店主日記

  • 灼熱の太陽が 2023年07月27日

     まだ9時にもならないというのに肌を焦がすような太陽が東の空にある。玄関前の掃き掃除終えただけで全身が汗に濡れる。近所の会社に出勤する人に声をかける。朝から暑いですね。何でもそうだけど、苦しいときには吐き出した方が良い。

    のぼり旗

     

     我が社の玄関は東向きだ。それに、玄関部分はほぼガラス張り。朝日がよく入る。冬時分はこれが嬉しかったのに夏はそうはいかない。人間って我が儘だよね。今冬が恋しくてたまらない。無いものねだりって言うけれど、実に我が儘なものである。

     

     それでもと、僅かばかりの抵抗を試みる。玄関先に立てかけるのぼり旗。遮光にと玄関の内側に立ててみた。お、違う。かなり効果がある。9時の開業時まではこうしておこう。少しでも太陽が高くなれば差し込む光も減るだろう。

  • 面会日 2023年07月26日

     息子が入院してもう5年が経った。月1回の今日は面会日。この頃、息子の顔を見るのが辛い。後、何年入院が続くのだろう。そのことで、息子が私に抗議しているように見えてならない。会話ができない息子、目がそう言って訴えていた。

     

    入道雲

     

     面会終わって、道の駅「キララ多伎」に行ってみた。山の上には入道雲が立ち上がっていた。まるで生き物のように、沸き立つ溶岩が噴火口でうごめくように立ち上がっていた。車の室外温度計は34度。暑い訳だ。

     

     ふと、隣の車を見たら赤ちゃんが母に抱かれていた。そしてその母と目が合った。思わず会釈する。その母の窓際の外に立ち、話しかけてみた。4ヶ月だそうだ。私の孫はね、今北京に居るんですよ。6ヶ月まで我が家で育ったんですよ。そんな他愛もない会話を交わす。見ず知らずの他人にも、心が通っていく。ああ、早く会いたいな。

  • サラダの皿は一枚だけ 2023年07月22日

     サラダもう、何ヶ月になるだろう。私の朝食はサラダ付きだ。前の夜、キャベツの千切り、タマネギの千切り、ニンジンの千切りを作ってザルに入れる。水道の蛇口でしばし水にさらす。水気を切ったらそのまま冷蔵庫の野菜室へ。

     

     そして朝が来ると写真の白い器に盛りつける。この白い皿、以前は5枚あった。妻が嫁いできた時、持って来た。5枚組の箱に入ってたのを覚えている。それが今では1枚しか残っていない。でも、妻の形見には間違いない。だから、毎日のサラダ作りが続くのだろうか。

     

     そう言えば毎晩楽しんでいる焼酎のお湯割り、このコップも白い皿と同じ経緯を持っている。先日床に落として一個が割れた。残ったのはひとつだけ。大切に大切に毎晩使っている。だから飲酒が続くのかもしれないね・・・。え、あほ言うなって。

  • 美保関町の青石畳通り 2023年07月19日

     車のエンジンを始動したら、ヘッドライトが自動点灯した。土砂降りの今朝はそれだけ暗かった。とりあえず事務所に出て雨の様子をみることにした。やがて小降りになった。よし、行こう。濡れた青石畳の写真撮影に行こう。

     

     国道9号線を米子に行って米子空港をかすめて行くことにした。空港の近くにミュージックロードがある。車のタイヤが音楽を奏でる仕組みの舗装道路になっている。そこを走って、「ゲゲゲの鬼太郎」のテーマソングを聞く、その一瞬が好きなのだ。

     

     しかし、そのあたりから雨は止んで晴れてきた。かまうもんかと美保関に着いた。目的の青石畳通りに行った。青石は湿気を含んでいるが乾きかけていた。濡れて青くなる石なのに残念な気もした。でも、これはこれで絵になるかもしれない。虫網を持った少年がポーズを取ってくれた。少年の笑顔は、山口百恵の「いい日旅立ち」の歌詞を思い出させた。

     

    青石畳

     

     なんか疲れたな・・・帰るか。大相撲のテレビ観戦しながら一杯やろう。早いうちから一杯やろう。車窓から見える風景は霞んでいた。曇った眼鏡をかけているみたいに霞んでいた。天気によって、人の気持ちが波を打つ。今日はその波長が短いなと、そんなことを考えながら車を走らせていた。

  • 気を付けて暮らしなよ 2023年07月17日

     今日で猛暑3日目。昨夜夕ご飯が終わって、北京にいる娘にラインした。お前が買ってくれたエアコンがよく効く。有難うな、助かっているよ。そう言ってラインした。本当に有難い。昨夜はエアコンを付けっぱなしで寝た。お陰でよく眠れた。

    ユウスゲ3

     

     そして今朝目覚めた。もう陽は高々と上っていた。エアコンのまだ効いていない事務所に出勤した時は汗だくだく。何にもする気しやしない。アイスコーヒーこしらえて応接の椅子に腰を下ろす。エアコンの効きを朝日が遮る。ガラス越しにぎらつく風景が恨めしい。

     

     (今日も暑い。ものすごく暑い。長女の住む北京は、40度にも届きそうだとラインで言っていた。お父もしっかりエアコン使いなよ、とも言っていた。いいやつだな。天国も暑いかい。俺は大丈夫だけど、なぎさも体に気を付けて暮らしなよ。)そう「かあちゃんの詩」日記に付けた。

ページトップ