店主日記

  • 感謝 2021年12月31日

     今年最後の日。朝から家の大掃除をした。夕方、中海一周のドライブをした。帰り、仏壇に供えるショートケーキをふたつ買ってきた。仏壇に供えて、風呂のスイッチ入れて今こうして日記付けている。今年一年、何とか乗り切れて、感謝である。来年はもっといい年でありますように。

  • 岬めぐり 2021年12月30日

    「幸せそうな人々達と、岬をまわるひとりでぼくは」。コータローは楽しそうに歌っているけど、実はこの歌とっても悲しい歌なんだ。古い歌だけど私はやっとこの頃、この歌が持っている意味が分かった。「あなたがいつか話してくれた」って歌ってるから。まだ恋人なんだろう。そして亡くなったんだろう。だから二人で行こうと言っていたけど、「約束したが今ではそれも叶わないこと」なんだ。

     

     昨日、大社で海を眺めた。今日は美保関の海を眺めた。潮が満ちて行くところなのだろう。すごい勢いで潮が港に流れ込んでいる。川が流れるように港に流れ込んでいる。さっきまであんなにおとなしかったのに。青い海ではないけれど、私は今岬めぐりをしている。

     

    岬めぐり

     

     信心のない私は神社に行かず、青石畳通りを歩いた。この雰囲気が好きなのだ。さっきまで吹雪いていた。濡れると石畳は青く輝く。雪だったのにさっと青空になった。この青空がより石畳の青光りを輝かせるのだろう、いい写真が撮れた。ラッキー。ロトシックス、明日の新聞が楽しみだ。

  • 海を眺めた日 2021年12月29日

     今日から年末休暇の始まりだ。10時、遅い朝食を食べて出発した。目的地は出雲大社。妻と出会った場所である。もう直ぐ62歳の妻の誕生日。ちょっと回り道をして昼前に門前通りに到着した。人が多い。これでは思い出に浸るには・・・参道入り口の鳥居を眺めながら通過。

     

    海

     

     誰もいない駐車場に車を停めて海を眺めた。遠浅の砂浜に打ち上げる白波。寄せるたびに形は違う。二度と同じ波は来ないんだろうなって、同じ人生はふたつとないんだろうなって思いながら海を眺めていた。そうだ、今日は久し振りにおでんにしよう。

  • 昨夜のクリスマスの夜 2021年12月26日

     年一回の同窓会以外に人と夕食などしたことがない。友達はみんな家庭があるので誘えもしない。常に寂しくテレビ見ながらひとり夕食を頂いている。そんな私が数日前、2年ほど前に知り合った女性を誘ってみた。土曜日がいいと言うので昨夜のクリスマスの夜、ご一緒した。そして、女性の心の温かさに触れた。久し振りに夕食の楽しさを味わった。外は、雨が雪に変わっていた。

     

     今朝目覚めて、積もった雪の量が予想より少ないので安心した。いつもは出勤してからの墓参になるのだが、今朝は直接お墓に向かった。写真は公園墓地入り口に入って直ぐの写真だ。線香に火を灯す。かあちゃん、今朝は寒いね。昨夜は女性との食事と会話を楽しんだよ。そう報告した。

     

    雪道

  • 強度行動障害 2021年12月24日

     先日、息子と関わりのある方から電話があった。強度行動障害を支援する事業に携わる人たちへの研修会がある。その時に、息子の行動事例を発表しても差し支えないか、という私の意思確認なのだ。個人が特定されないよう、配慮するとのこと。

     

     私は、息子が幼い頃、息子のことを新聞の読者欄に何度か投稿した。私には、こんな障害を持つ息子がいるんだよって、積極的に投稿した。障がい者が、あるいは家族が偏見と恥辱に苦しんでいる。私自ら障がい児を育てて、そんな社会ではいけないと思った。だから私にはこんな可愛い障がい児がいるんだよ。この子がいて、当たり前なんだよ社会は。そう思って投稿した。

