店主日記

  • 恋人は要らないけど 2021年02月25日

     2年余り前、妻の墓石と仏具を整えるために仏具店に行った。この夏が終わる頃、同じその仏具店から仕事の依頼があった。資料を持って行くと、受付の女性が私のことを覚えていてくれた。聞かれるから私の近況を説明した。彼女、「何食べてるの」 私、「暑いからソーメンが多いかな」 彼女「もっとしっかり食べなくちゃあもっと小さくなるよ」 嬉しかった。女性って、優しいなって思った。二度ほどしか会ったことないのに気遣ってくれる。

     

     1年ほど前に知り合った女性がいる。私の子供と言ってもおかしくない年齢だ。先日、その女性を誘って宍道湖一周のドライブを楽しんだ。車中、会話が弾む。私の言葉に答える彼女は歯切れがいい。そのジョークとタイミングは妻とのによく似てる。久し振りに女性との会話を楽しんだ。心に妻がいるから恋人は要らない。でも、女性の友達はたくさんほしい。

  • かすかに恋心 2021年02月22日

     良く晴れて暖かい。今年になってから一番の暖かい朝なのだろう。事務所前に散らばった木の葉っぱを掃く。暖かすぎる。ワイシャツの上に着ていたセーターを脱ぎ捨てた。インスタントコーヒーをすすりながら外を見る。東京の娘に似た、出勤のいつもの可愛い彼女を見た。今日はいい日になりそうな予感。

     

     2月22日。2の字が続く。どうしてだか、今日は猫の日らしい。朝から、猫グッズを集めた女性がテレビに登場していた。そして来月の3日、ひな祭りである。令和3年3月3日と3の字が続く。ちょうど定休日、岡山県の暖簾の町、勝山町に行こうと思っている。町に飾られた雛人形を見るために。その日は私の誕生日。

  • 春が来た 2021年02月20日

     春が来た。爽やかな太陽の光が空気を温め、その温まった空気に包まれていると心まで温かくなってくる。そんな朝の光が事務所奥深くまで差し込んでいてパソコンの画面を照らしている。立ち上げたパソコン画面は太陽の光の強さには及ばない。メールも読めやしない。もう少しゆっくりしようか。もう一杯コーヒー飲もうか。

     

     昨夜は久し振りに沖縄に住んでいる兄とふたりで飲んだ。昔話に花が咲いて、そして私の夢を語った。兄の経験も聞かしてくれた。夜遅くまで。そして一夜明け、良く晴れた朝を迎えた。太陽の光を眩しく感じながらホテルへと入っていく。すでに花嫁は玄関ロビーで私を待っていた。こんな爽やかな朝は、結婚式だったあの日の朝を思い出してしまう。

  • この頃よく眠る 2021年02月17日

     朝、目が覚めたら8時半。途中起きることなく、ぐっすりとこの時間まで寝ていた。何年振りだろう、こんなに遅くまで寝ていたのは。今日は定休日、だからって昨夜深酒したわけでもないのに。遅くまで起きてたわけじゃないのに。この頃よく眠る。コロナ禍の中での不安は多いはずなのに。気持ちが滅入ることが多いのに。この頃よく眠る。今の暮らしぶりに慣れてきたからだろうか。

  • あん⚓!フラツキが⚓ 2021年02月14日

     昨日と今日は本当の春のように暖かい。こんな日のお客様のアパート案内は楽しい。これから結婚するだろうカップルの案内はより楽しい。二人の仕草を見ていると、私にもこんな時代があったんだって懐かしい。

     

     くねくねと曲がった道を走る。先日取り付けた保険会社のコールセンターと連携したドライブレコーダーが言う。「ふらつきがあるので気を付けてください」加速車線から本線に合流する山陰道。「ラインを超えているようです。気を付けてください」テメー誰に向かって言ってるんだ馬鹿野郎。40数年間、無事故無違反なんだぜ。

  • 青石畳通り 2021年02月10日

     青石畳

     

