店主日記

  • 末娘への手紙 2020年12月19日

     寒くなったけど、どうしてる。松江は屋根瓦が雪で白くなっている。

     

     ところで、先日お姉ちゃんと話したけど、お姉ちゃんはコロナの影響で正月松江に帰って来ないと言った。おまえも、動かない方がいいだろうと二人で話した。お姉ちゃんの婿殿も仕事の転換期、コロナ感染は避けたいところだろうと思う。出雲市ではクラスターがあったりして宗一郎の病院も面会禁止だ。だから今度の正月はみんなバラバラ。いつになったら自由に会えるだろう。

     

     今、お父は断捨離で休みの日は忙しい。化粧の部屋の押し入れ片付けていたら見たことないものがいっぱいあった。お母さんが学生時代使っていただろうタイプライター。お母さんの青年期の写真のアルバムの数々。何よりもおもしろいのはお母さんの字がいっぱい詰まったノート類。「プラトン訳」と書いたダンボール箱に哲学を学んだ証が残っている。晩年の崩し字にない固い角ばった字が並んでいる。これもお母さんの字なんだ。

     

     おまえのものもだいぶ処分した。中に給料袋があった。毎月もらう給料袋に・・・中略・・・よく頑張ったと思う。よく働いたと思う。

     

     そんなおまえだから、どんな仕事でもできる。だから、東京へ行っても、お父は心配はしていない。心配なのは食事と運動。運動は通勤でできるから食事のこと。お父も食事作りが面倒な時が多々ある。今度いつ会えるか分からないけど、何か美味しいもの一緒に食べたいな。お母さんとみんなでよく行ったあの寿司屋、あんな光景を再びと夢見ている。だからお父は会える日を楽しみにしている。

     

     取り留めのないことを書いた。今回会えないことは残念だけどコロナ自粛しよう。お父もひとり正月をする。お母さんのお墓はしっかり守っている。毎朝墓参して花も定期的に生け替えているから心配するな。では、元気でな。

  • 今朝は朝焼け 2020年12月18日

     朝焼け

     

     今朝も暗いうちから出勤してきた。何があるってわけじゃないけど、早く目が覚めると出勤支度が早く終わる。じゃあ行こうかって気持ちになる。私にとっては我が家も事務所も私の城。だからどこにいてもいい。今朝は朝焼け。

     

     昨夜長女から電話があった。正月松江には行かないよって。もちろん東京の末娘も帰って来れないから、今度の正月は私ひとり。いや、妻とふたりっきり。息子には面会禁止だし寂しいな。コロナが憎い。

  • 永遠の愛 2020年12月17日

     目覚めると外は積雪。混雑の車を避けるため、暗いうちに出勤した。暖房をつけ、パソコンを開く。昨日の店主日記の手直しをする。これでよい。

     

     いつもの時間にお墓に行く。積雪の墓地は、ごみの収集のために管理の人が歩いただけ。他の足跡は見つからない。私が、墓参一番の足跡をつけておこう。

     

     いつものように声をかける。「昨日の店主日記、またかあちゃんが登場したよ。いい日記になった。これからも、ずうっとずうっと、登場してもらう。いいね」・・・妻の存在をいつまでもいつまでも。そして私と妻の、永遠の愛を誓うために。

  • 久し振りだね 2020年12月16日

     定休日なのに今日も仕事で出勤した。休みの日がそろわないカップルのためのアパート案内のために。先日は彼を案内した。同じアパートに今日は彼女の方。案内に行く車の中で会話と言ったらいいか、それとも単なる雑談か。それが私が仕事をする中での得意技なのである。

     

     彼女の話を聞くうちに、私の記憶は30数年前にさかのぼっていく。ここはデートの待ち合わせにいつも使っていた鳥取駅。改札口に向かって階段を下りて来る妻。いや、妻になる前の彼女の姿が見えている。私が彼女に向かって手を振っている。彼女も私に向かって手を振っている。改札を出る彼女。やあ、久し振りだね、逢いたかったよ。

  • 初雪 2020年12月14日

     朝の日課の墓参の帰り、小雨だったのが本降りになった。ワイパーの作動間隔を早めにする。しばらくの後、おや、白い粒もある。ワイパーに退けられた、わずかな白い物体はフロントグラスの縁を滑り落ちていく。霙ともつかない、この小さな白い物体、・・・初雪と言うのだろうか。

     

     昨日の夕方、アパート案内をした。暖房のない所は室内でも、やはり寒い。長時間の案内だったので芯まで冷えた。事務所を閉め、帰宅する。明かりのないリビングは冷え切っている。エアコンを付け、シャワーを浴びる。浴槽につかりたいのだが時間がもったいない。

     

     寒くても、風呂上がりのビールは欠かせない。だから寒いんだよと思いつつも、習慣だからと自ら慰める。いつまでも寒いから、石油ファンヒーターに切り替えた。そして抱きつくようにその前に座る。ああ、暖かい。火の方が暖かい。・・・明日は雪になるって言ってたなあ。初雪なんだなあ。

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