     

     かあちゃん、息子のこと、行動事例として発表してもらうよ。息子のために、障がい者のために、きっと役立つよ。そう言ってお墓に報告した。凛とした好天の朝、野原に霜が降りていた。

    霜

  • 正月準備 2021年12月23日

     定休日にはよく仕事が入る。朝9時に鍵渡しがあった。それを終えて出雲市に行って息子と会って、その後奥出雲町に向かった。今年最後の先祖の墓参を終える。鬼の舌震に立ち寄った。駐車場に一台の車もない。トイレも閉鎖されている。土産店も冬季の閉店なのだろう。「鬼のはなくそ」もあきらめた。

     

     亀嵩道の駅に行く。正月の準備をしよう。10個ばかりの餅を買う。雑煮の餅海苔も。奈良漬、赤天も買った。そして、一番の目的は日本酒だ。赤い字で「からくち」と記された一升瓶を買った。これだけあれば正月は十分。また、ひとりの正月だから。あ、昼めし食うの忘れてる。

     

     奥出雲町の雑煮がおもしろい。醤油味のすまし汁。これが濁らぬよう、別の鍋で餅を煮る。双方をお椀に入れたら酒でほぐした海苔を載せる。これで出来上がりだ。シンプルだけど、これが旨い。海苔は出雲市の十六島(うっぷるい)産のものを使う。この雑煮を「ウップリ」と言うそうだ。奥出雲町あたりから、国道54号線を広島県の三次あたりまでがこの雑煮だそうである。

  • 雪が降る 2021年12月18日

    雪 いつだったか初雪を観測した。そして今朝、積雪を見た。車の屋根に3センチ、路上にアスファルトが隠れるぐらい。事務所からガラス越しに雪が降る風景を見ていた。「雪の降る町を」のメロディーが心に浮かぶ。口ずさんでみる。♪♪この思い出を♪

     

     雪の思い出って私には何があるだろう。屋根の雪下ろし、スキー、雪合戦。あ、そうだ。中学校の時、あの先生に雪の上に裸足で立たされたんだ。冷たかったなあ。でも懐かしいなって思っていたら、「やあ、先日はありがとうな」って、その先生がやって来た。先日ミニ同窓会をした先生が。

  • 2連休 2021年12月16日

     月一度の2連休、今年最後の2連休だからどこかに一泊小旅行に行きたいな。そう思っていたが同窓会が入ってきた。中学校の同窓会で松江市で暮らす当時の担任の先生。そして生徒3人のミニ同窓会だ。本当は生徒4人だが、一人けがをして入院中。

     

    つつじ

     

     その日の朝(14日)遅くまで寝て、掃除機かけて、お墓に行って墓参終わったら帰りたくなくなった。熊野大社に車を走らす。妻と、息子を連れて何度も来た熊野大社。懐かしいが今は一人。季節外れのツツジが咲いていた。そして夜。先生も、同級生も、みんな奥さんが元気。やもめは私一人。

     

     翌日の朝起きて。楽しそうに家族の話が弾む昨夜を思い出す。悟りなんてこの前の日記に書いたけど、迷いの境地が蘇ってきた。息子の顔を見たら余計に。当てもなく、車を走らせる。あの時この時の、妻の姿を胸に浮かべて。

  • 涙の数だけ 2021年12月13日

     この頃思うけど、涙の質は日を追うごとに変わっていくものらしい。しょっぱさもだんだんなくなってきた。妻を失った悲しみの涙が、少しずつ喜びの涙に変わっていくということかもしれない。大げさだが、仏教で言う悟りを開く、日を追うごとにそんな心境に変わってきたのかもしれない。

     

