店主日記

  • 移ろう季節 2019年08月25日

     タオルケットでは寒いので毛布に替えたのが一昨日の夜。その毛布でも寒いと感じた今朝なのである。昼もめっきり涼しくなってきた。と言っても、最高気温はまだ30℃。まだまだ暑い、だが季節は確実に移ろっていく。

     

     この頃、私が聴くのは学と言えるかどうか分からないが、暇を見つけては音楽を聴くようになった。雰囲気とか、音響装置の良さとかを求めるのではない。ただただ、聞きたいだけなのである。だからその音は、ノートパソコンのスピーカーから流れてくる音で十分なのである。

     

     昭和のフォークソングがいい。この曲が「かぐや姫」によって発表された当時からなんとなく好きだった。恋人とか、そう言ったロマンスには程遠い私だったが、この歌が好きだった。貧しい、青春を歌った歌だからだろう私には親しみやすかった。その歌は「神田川」と「赤ちょうちん」である。

     

     子供たちが無事に学校を終え、独立できる体制ができた。いつ巣立ってもいい。そんな頃から妻と二人のドライブ小旅行を楽しんだ。ユーキャン音楽事業部から永遠のフォーク大全集「青春の歌」を私が仕入れた。二人の車内には、常にこの全集の曲が流れていたのである。

     

     「赤ちょうちん」の歌詞の中に「生きてることは ただそれだけで 哀しいことだと 知りました」という一節がある。そうだろうなって、いままでは感覚的には分かっていた。そして、今になって初めてその真実を知ったのである。

  • ネガとポジ 2019年08月22日

     今朝の早朝5時、自宅の電話が鳴った。この時間なんだろうと慌てて出た。親戚に何かがあったのだろうかと心配しながら。そう思うのは、子供たちは携帯にかけてくるからである。はい景山ですと言って受話器を取って間もなく、プツンといって電話は切れた。断りもなく電話は切れた。私である。そのまま起きてしまったのだから今日の仕事は寝不足で辛いかな。

     

     この頃世間を騒がしているあおり運転である。よしんば相手が失礼な運転をしたなのら腹が立ったとして、窓を開け「馬鹿野郎」って怒鳴ればそれで済むことではないか。なぜ、あんなにも執拗な行動をとる。

     

     先日テレビでこのあおり運転をテーマにある出演者が言っていた。「以前はネガティブでもよかったけれどこの頃、ポジテブでなければならないと感じる人が多くなった。自分の存在を主張しなければならないと感じる人が多くなった」イコール目立たなければ、なのだそうだ。

     

     写真の世界である。今はほとんどがデジタルだから、フィルムの話をしても理解しようがないかもしれない。が、フィルムには、ネガティブフィルム(ネガ)とポジティブフィルム(ポジ)の2種類がある。映写機で言うなら、光源との間に置いたフィルムからスクリンに色合いが反転して映るのがネガ、ありのままに写るのがポジだ。写ルンですにはネガフィルムが装着してある。

     

     そこで、ネットで専門家の意見を聞いてみた。表現力ではネガフィルムはポジフィルムに劣るそうである。しかしネガフィルムはプリント時で修正が効く。だから撮影時の失敗はある程度許されるそうである。ならば、人間も多少の失敗は修正できる方が良いのではないか。

  • 甲子園 2019年08月19日

     6日間の盆休暇が終わって今日から日常に帰った。朝から溜まっていた仕事を夕方の5時に終えた。と言うより終わったことにした。そうでないと、昨夜の湿気の多さに睡眠不足になったものだから体力がついていかない。今年はまだまだ暑い日が続きそうだから・・・。

     

     休暇二日目に鳥取の鹿野町に行った。「ドライブ日和」にアップした。それ以外はここと言って行くところもなく、本当は父母の墓参りにも行かなくちゃいけないのだろうが気力がわかなかった。昨年の長兄の一周忌の時に参ったままである。すごく、申し訳ないと思っている。

     

     その代わりと言っては失礼なのだが、テレビの甲子園だけは楽しんだ。特に土曜日の星稜対智弁和歌山の対戦には感動した。双方ともよく守った。14回の裏、スリーランホームランで決着した。よくあんな場面で打てるなと思う。私のガラスの心臓ではとてもとても。たかが高校生、だが、学ぶべきものはあると思う初老の私なのである。

     

  • 赴くままに 2019年08月11日

     久し振りにアップする店主日記。数少ない読者の皆様が、また私に何かあったんじゃないかと心配するといけないからと頑張ってみた。なぜ頑張らなくちゃかけないかというと、奥出雲町生まれの私には気温30℃以上に耐え得るだけの身体的能力を持つDNAがないらしい。そんな私に連日の猛暑日は辛さ以外の何物でもない。おまけに、エアコン嫌いときているのだから。

     

     そんな私が先日の定休日の午前中、出雲市でボウリングを4ゲームこなした。解消どころか、逆にストレスがたまった結果に終わったのだからたまらない。どこかに向かって車で走りたい。車で走るのが私の一番の幸福である。一番の趣味なのである。ストレスがたまった心の赴くところはやはり故郷だ。

     

     故郷と言っても目的がない。妻との思い出が詰まった愛車のハンドルの赴くままに行ってみよう。国道314号線を三成に向かっていると、愛車は三沢の方向にハンドルを切った。三沢の町には三沢小学校がある。私の母校なのである。間もなく、合併されるらしいから我が母校が小中学校共になくなってしまうのは寂しい限りだ。

    砂の器

     

    トウトウの滝を見て、(地元の人はドウドウというらしい)小学校の下をかすめて堅田別れを三成に向かう。ハンドルの赴くままに亀嵩に着いた。亀嵩温泉の入り口に湯野神社がある。この温泉の医薬の神が祀られている。石段の下には小説「砂の器」の記念碑がある。

     

     砂の器のストーリーを反芻しながら走っていたら広瀬町の町に到着してしまった。まだ昼ごはんも食べていないのに。あった、コンビニがあった。

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