店主日記

  • 元旦 2021年01月01日

     子供の頃、屋根の雪下ろしをした経験からしたらただの積雪。だけど松江では30センチの積雪は大雪。昨日も今朝も、その大雪の中を墓参した。妻の墓地の駐車場には侵入不能。入り口に除雪車の除雪の塊が。遠くから歩いても、墓参はしたい。新雪の中を歩く。

     

     墓参から帰ってブリの刺身をつまみにお屠蘇を頂いた。炬燵に入ってテレビでニューイヤー駅伝を観戦していたらついうとうと。目が覚めたらゴール直前。倉庫からタコ焼き器を持ってこようと郵便受を見たら年賀状が届いていた。僅かな数だが、申し訳なく思う。もう3年続けて私からは賀状の挨拶していないのに。まだ、おめでとうとは言えないのである。だから返信もしない。くださった方に、申し訳なく思う。

  • 仕事納め 2020年12月29日

     朝日1

     

     今日が私にとっては仕事納めの日だ。昨日で事務所の年末の掃除は終わった。不用品の廃棄から、何日を要しただろう。さっぱりした事務所の籐製の椅子に腰かけてインスタントコーヒーでくつろぐ。今年はどんな年だったのだろう。私にとって成長はあったのだろうか。

     

    朝日2

     

     正直なところ、新型コロナウイルスに侵された。私自身が感染したわけではないが、しんどかった。毎日、微熱が続くような心への負担があった。ボディーブローでじわじわと責められるような息苦しさがあった。でも、それを朝日が救ってくれた。早くに出勤して、茶臼山から昇って来る事務所から見る朝日は、それは素晴らしいものがあった。神々しくも感じた。やがて風景を明るくするその力強さは私に勇気をくれた。そして毎日違う風景の演出をカメラで写すその行為は楽しかった。

     

     上の写真は今朝写したのもの、下の写真は昨日写したもの。毎日違うその風景を表現してみた。

  • 2020年12月25日

     

    朝日2

     空が白みかけた時、家を出る。行き交う車もまだ少ない。5分で事務所に到着する。開業準備を始めてると、朝日が昇り始める。民家の瓦屋根の向こうから明るさが増していく。この瞬間がいい。生きていこうと思うエネルギーがみなぎってくる。この朝日に、手を合わせた昔の人の心がこの年齢になって分かってきた。

     

     今朝の新聞の副見出しに、国会答弁誤り会見で陳謝とある。もちろん安倍前首相のことだ。衆院議員辞職の可能性を記者に問われ、初心に立ち返り、全力を尽くすことで職責を果たしたいと答えている。

    朝日3

     

     私のような町の小さな不動産屋でも、確認不足で顧客に迷惑を与えぬよう努力する。例えば、この一戸建てを貸したいからと依頼を受けた場合、彼が真の持ち主かどうかを調査する。そうでなかった場合、なぜ彼が依頼してくるのかとその整合性を確かめる。

     

     当時の安倍首相はその確認を誤った。と言うより、確認をしようとする姿勢すら見せなかった。当然の結果、国民を欺くことになった。実は彼、補填の事実を知っていた。私はそう思う。だから118回もの嘘を重ねてきた。ひとつの嘘は、その人の言葉をみんな嘘にする。

     

     でも不思議である。あれだけの不誠実を重ねても平然としていられるあの厚顔な部分が。

  • 駄目オヤジ 2020年12月24日

     今日はクリスマスイブ。14インチのモノクロテレビが台所の隣の6帖の部屋にあって、ここが居間なのである。掘りごたつを囲んで家族が集まっていて、クリスマスケーキが母の手によって包丁で家族の人数分に切り分けられようとしている。そんな光景が目に浮かんだ。思い出した。私が生まれて初めてクリスマスケーキを食べた日のことである。何歳の記憶だろう。

     

     朝一番で支払い分の入金に近くの郵便局に行った。引っ越し用に使うぐらいの段ボール箱を持った人たちが並んでいる。コロナウイルスの影響で正月に里帰りしない子供たちへ送るのだろう。何を贈るのだろう。男一人で暮らす私には分からない。送ってやりたいのはやまやまだが何を送っていいのやら見当もつかない。何もかも妻に任せっきりだったから品物の想像すらできない。駄目なオヤジである。

  • 社長室 2020年12月22日

    事務所 

    社長室

    先日から数日掛けて事務所の模様替えをした。事務机をひとつ廃棄して応接コーナーを広くとった。接客カウンターの客席側から事務所の様子が一目でわかるよう、視界の遮りをなるべくなくした。開放的になったことは写真をご覧になったらお判りいただけるだろう。

     

     だけど、私も日に一度か二度はこもりたいときがある。一人の空間が欲しい時がある。思いにふけりたい時がある。そのために個室をひとつ用意した。幅130センチ、奥行き180センチほどの小さな空間だ。事務机とその上にラジオ、文庫本、そして妻の写真。個人事業主なので社長ではないが、そこを社長室と名付けた。

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