昨日は真夏のような暑さだったのに、今日は雨が降って肌寒い。低気圧は私の心をゆさぶる。孤独の淵に突き落とされたような気持になる。だから、どうして私はひとりぼっちになっちゃったんだろう。どうして妻は死んじゃったんだろうって思ってしまう。先ほど、日記「かあちゃんの詩」を継ぎ足した。こんな心模様の日は、作文したくなる。

 

 事務所前を走る車が、路上にたまった雨水を轢いていく。そのスピードや、車の大きさだろう、水が奏でる音はそれぞれに違う。長くひきずる音、短く刻んだ音、音域の高い音、そして低い音が換気用に開けた窓ガラスから飛び込んでくる。それをぼんやりと聞いていた。

 

 今朝、ラジオでNHK第1放送の「ふんわり」と言う番組を聞いていた。私は好きで、この番組をよく聞く。その中で、「まいにちリクエスト」と言うのがあって、6月2日に聴きたい歌を募集していたらしい。今日この日だから聴きたい歌なのだろう。

 

 今日は妻の誕生日だからと、妻に感謝、ありがとうと言って二人の男性が妻に聴かせたい曲をリクエストしていた。その曲が2曲流れていった。なにも今日のこんな私の心模様の日に、それはないだろうと思った。私には、聴かせる妻もいないのに。

 

 以前、ある男性が私に言った。おかしいなあと。奥さんが亡くなったらみんなはっちゃけるのになあ、と。私もいつか、きっとそんな日が来るだろうと思っていた。でも、もう8年も過ぎるのに、叶わぬ恋心は募るばかり。でも私には思い出がある。誰にも負けない、幸せだった思い出がある。だからいつも妻と話している。夕方早めに帰るから、待っててねって言って出かける。帰ったよ、もう寂しくないからね、と。