     昨夕、一昨日に鳥取にご一緒した母の方からラインが届いた。昨日のこの日記を読んで切なくなったと。そして思い出させてごめんねって。これを読んだ瞬間、涙がこぼれてきた。嬉し涙が。久し振りだ、こぼれるほどの涙は。Wさん、私は思い出が嬉しいのです。妻との数々の思い出が。そんな思い出に、深く触れさせてくれてありがとうね。そして昨日の涙も、嬉しくって流す涙なんですよ。妻との思い出がまた蘇って来て。

  • 人恋しくて 2021年12月12日

     今朝目覚めてからずうっと人恋しくて、そんな気持ちが続いている。昨日のドライブが、家族の暖かみを心の中に呼び戻したからだろうか。家族のいる喜びを、家族のいる温もりを、家族のいる味わいを、家族のいる香を呼び戻したからだろうか。

     

     約束通り、9時30分に集合、事務所を出発した。母が助手席に座って、娘は後部座席に座った。これが我が家のドライブスタイルだった。昨日も同じく、母が助手席に、娘さんは後部座席に座った。じゃあ出発するよ。

     

     信号を待たなければ、1~2分で山陰道に乗る。車は東に向かって快適に走る。米子市に入ってトンネルを抜けると雨だった。が、通り雨だったらしく、直に晴れてきた。車内に、小春日和の暖かい日差しが注ぐ。絶好のドライブ日和なのである。

     

     琴浦町の「鳴り石の浜」に降りてみた。波静かで、鳴る石の数は少ない。雰囲気だけ味わって、近くにある「塩谷定好写真館」に行った。100年前の、モノクロームの懐かしさがある写真が展示してある。館内を、ボランテアの人だろうか案内してくれた。

     

     そして鳥取市の賀露港に向かう。人で溢れている。まるでお祭りだ。食事処の選択は彼女たちに任せた。海鮮丼を頂いた後、市場を散策する。新鮮な魚介類がいっぱいだ。帰りの車内、3人で会話が弾む。親子の会話が懐かしい。妻と、娘の会話が懐かしい。

  • 遠くへ行きたい 2021年12月09日

    イカ

     

     知らない町を歩いてみたい♪ 知らない海を眺めてみたい♪ その昔、ジェリー藤尾が歌った「遠くへ行きたい」という歌に心惹かれる。よく知った町、ここは宇龍の町。でも、行くたびに違った風景を見せてくれる。人々の生活の営みを感じる喜び、それが旅の楽しさなのだろう。

    公衆

     

     日御碕神社の手前の無料駐車場に車を停めた。停めたすぐ後ろにボックスがある。公衆電話にしては小さいな。公衆有線とある。大社町独自の有線放送電話ですと説明してある。ここには、街にはない町がある。大社ご縁ネットとある。

     

     神社にお参りした後、宇龍の港に行った。カレイが干してある。どんな年の人が、どんな船で、いつ捕ったものだろう。そして誰がここに干したのだろう。漁師さんの奥さんなのだろうか、それともお母さんなのだろうか、それとも漁師さんから買い取った土産店の店主なのだろうか。そんな姿を想像するだけでも楽しい。いろんな場面が浮かんでくる。

  • あ、魚だよ 2021年12月09日

     この頃よく眠ると先日も書いたが本当によく眠る。昨日も目覚めたのが9時過ぎ。慌ててパンと卵とウインナーを牛乳でお腹に流し込んで出発した。お昼前には着かなきゃと思って墓参もほどほどに出雲市に向かった。面会終わって、さあどうしよう。日御碕に行ってみようか。

     

    浜

     

     宇龍の港から経島を眺めた。後ろの波打ち際でなにやら音がする。そこにはコンクリートで固めた下地に太めの木材が幾本も海に対して平行に並べられている。小舟を陸上げするためのものだ。コンクリートの下地が緩やかに海に向かって沈んでいる。その狭間が波打ち際になっていて小さな小石が無数に打ち上げられている。

    鯛

     