     昨日の話である。目覚めたら雪が降っている。寒さを感じさせる小さな粉雪だ。風もなく、まっすぐに地上に落ちていく。やがて止んだ。そうだ、美保関に行ってみよう。濡れた青石畳通りを歩いてみよう。妻との思い出の場所を。・・・写真は青色フィルターをかけた。加工したものだが、条件によっては実際にもっと青く見える時がある。

     

     1時間かけて鍋料理の仕込みが終わった。休日なので明るいうちから夕食にする。早い時間に食べ終わった。さて、何をしよう。テレビもつまらないし、仏壇の引き出しに入れてある新聞の切り抜きを持って来た。亡くなった妻への想いを書いて採用された6回分だ。

     

     最初の1枚を読んだ。真ん中あたりまで読み進めた時、涙がにじむ。投稿した当時の想いが蘇ってきたのだろう。次第に、涙の粒はふくらんでいく。やがて表面張力を失って頬を伝っていく。右目からのは、あごに達して炬燵布団に落ちていく。左目からのは唇をかすめて落ちていく。涙って、塩っぱいんだ。かまうもんか、涙が涸れるまで泣き続けよう。

  • 音痴じゃない 2021年02月07日

     昨日、自家用車にドライブレコーダーを取り付けた。電源コードは視界に入らぬよううまく隠して取り付けた。我ながら器用だと思う。このレコーダーも、自動車保険のコールセンターと連動しているやつだ。事故ると、自動的にコールセンターが対応してくれる。

     

     今朝も出勤時、いつものように山本潤子のCDが車内に流れている。しっとりと歌う「青い夏」が流れている。潤子の声とメロディーとのハーモニーがたまらない。つい、私まで口ずさんでしまう。

     

     レコーダーの作動具合を確認しようと再生してみた。なめらかに走る私の運転技術が心地良い。そして音声までも。え、私は音痴なんかじゃない。しっかりと潤子に合わせてハモッている。何十年も歌うこと事態が心的障害だったのに。トラウマだったのに。だけど今は友達。

  • 電源がない 2021年02月06日

     暦の上ではすでに春。今日は春らしい陽光が降り注いで眩しいくらい。松江の今日の予想最高気温は16度。本当の春みたいに暖かい。長い長い寒さのトンネルを抜けたみたいで心も浮き浮きする。

     

     先日のことである。津田町の合銀のATMで用事を終えた。車に乗ってATM前の支線と県道(くにびき道路)との交差点で信号待ちをした。間もなく青信号。右折するためにおもむろに出発した。あろうことか、目の前を白い車がすごい勢いでかすめていく。0.数秒早く交差点に進入していたら?。

     

     営業車の保険の更新日が近づいた。担当者の来店があった。僅かの掛け金アップでドライブレコーダーが付くという 。今朝郵便局まで受け取りに行った。早速取付ようと・・・あれ、この車電源ソケットがない。シガーライターがない。

     

     ちなみに、相手が赤信号であっても青だったよって言い張ったとする。目撃者がいなかったら事故の責任は五分五分だとか。

  • 笑みに救われた 2021年02月02日

     2ヶ月に一度の通院日、検査の結果全て良好。血糖値が低いのは、連夜の鍋料理によるものかもしれない。塩分が多いかな、と思っていたのに血圧も正常値。γ―GTPもかなり落ち着いてきた。

     

     昨年の12月1日の日記に書いた「え、石切り場?」。尾道の向島に石切り場がって書いた。石切り場を知らなかった彼女に、「暗夜行路」のその描写の部分のコピーをその日の午前中に届けておいた。そして今朝薬をもらう時、彼女に会った。嬉しそうな笑みがいっぱい。コロナ禍で沈んだ心が救われた。

  • 今日から2月 2021年02月01日

     希望

     

     寒い1月が過ぎて2月になった。今年の節分はうるう年に似た調整で明日の2日だそうな。124年振りのことだとか。節分って何をする日だったっけ。豆まきして恵方巻を食べた記憶がある。家族みんなで、食卓を囲んで食べた恵方巻。あの思い出が嬉しい。どんよりとした雲のはるか向こうに見えるわずかばかりの晴れた空間。希望に見える。3日は立春、暦では春。本当の春が来るのも遠くはない。

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