店主日記

  • 嬉しい悲しみの涙 2021年08月03日

     私は知らなかったが、障がいを持つ息子のために妻が保険をかけていたらしい。そしてどの通帳からか分からないが今も保険料の支払いは続いていた。そのことが先日分かったので入院中の病院に、書類の申請に行った。妻らしいなと、改めて思う。

     涙

     嬉しいことがあると、当然に嬉しい。喜びが大きいほど心はより楽しくなる。そして私の場合、そのしばらくの後に悲しみがやって来る。妻が聞けば、妻が知ればもっと喜ぶだろうな。そう思った瞬間に悲しみはやって来る。その喜びが大きい程、悲しみは深くなっていく。妙な話だが、先日の夜もそれで泣いた。

     

     私の運転する車の助手席で、私との会話を楽しんでいた妻。私もだが、妻もその時間が一番楽しかったらしい。だから今も、助手席には妻の遺影が座っている。この時間が、私が一番心安らぐ瞬間だ。明日は定休日、サンドイッチ作ってドライブを楽しもうと思っている。在りし日の妻の思い出に、遠慮なく泣こうと思っている。悲しい涙じゃない。二人で暮らした思い出が、限りなく湧き出て来る数々の思い出が、嬉しくて流す涙なのだ。

  • 間もなく盆なのに 2021年08月02日

     国民に協力をって言うけれど、じゃあどうして国民の意見は無視するの。延期、あるいは中止って意見が多かったんじゃないの。なのに、どうしようかっていう協議はなかったよね。開催一点張りだったよね。昨日も、東京の感染者は日曜日なのに3000人を超えた。

     

     昨夜、東京に住む長女と電話で話した。同じく東京に住む、次女と話し合ったと 言う。この盆は帰るの止めようねって結論になったと。また、私はひとりぼっちの盆を迎えねばならない。コロナウイルスが憎い。オリンピック開催が憎い。この怒りを、どこにぶつけたらいいのだろう。

  • カフェ 駕籠石庵 2021年07月31日

     玄関

     私が事務所をオープンした当時、借家をひとつ持っているので空室になったらお願いねって、20歳ぐらい年上の女性と知り合いになった。度々訪れてくれて、お客様も紹介していただいたりした。それが結果につながると、老舗「皆美館」のレストランでの昼食もご一緒したりした。私とは気が合う人だった。そして、6年前に他界された。それ以来、その家とは付き合いも途絶えていた。

     

     先日、その方の娘さんの来訪があった。大社町でカフェを開いたという。そして奥さんはって聞かれた。3年前に亡くなってねと答えたら、知らなかったわ、ごめんなさいねと言って御仏前をくださった。有難うございます。一度行きますねと言って、今日、友達を誘って行ってきた。

     

    庭を見る

     

     大社町の、旧JR大社駅の近くにある駕籠石庵は築100年以上の古民家である。敷地面積400坪ほどに、建物が立っている。養蚕農家の旧家だそうだ。座敷のテーブルから望める庭の真ん中には駕籠石が置いてある。駕籠石とは、昔の乗り物の駕籠を置く平たい石のことである。そんなところから、駕籠石庵と名付けられたそうだ。

     

     娘さんのご主人のご実家である。大黒柱や、天井に横たう大きな梁は黒光りしている。松の木の建築材からは松やにが滴って塊を作っている。いかにも名家の佇まいの趣が漂っている。そしてなにやら懐かしい。庭を見せて頂いていると、風に揺らぐ風鈴の音色は涼やかだった。

  • ワクチン接種の日 2021年07月29日

     空

     

     早くに目覚めたけど、どこにも行かないと決めていたから。シーツを洗った。枕カバーも洗った。布団を干した。掃除機かけた。トイレ掃除した。風呂掃除した。昼前になってすべて完了。墓参を終えて、買い物して、そうめん食べてた。男やもめにウジがわくって言うけれど、たまにはこんな日もあるんだよ。そして、たまには昼からでもいいかなってビールをグビリ。

     

     そんな定休日だったから早くに寝た。今朝は当然早くに目が覚めた。早朝の公園墓地、この頃よく空を見る。そこから私が見えてるかいって。いつの間にか、後ろの山の上に太陽の顔がある。今日も肌を焦がしそう。出勤して、メール開いたら今日はワクチン2度目の予約日です。分かってるよ。

     

     今、接種が終わって帰ってきた。お昼ちょうど。接種会場の雰囲気があまりにも・・・疲れた。昼ごはん、欲しくないな。でも、これで一安心。

  • 今になればみな笑い話 2021年07月26日

     笑い話

     今日は、営業マンが何人か来た。夕方やって来たのは、転勤して来ましたと言う若者の新任の挨拶である。名刺交換の後、まあどうぞおかけください。これが私の決まり文句だ。来る人は拒まずである。そして彼の外見上の特徴を見つける。陽に焼けたね、どうしてって質問してみる。「車のエアコンが故障して、窓を開けて走っているものですから」

     

     これがきっかけとなって、次から次と泉のように会話の種は飛び出してくる。そして、私の波乱万丈の人生を話してあげた。彼は、涙を流して笑って、私の話を聞いてくれた。そう、私の人生は、今になって話せばみんな、笑い話に聞こえるのである。彼もひとり暮らし、久し振りに笑いながら人と話せましたと、笑顔で帰って行った。

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