     程よい波が一定間隔で打ち寄せている。寄せてはひき、ひいては寄せてまたひいて行く。その波は、小石を運んで来ては持ち去っていく。波がひく時、小石同士がぶつかり合う。その時無数の音がする。カチカチカチと音がする。その音は、ひく波によって微妙に違う。高く鳴る時、そして穏やかな時。いつまで見ていても飽きない音がする。鳥取の、鳴石の浜の小さめバージョンだねって、この前二人で話したね。あ、魚だよ。

  • ただそれだけで 2021年12月07日

     今日、嬉しいことがあった。不動産業冥利につきるほどの嬉しいことがあった。こんなことがあるんだって、良かったなって、嬉しいなって、顔を見合わせただけで、ただそれだけでふたり一緒に喜べたのに。その喜びは倍にも三倍にもなって。

  • よく眠る 2021年12月06日

     この頃よく眠る。昨夜なんか、11時に寝てから今朝の8時20分まで一度も目覚めることなく眠ってしまった。慌てて起きて、5枚切りの食パンを包丁で半分の薄さにして、ハムとキュウリ挟んで家を飛び出した。9時に事務所に着いてそれをほおばる。

     

     昨年の今頃は暗いうちに起きて、暗いうちにパン食べて、暗いうちに出勤して、茶臼山に昇る朝日を事務所で見て、それを写真に写してこの店主日記にアップしていたのに。今はどうしてこんなによく眠れるのだろう。不思議だな。

  • かあちゃんの詩 2021年12月05日

     よく眠れるから朝が忙しい。小さな弁当箱にご飯を詰めた。そのすき間に2個使って玉子焼きを作って入れた。この御飯にふりかけをかけて食べるのが今日の昼食だ。他の小さな器には野菜の酢漬けが入っている。粗末な弁当だがこれで私には十分。

    USB

     

     朝一番、9時に現地集合で玉湯町のアパート案内をした。帰って来てからインスタントコーヒーを飲む。飲みながらパソコン開いて日記を付ける。日記のテーマは「かあちゃんの詩」。亡くなって4ヶ月経った月命日の翌日から書き続けて3年が過ぎた。一日分は僅かな文字数だが、A4サイズ10ページがひと括りでNO31が今日終わった。明日からのN032の用紙を作っておいた。可愛い色のUSBに収めてある。

  • 泪割り 2021年12月03日

     「すぐ死ぬんだから」を読み終えた。この小説の最後のあたりに、仙台ではお酒の飲み方に「泪割り」って言うのがあるらしいことが書いてある。ワサビを入れたハイボールらしい。仙台の国分町のママが、惚れた客に泣きながら作ったとか。泪割り、ネットで調べてみたら出て来やしない。だけど、この小説を読んで、試しに作って飲んでみた人があるらしいことは分かった。美味いとは思えないけどな。

     

     今日は、今だけかもしれないけど、妙な天気だ。降ったと思ったら晴れてきた。晴れたと思ったら降ってきた。何とか心と何とかの空だ。まるで、すぐ死ぬんだからの主人公、忍ハナの心のような。でも、彼女のように生きたいな。

  • 徒然に 2021年12月01日

     今日から師走。と言っても今日は定休日。9時になってもまだ布団の中。もうちょっとと思っていたら転送の携帯が2連発。朝ごはんも食べずに出勤した。なぜ、定休日はこうなんだろう。用事片付けて出雲市へ。息子に会いに定休日には必ず出雲市だ。

     

     男やもめにウジが湧くって言うけど本当だなって思う。昼過ぎに帰って来て3週間ぶりに掃除機かけた。昼間には家にいないから気が付かないけれど、こうして明るい時に見る我が家は埃だらけ。仏壇もきれいにしておいた。

     

     今日はメールがよく届く。振込完了とか、何とか様がお待ちだとか、私とラインしませんかだとか。そんな日がたまにある。何とかしてお金儲けって考えてのことだろうがうっとおしい。人の風上にも置けない連中だ。人として、恥ずかしくないのかな?・・・え、どうなの。

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