃は平気な顔をしている。30メートル離れた水くみ場に花立てを持って行くのにも逃げやしない。花を抜いて水を替え、また花を生ける。その時も花の中でじっとしている。

     

    アオガエル

     

     先日、新しい花を生け替える時、アオガエルに指先を出してみた。こっちへおいでと。少しどいててくれるって指先を出した。そしたらどうだ。指先に乗ってきた。そして草むらに指先を持って行くとぴょんと草むらに飛び移った。邪魔はしないよって、そう言っているようだった。この頃生き物を、じゃけんに扱う気持ちなどになれそうも・・・

  • 宍道湖一周のドライブ 2022年06月23日

     先日、娘が現役時代に一緒に働いていた幼稚園の先生が亡くなった。57歳の若さで。昨日、コロナ禍で葬儀には参列できないが、流れ焼香に喪服の娘を連れて行った。焼香には、大勢の人が来ていたらしい。

     

     午後、娘を連れて宍道湖一周のドライブに出かけた。孫はチャイルドシートですやすやとよく眠る。車中、スタバで買ったアイスコーヒーを飲みながら人の命の儚さにについて話してみた。58歳でひとり旅立って行った妻の人生を振り返りながら。

  • 続 ゆかり庵 2022年06月19日

     先日のこの店主日記に、友と奥出雲町の横田の「ゆかり庵」で蕎麦を食べたことを書いた。今日はその続編である。(ここに掲載する写真は皆友が撮影したものだ)

    蕎麦セット

     これがゆかり庵の蕎麦セットだ。おにぎりはひとつだが、ひとつ余分に注文して二人で半分にして食べた。

    ゆかり庵2

     

     ゆかり庵の雰囲気だ。こんなふうにテーブルがセットしてあり、座敷に座って食べるようになっている。あの日は、空調も必要ないちょうど過ごし易い気温だったので、蕎麦店となっている稲田神社の社務所から庭が拝観できるよう開放してあった。

     

    亀嵩駅

     

     

     あの日、帰りの車中、私は友に奥出雲町の魅力について話した。蕎麦が旨いことはもちろん、松本清張の「砂の器」が映画化された時の舞台となった亀嵩駅。 

     

     

     

     そして、私が育った三沢地区のトウトウの滝。何もかも素晴らしいって話しておいた。

     

     稲田神社があることから、八重垣神社も奥出雲町にある。近くには、鏡の池がある。そのことも忘れず説明しておいた。

    トウトウの滝

     

    鏡の池 これが奥出雲町の「鏡の池」である。

     

     行く途中、三刀屋町に永井隆記念館があること。これは絶対に見る価値があることを強調しておいた。そして彼女、昨日ひとりで行ってきたらしい。昨夜、写真が送られてきた。

    永井記念館

     永井隆記念館の館内は撮影可になっている。新しく建て変わってきれいだ。

     

     そしてロザリオ。・・・「長崎の鐘」という歌がある。

      こよなく晴れた青空を 哀しと思う切なさよ ・・長崎に原爆が落ちた日、良く晴れた青空だったのだろう。

     そして2番の歌詞を書き添えておく

       召されて妻は天国へ

       別れて一人旅だちぬ 

       形見に残るロザリオの

       鎖に白きわが涙

       慰め励まし長崎の

       ああ長崎の鐘が鳴る

    ロザリオ

     妻を失った私にとって、身につまされる2番の歌詞なのである。

  • ウツボグサ 2022年06月17日

    ウツボグサ 中学生の時の担任の先生からショートメールが届いた。今朝の新聞見た。元気で暮らせ、と

     

     切手を貼って投函した妻への手紙、そのことを書いた投稿が今朝の山陰中央新報の「こだま」欄の片隅に載った。今までの、数回投稿したものより今日のはつまらない文章だと思う。内容も深くはないと思う。だけど、なぜか今日のは私を泣かせる。

     

     「亡き人へお手紙出しませんか」新聞のその見出しにひかれた。早速書き始めた。思いの丈を書きたかった。書き始めた途端に涙が流れてくる。一通の妻からの手紙で始まった私たちの交際。100通ほどのやり取りで私たちは結ばれた。手紙は、私たちの人生だと言っていい。

     

     今朝、公園墓地の片隅の草むらに咲き始めたウツボグサを見た。何株かの集団で咲いている。中に、寄り添った二株があった。まるで、私たちのように。手紙にも書いたけど、また一緒に天国で暮らそうな。

  • みるくの里 2022年06月15日

     子育ての娘、気分転換がしたいのだろうと思う。明日どこか行きたい所ないかって昨日聞いてみた。行き先はどこでもいいからドライブしたいなって言う。そんな訳で、ほどほどの時間で着ける所。そしてどうせなら妻との思い出のある所、大山の「みるくの里」に行くことにした。

     

