店主日記
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五十猛にグロ
2025年01月15日
先日のテレビニュースで、大田市の五十猛にグロができてるよと言っていた。グロというのは丸太で組んだ骨組みに、昔からの方法で壁と屋根を取り付けた小屋だ(五十猛のグロで検索)。その中で、餅を焼いて食べると1年間の息災が叶うらしい。要するに、五十猛のとんど行事なのだろう。
10年、いやもっと前かな、妻とふたりで行ったことがある。定休日の今日、一仕事あって朝から出勤した。仕事片付けて一息ついた。そしたら急に、五十猛に行きたくなった。山陰道が無かったあの時のように、国道9号線で行くことにした。なあなぎさ、あの時のままだよ。懐かしいな。
たどった記憶は正しかった。迷うことなく五十猛に着いた。だが、グロはなかった。その名残らしいものが燃やされていた。今朝壊したのだろうか。まだ炎が立ち上がっていた。なぎさ、どうやらもう終わったようだよ。でも、あの時の記憶はいつまでも忘れないから。な、今日は良かったな。楽しかったな。
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成人の日
2025年01月13日
朝、ある管理物件の報告書の作成をしていないことに気が付いた。正月ボケなのだろうか。急いでこしらえて近くのロウソンに設置してあるポストに入れた。ふたりの女店員さんがおはようの声。そこで、「あれ、成人式には行かないの」と私。遠にその時期は過ぎているふたり、だけどまんざらでもなさそうな。
晩御飯が4日もおでんが続いていた昨日、ステーキを焼くことにした。と言っても牛や豚ではない。鶏肉だ。部位はももだろうか、スーパーの安売りの日に買ってきた。値段500円。菜食主義の私なのだが時々は動物性たんぱく質も摂らなきゃあと、月一ぐらいでこしらえている。
味付けは塩を控えめにコショウたっぷり。これだけ。28センチのフライパンに皮目を下にどさっと入れる。包丁の腹でつぶしたニンニクを10粒その縁に置く。アルミホイールを鍋蓋代わりにして半分水を入れたヤカンを重石に置く。弱めの中火で6分間。ひっくり返して8分間。さあこれで高級ステーキの出来上がりだ。
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僕は電車の運転手
2025年01月11日
どうやら寒波は去って行った。午後には太陽が眩しいくらいの光を届けてくれた。それにしても、なんて軟弱な体になったのだろう。今年は寒さが骨身に染みる。我慢できないほどに寒いと思ってしまう。それでも湯船につからない。毎夕シャワーで済ませてる。ぶるぶる震えながらシャワーで済ませている。
出雲大社の一畑電鉄の駅に、もう使われない電車が一両置いてある。それが見物できるように観光客などに開放してある。先日娘達と孫を連れて出雲大社に行った。神門通りを歩いている時、その電車に乗ってみた。孫は一直線に運転席に座った。僕は運転手だよとでも言いたそうに。
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おでん
2025年01月09日
昨日の定休日、午前中はお客様に会った。午後は事務所に帰って「かあちゃんの詩」日記を付けて酒屋に行って一週間分の焼酎と発泡酒を買って帰り、資源ごみの新聞紙を紐でくるんで空き缶を所定の場所に出して部屋に掃除機かけた。ああ、気持ち良くなった。さあ、後は買い物に行くだけ。
おでんを作ることにした。一週間に一度しかスパーマーケットには行かないが、ある時、あるレジ係の女性になぜか親しみを覚えた。私の娘と言っていい年頃だろう、話しかけたいと思った。何をネタに話しかけようか、あ、いい物があったと持っていた奥出雲酒蔵がこしらえた買い物袋を見せてみた。「これ、酒造りで余る米ぬかで作ったらしいよ」。
そしたらどうだ。「私も奥出雲町出身です」。あ、そうか、だから親しみがあったんだ。懐かしさがあったんだ。以降、その女性の打つレジに並ぶことにしている。時々彼女の口から出る奥出雲弁が懐かしい。あのイントネーションが懐かしい。どうやらひとり暮らしの寂しさは、懐かしさを恋うるものらしい。
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有難うな
2025年01月05日
昨日仕事始め。今日は朝から天気が良かった。正月のうちに木の葉っぱなどが降り積もった事務所周辺の掃除をした。バケツ何杯もの落ち葉を片付けたら1時間余り要した。私にとっては重労働、体のあちこちの節々が悲鳴を上げている。椅子に座るのにも「どっこいしょ」。
元旦に娘達と別れて、またひとり暮らしになって3日が過ぎた。今、寂しさのピークが襲ってきている。妻の写真を見る。なぎさ、優しい娘達を有難うな。ひとりぼっちの生活でも、あんな楽しい正月があったんだよ。これからも、あんな楽しい時間が何度も何度もやって来るんだよ。なぎさ、有難うな。