カタツムリ

2026年06月29日

 出勤前に、妻が眠る公園墓地に行くのが私の毎朝の日課だ。墓石に向かって昨日の出来事や、今日の予定などをぼそぼそと妻に話す。妻の顔が墓石の中に見えて心が安らぐ。何もかも、辛いことも苦しいことも悲しいことも寂しいことも忘れられる瞬間だ。

 

カタツムリ おや、今日もいるんだね。墓石の南無阿弥陀佛と刻まれた佛の字の中に、昨日から見かけたカタツムリが今日もいた。いつぞやは、花立の花の中にじいっとしている青いアマガエルを見かけた。その子も、花の茎の間に何日も何日もとどまっていた。そっとしておいてあげよう。生き物を見るとつい、そう思ってしまう。

 

 再び車に乗ってラジオを聞いた。シニア世代がどのようにして仕事を見つけるかと言うテーマらしい。年金だけじゃあ心細いし、そして生きがいも感じたいから、と言うことらしい。そのシニア世代の中に、こんな女性がいた。

 

 会話力と、深夜勤務可能と言うことで採用されました。タクシードライバーである。タクシードライバーは女性が向いている、そうなのである。何度も入院治療して回復したが、52歳の暮に病で倒れて会社を首になった時、心房細動さえなかったら、今私は、タクシードライバーだっただろうな。私は、全日本交通安全協会より、「交通栄誉章緑十字同章」を与えられている。

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