     松江は陽射しがあってむっとするほど蒸し暑かったのに、大山は風が強く小雨が降っていた。車のドアを開けると肌寒い空気が飛び込んできた。散策は無理。売店で土産物だけを、と言っても自分たちの物なのだがそれだけで帰ることにした。

     

    みるくの里

     

     みるくの里の玄関から中海を見つめる。弓ヶ浜が弓なりに弧を描いている。不思議だな。米子市だけに陽が射している。日本海が湿気でもやっている。島根半島の山々が墨絵のように見える。神秘的だ。この頃よくこんな風景を見る。こんな風景が気になる。と言うより、私の感性に変化が生じたのだろうか。そうかもしれないね。

  • ゆかり庵でおにぎりを食う 2022年06月14日

     以前から、仁多米を食べたいと言う友達がいる。その人が、先日有給休暇を取ったと言うので昼休みを利用して行くことにした。昼休みと言っても長い時間の昼休みになるけれど、たまにはそんな昼休みも悪くはあるまいと向かうことにした。

     

     曇り空である。だが雨はまだ降りそうもない。平日とあって、国道54号線を走る車は少ない。独走状態で我が愛車は快調に走る。どこで食べるのって言う友達に、迷わずに答える。横田の稲田神社の社務所の「ゆかり庵」。おにぎりが旨いから。と。

     

    ゆかり庵

     

     昼前だからまだ来客は少ない。縁側を通して見る庭の木々の緑が美しい。曇り空と、その曇り具合が相まって晴れた日より、より美しく見えた。そして神秘的に見えた。その木立の中に、須佐之男命と稲田姫の石像がその神秘さの添景となっている。あの、稲田姫のあのふっくらした姿が当時では美人だったのだろうか。だとしたら、君は大〇〇だね。

     

     横田小蕎の 割子蕎麦とおにぎりとおかずがセットになったものを頂いた。蕎麦も美味しい。仁多米のおにぎりも美味しい。おかずも美味しい。来て良かったと言う友達の笑顔に癒された昼のひと時だった。

  • 松ぼっくりの知恵 2022年06月09日

     事務所の裏に松の木がある。風が吹くと駐車場や歩道に松葉を散らせるのであまり好きな松の木ではない。その松の木が、わりと形のいい松ぼっくりを駐車場の片隅に落としていた。事務所に飾ってみよう、そんな気持ちになった。  

     

    松ぼっくり

     

     埃を落とそうと、水道の水で洗った。目いっぱいに開いた松ぼっくりだったのに、水にぬらしたら閉じてしまった。目いっぱいに開いていた一つ一つの笠が全部閉じてしまった。あの1枚一枚の笠の下には種がひと粒入っているけど、松の木って、雨の日には種を落とさないんだな。

     

     私たちがいて、うっとおしくない?と、昨夜娘が言ってきた。お前だけならうっとおしいけど、孫がいるから大丈夫だよ、なんて憎まれ口たたいてしまった。けど、そりゃあ、いつもより体力も時間も使う。だけど、だけど楽しいよ!

  • 考えようさ 2022年06月03日

    笑顔 私の人生は、なぜこうも変化の多い人生なんだろう。孫と、娘と、私と凸凹コンビの生活はすでに2ヶ月が過ぎた。孫は、日に日に成長していくのが手に取るように分かる。まるで筍のようである。

     

     先日まで泣いてばかりいたこの子が、笑うようになった。笑顔を見せるようになった。声かけにこたえてくれる。一番の笑顔を写真に写そうとスマホを向けると笑顔が消える。もっと、いい笑顔見せてくれ。だけどこの笑顔も、後3ヶ月弱で見れなくなってしまう。一番可愛くなった時に。

     

     またひとりぼっちの生活が帰って来る。どうしてこうも、私の人生には変化が多いのだろう。その変化と寂しさを知ってか、先日娘がエアコンを新調してくれた。いいエアコンである。高かったんだろって言ったら、高かったよ。でもお父さんが熱中症で死んだらいけないから。

     

     変化が多い人生は辛いことが多いけど、考えようによっては楽しくもあるんだね。

  • 投函したよ 2022年06月02日

    ポスト

     娘の渡航のための予防注射のために、米子市にある鳥取医大病院に行った。帰り、黄泉の国の伝承の地である東出雲町の黄泉比良坂に寄った。娘、どこ行くのって不思議そう。ポストがあるから、手紙を入れるため。

     

     少し道に迷ったが無事到着。切手を貼った白い封筒をポストに入れた。娘、どういうこと?。天国にいるおまえのお母さんに手紙書いたんだ。そしてそれを投函した。今月の末には着くだろう。娘、そんなことって?。それを信じたいんだ。東出雲町のライオンズクラブの粋な計らいさ。

     

     駐車場に止めておいた車に帰る。同じ白い封筒に入れた同じ手紙のコピーを娘に渡して走りだした。走ってしばらくの後、お父さんお母さんのことこんなに好きだったんだ。知らなかった。・・・瞼が曇って、返す言葉も出ない。

     

    平坂

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