店主日記

  • ひとりの生活を楽しむ(マツムシソウⅡ) 2020年09月04日

     マツムシソウの写真撮影には相当の時間をかけた。強風だったから時間をかけざるを得なかった。妻とふたり行動を共にしている時などできることではなかった。二人の行動は、お互いが気を使いながらだけど、だけど楽しかった。遠慮は、相手に対する思いやりであり贈り物でもある。相手の遠慮は、私に対する思いやりであり贈り物でもある。贈り物を喜ばない人はいないだろう。ひとりになったこの頃、そう思えるようになってきた。

    マツムシソウⅡ

     そんな中、ある日ある人が言った。ひとりの生活、それをを楽しめばいいじゃないかって。そうだなとは答えはしたものの、釈然としない何かを感じていた。でも、ひとりなんだからその生活を楽しめばいい。そう自分に言い聞かせてもみた。この、マツムシソウの撮影はまさにそのひとコマなのかもしれない。自由に時間をかけて撮影した百数十枚の写真を見る時、よくピント合わせたなと思う時、楽しかったかと自問してみる。・・・いや、決して楽しいとは感じてはいなかった。そんな我が身に気づく。

  • マツムシソウ 2020年09月02日

     鳥取県の大山にマツムシソウが咲いているという情報が伝わってきた。行かずばなるまいと思う私だ。三密も避けれるし、隣の県ではあるし、自家用車で行くことだし、と言うことでデジタル一眼レフの電池を充電した。こんな日は休日でも早くに目が覚める。

     

     風が強い。揺れている。マツムシソウもススキの穂も何もかもが揺れている。一瞬だってじっとはしていない。三脚立てる意味がない。植物撮影はあきらめた。動いているなら、動きのある写真を撮ろうか。無理を承知で手持ちで狙ってみる。ほんの一瞬、ゼロコンマ何秒かの瞬間を狙う。

    マツムシソウ

     ここ桝水高原は妻との思い出の場所だ。あの日もマツムシソウが咲いていた。娘二人が先にリフトに乗って、次のに妻と私が二人並んでリフトに乗った。楽しかったあの日が蘇る。帰りの車中、山本潤子が歌う曲がステレオから流れて来る。まるで妻と会話してるみたい。思い出が涙を誘う。でもこの瞬間がいい。涙は、悲しみから私を救ってくれる。・・・だからドライブが好きなんだ。

  • 手紙 2020年08月31日

     手紙と題したこの店主日記は三度目だ。一度目は昨年の6月9日に娘に書いて出した手紙のこと。次は同じく25日に神野美伽が歌う「手紙」という歌のこと。そして今日はまた娘に書いた手紙のこと。娘への手紙は3度目かな、4度目かな。

     

     末娘は私のことがあまり好きではないらしい。と言うより嫌がっている面がある。だから、あまり話もしない。長女に聞いてみた。あいつは何で俺のことを嫌うのだろうって。そしたら言う。そっくりなんだよ。そっくりすぎるからだよって。

     

     だけど、娘が好きなのだ。結婚が遅かったから、歳の離れた子ではある。孫と言ってもおかしくない。だから余計、可愛く感じるのかもしれない。先日頂いた全国百貨店共通の商品券がある。それを口実に手紙を書いた。元気で暮らしているかって。これ何かに使えって。

     

     手紙と言えば、妻との文通時代を思い出す。届けば返す。お互いがそうだったから一週間に一度は妻からのを読んだ。私から出したのすべてを、妻は嫁入りの時に持って来た。今も木箱に収めてある。私の手紙だがまた読んでみようと思う。

     

     そんなこと考えていたら思い当たったことがある。私の葬儀に使う写真がない。今から自撮りでもしておこうか。でも、私は笑顔が苦手だな。どうしよう。・・・いや、あるよ。妻との結婚式の写真が。二人で撮ったいいのがある。二人並んだ写真を使おう。私の葬儀はまた妻と一緒になれる結婚式だ。娘にそう伝えておこう。

  • 猛暑は続く 2020年08月29日

     朝起きてエアコンを消してカーテンを開け、窓ガラスも全開にする。ムウっと暑い空気がなだれ込んでくる。まだ6時だというのに。瞬間に気持ちが沈んでいく。うんざりと萎えていく。今日も暑いんだと知るから。9月の3日まで松江は猛暑が続くらしい。

     

     昨日、安倍総理が辞任した。残念がる人、もっと早くにと言う街の声がテレビで流れていた。アベノミクス、女性活躍、地方創生、一億総活躍、人づくり革命と花火は打ち上がった。けれど、そのすべては花開かなかった。コロナ対策の国会さえ開かなかった。自営業の私にとって、国会が開催されず、日本の向く方向性の情報が入らないのは厳しい。先が見えないからである。どう振舞うかの判断ができないのである。病は辛いだろう。苦しいだろう。気の毒に思うけれど、もっと早くに決断してほしかった。最長政権にこだわったのは、政治の私物化でしかない。

  • 生姜焼き 2020年08月27日

     出雲市の入院中の息子にも会えないし、暑さが激しすぎてドライブも疲れるし、どうしても松江市内での行動になる。定休日の昨日、まず、月末支払いで女性の友達と会話する。お墓に行ったら近くのお墓の奥さんと会って話す。銀行に行って知り合いのカウンターの女性と冗談を言い合う。ボウリング場で知り合いの中年の女性とひと言ふた言。花屋さんでも。私って、女性が好きなんだなあって思う。

    生姜焼き

     

     定休日の楽しみの一つに夕食がある。何を作ろうかと悩むも楽しい。暑いから、スタミナがつくものが食べたいな。そうだ、豚肉の生姜焼きはどうだろう。それに決めた。スーパーに、それにあった肉がないのでとんかつ用のをスライスした。これで十分。ご覧あれ、こんなにもうまそうなのの出来上がりだ。

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