店主日記
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せめて心安らげ店主日記
2025年03月14日
店主日記を書いていると心安らぐ。毎日書くのが「かあちゃんの詩」。これは、天国にいる妻に話しかけるように書いている。もう6年半書き続けている。一生書き続けるつもりだ。そしてこの店主日記、私のこころの揺れ具合をそのまま綴っている。時には社会に話しかけたい時もある。沈黙してるより増しなのかもしれない。そう思うとせめて心安らぐ。
午前中、早めに出勤してきて息子に会いに行った。月に2度は会ってやりたい。入院してもう7年目がやって来る。半年前から自傷行為を防ぐために、身体をロープでベッドに固定されている。こんな悲惨な人生があっていいものだろうか。腹が立つ。そうせざるを得ない病院にではない。絵空ごとの憲法第25条にだ。絵空ごとにさせているその行政にだ。
先日の風呂上り、久し振りに体重計に乗った。なんと、針は48.5キログラムを差していた。成人してから初めてかもしれない、50キログラムを切ったのは。先日の1週間ばかりの入院のせいなのか。それとも毎日踏む四股のダイエット効果なのか。四股まではいかなくても、四股を踏む準備の体の動きの腰割だけでもいいらしい。体幹を鍛えるとか。
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生涯現役でいたい
2025年03月13日
喉の渇きで目が覚めた。台所に立って、コップで水を3杯続けて飲んだ。冷たい水が、味もしないのに美味しいと思った。そしてよく寝たと思った。時計を見ればまだ6時半。鏡に映った髪の毛はぐちゃぐちゃに崩れていた。9時にはもう寝たんだから、9時間半も眠り続けたことになる。
パンを牛乳で流し込んで、8時前には出勤して来た。早く出勤して来たのはずいぶん久し振りだなと思った。妻が亡くなってからは眠れなくて、朝早く目覚めて、暗いうちから出勤していた。茶臼山に昇る朝日を事務所のガラス戸越しに見つめていた。妻はどこで私を見ているのだろう、そう思いながら。・・・そんな日々を思い出しながら、落ち着いたものだと思った。やっと、妻の死を受け入れたのかもしれない。この頃はよく眠る。
記憶は昨日の昼間に遡っていた。この頃行ったこともない焼き肉店だ。久し振りで食べる焼き肉は美味しかった。乾いたひとり暮らしの心に潤いを与えてくれた。旨いものにはビールが良く似合った。もっと話したかったが、相手は忙しいらしい。午後一の予定があるらしい。車で自宅付近まで送ってもらった。
ある程度、酒が入るのを予想していたので掃除などは朝のうちに片付けておいた。品切れていた酒も買って来ておいた。水曜日の、私が行く酒のディスカウントショップは特売日だ。開店直後に行ったら年寄りの姿が目立った。これが唯一の楽しみの人もいるかもしれないなどと思えた。だけど私は一生現役でいたい。死ぬまで働き続けたい。働くのを生き甲斐としたい。そう強く思った。
よし、今日はとことん飲もう。飲みながら考えてみよう。そう思った。誕生日と、快気祝いだと言ってごちそうしてくれた相手の分身が言った。何歳ですか、と。75歳、後期高齢者だよと答えた。若いですねと褒めてくれた。生涯現役と考える私の考えていることと、相手方の人生が一致するのだろうか。可能性を見出してみたい。そんな悩みの尽きない私なのである。だけど悩める幸せがある私なのである。
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本当の春が
2025年03月10日
今朝遅く目覚めた時、曇り日かなと思った。しばらく布団の中で本当の起床時間を待っていたらカーテンの隙間に陽射しを感じた。カーテンを開けてみたら外は霧。それが薄くなりかけた所から太陽がのぞきかけていた。しばらくしたら春の陽光がいっぱいになった。
今月3日のテレビニュースだ。大田市の石見銀山の大森の町のあちらこちらに雛人形が飾ってあると言っていた。期間は3月3日から4月3
日まで?だったかな。雛祭りの日が誕生日の私は行ってみたいと思った。雛人形は私のスマホのラインのアバターだ。チャンスは26日の水曜日のいち日だけ。必ず行く。
晩御飯は数少ない私の楽しみのひとつだ。昨夜はよく作る鶏のもも肉のステーキにした。焼むらをを防ぐために肉の所々に包丁を入れる。味付けは塩コショウのみ。それを豪快に28センチのフライパンに広げる。周辺に包丁の腹でつぶしたニンニクたっぷり。キッチンペーパーで油を丁寧に拭きとる。さあできた。ニンニクは私にとっては野菜の一種。これにサラダを添えた。
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カキドオシ
2025年03月09日
朝は放射冷却で寒かった。だがやがて春の太陽が照り付けて暖かくなった。その陽気に誘われて事務所周辺を散策した。カキドオシの群れの葉の中にピンク色の花を咲かそうとしているのを見つけた。確実に春に向かっている。まだ一株だったが花を咲かそうとしていた。
入院の反省に、もう一杯飲みたいのを我慢することにした。従って睡眠時間が増えた。が、よく夢を見る。毎夜のように、病院のベッドに身体拘束された息子の顔が夢に出てくる。可哀そうで胸が苦しくてうなされる。そして汗をかいて目が覚める。現実の夢を見るようになった。
そんな苦しさをひとりで悩むのは辛い。事務所には、私の机にキャビネサイズの妻の遺影を置いている。先日から妻の遺影を私の正面に向けることにした。ひとりの事務所だが、椅子を置いた4っつの机があって、時々移動する。妻もその度に移動する。そうしだして感じた。安心だなと。妻が私を励ましている。
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チャーハン
2025年03月08日
時々夕ご飯に焼き飯を作る。とっても手っ取り早くできて、しかも美味しい。また作るのも楽しい。ひとり暮らしにしては大きな28センチのフライパンを振って、米粒が空中に舞うのを見ると何とも言えない快感がある。その昔、誰かが私に言った。フリーターをやめて堅気の職に着いた時、あの腕、もったいないよ、と。
ひとり暮らしの女性の学生さんが借家人賠償責任保険の更新に来た。だけどこの20日に退去して実家に帰るらしい。でも、10日余りまだあるからと。そうだね、安心は僅かの日にちでも必要だからね。何が起こるか分からないからね。そう言って解約返戻金受取の書類を渡した。
そして、ひとり暮らしは楽しかった、と聞いてみた。楽しかったです。実家に帰るの少し気が重いな、とも。そうだよね、私の娘も、私とふたりで暮らすのが嫌なこともあって東京に行っちゃった。でも、夢があったみたいだから、その夢は叶えてやりたかったな。あれから6年が経つんだよ。