店主日記
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永遠の愛
2020年12月17日
目覚めると外は積雪。混雑の車を避けるため、暗いうちに出勤した。暖房をつけ、パソコンを開く。昨日の店主日記の手直しをする。これでよい。
いつもの時間にお墓に行く。積雪の墓地は、ごみの収集のために管理の人が歩いただけ。他の足跡は見つからない。私が、墓参一番の足跡をつけておこう。
いつものように声をかける。「昨日の店主日記、またかあちゃんが登場したよ。いい日記になった。これからも、ずうっとずうっと、登場してもらう。いいね」・・・妻の存在をいつまでもいつまでも。そして私と妻の、永遠の愛を誓うために。
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久し振りだね
2020年12月16日
定休日なのに今日も仕事で出勤した。休みの日がそろわないカップルのためのアパート案内のために。先日は彼を案内した。同じアパートに今日は彼女の方。案内に行く車の中で会話と言ったらいいか、それとも単なる雑談か。それが私が仕事をする中での得意技なのである。
彼女の話を聞くうちに、私の記憶は30数年前にさかのぼっていく。ここはデートの待ち合わせにいつも使っていた鳥取駅。改札口に向かって階段を下りて来る妻。いや、妻になる前の彼女の姿が見えている。私が彼女に向かって手を振っている。彼女も私に向かって手を振っている。改札を出る彼女。やあ、久し振りだね、逢いたかったよ。
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初雪
2020年12月14日
朝の日課の墓参の帰り、小雨だったのが本降りになった。ワイパーの作動間隔を早めにする。しばらくの後、おや、白い粒もある。ワイパーに退けられた、わずかな白い物体はフロントグラスの縁を滑り落ちていく。霙ともつかない、この小さな白い物体、・・・初雪と言うのだろうか。
昨日の夕方、アパート案内をした。暖房のない所は室内でも、やはり寒い。長時間の案内だったので芯まで冷えた。事務所を閉め、帰宅する。明かりのないリビングは冷え切っている。エアコンを付け、シャワーを浴びる。浴槽につかりたいのだが時間がもったいない。
寒くても、風呂上がりのビールは欠かせない。だから寒いんだよと思いつつも、習慣だからと自ら慰める。いつまでも寒いから、石油ファンヒーターに切り替えた。そして抱きつくようにその前に座る。ああ、暖かい。火の方が暖かい。・・・明日は雪になるって言ってたなあ。初雪なんだなあ。
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木刀の素振りの力
2020年12月12日
天気予報では、山陰でも明後日の月曜日から雪になると言っていた。小さめの車なら私にもできる。朝一番で営業車、日産マーチのタイヤ交換をした。スタッドレスに替えた。これで大丈夫、降るなら降ってみろ。
お尻のふっくら感を出すために、この頃スクワット運動をしている。ついでに、事務所に備えている木刀の数十回の素振りもしている。その効果だろうか、タイヤ交換が意外と楽にできた。息も上がらず。
木刀はその昔、一畑薬師の参道の土産物店で買ってきた。もう半世紀も前のことだ。なぜ事務所に木刀を置いているのかと言うとこれがおもしろい。開業当時、案の定、反社会的存在らしい人々の来店があった。私はこれに恐れた。木刀は、護身用だったのである。
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出雲一の宮の散策
2020年12月10日
昨日あれから3時に家に帰った。断捨離はもう疲れていてできないし、かと言って飲むのには早いし。車でぶらっと熊野大社に行こう。そうしようそうしよう。散策の中に新しい発見があるかもしれない。
出雲一の宮「熊野大社」は我が家から車で20分の所にある。何年か前の正月、歩いて行って参拝したこともある。私にとっては馴染みの神社だ。楽しそうな若者達が数名。幸せそうなカップルが二組。仲良さそうな親子連れだろうおばあちゃんと中年の女性。岬めぐりの歌の歌詞が心をよぎる。「幸せそうな人々達と岬を回る一人で僕は」
でも、心の中にはかあちゃんがいるんだ。・・・なんて美しい風景なんだろう。出雲一の宮のこの姿。