店主日記
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低気圧の日に思う
2024年07月10日
昨日はよく降った。バケツをひっくり返したような大雨とはあんなのを言うのだろう、いちにちの降雨量が観測が始まって以来最高だったそうだ。朝、市役所に二つの用事を片付けに行った。駐車場に車を停め、歩いて本庁舎まで。ほんのわずかな距離だが、傘を差しても膝下はびっしょり。
今朝起きた。雨は上がっていた。気温も高くはない。墓の草むしりをすることにした。午後になって、事務所近くのコンビニで菓子パンと缶コーヒーを買って自家用車に乗った。少し走ろう。せっかくの休日、気を晴らそう。宍道湖一周してこよう。
国道9号線から斐川町に入った所で北進に方向転換。湖北線を松江の方に引き返した。いつものように妻と同じ名の秋鹿なぎさ公園に車を停めた。宍道湖は水かさを増し、茶色く濁っていた。なぎさ、こんな日はやっぱり俺、寂しいな。でももう大丈夫だ。夜になったら、星になって俺のこと、見守ってくれているから。
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ユウスゲ
2024年07月09日
三瓶山の西の原に咲く「ユウスゲ」を見ようとずいぶん前から決めていた。なのに朝から大雨。どうしよう。あきらめようか、それとも昼まで待ってみようか。とりあえず市役所に行って用事を片付けようと、JR松江駅前を車で走った。まるで川、残念だ。あきらめよう。
三瓶山のユウスゲは、地元の小学校3校の植栽活動や、大田の自然を守る会の人たちによって守られているらしい。春には野焼きもあるし、日頃から芝生の手入れもされている。花の群れ咲く直ぐ近くまで難なく行けるのは有難い。夕方の5時頃、素晴らしい風景の広がりを見ることができる。ただし、蚊やブトなどには要注意。
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今年は空梅雨?
2024年07月07日
昨夜遅くエアコンを消した。しばらくはそのまま冷気の中。温度が上がったと感じて窓を開けてみた。涼しくはないが湿気もない。前後の部屋の窓を全開にして眠ることにした。久し振りでエアコンなしで眠れた。朝までぐっすりと眠った。
今朝起きたときはそうでもなかったのに、少しして太陽が昇ったら急に暑くなってきた。日課の墓参を終えて出勤していつもの事務所前の掃き掃除をしていた。ポロシャツの背中を太陽が照り付けてきて異様に暑いと感じた。くらくらしそうになった。たまらず事務所に入っエアコンを浴びた。
新婚旅行は沖縄に行った。5月の初めだったが暑かった。海好きな妻、「泳ぎに行こうよ」。名は忘れたが何とかの浜にタクシーで向かった。途中おろしてもらって、サトウキビ畑を風が通り抜けて行く音を聞いた。ざわわざわわざわわ。・・・なぜか、あんな遠い日の記憶が蘇ってきた。
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さとうきび畑
2024年07月07日
森山良子の歌が聴きたくなった。もちろん「さとうきび畑」だ。今日の店主日記で、ざわわざわわざわわと書いたものだから急に聴きたくなった。そしてYouTubeで聴いた。歌う主人公の父は鉄の雨に打たれて死んでいった。悲しい歌だ。そして先日の6月23日は沖縄は「戦没者慰霊の日」だった。沖縄での、組織的戦闘が終わった日であるらしい。
あの時、糸満市の摩文仁で石碑を見た。途方もなく多くの戦没者の、一人ひとりの名前が刻んであった。そう言えば、私の母の弟はあの戦争に従軍し、戦死したらしい。出兵して、一か月後だったそうだ。父も従軍して、戦後ほどなく帰って来たという。そんなことに思いが至った時、広島の平和記念公園で鳴くセミの声が聞こえてきた。長崎の鐘の歌が聞こえてきた。そして間もなく、終戦の日がやって来る。
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今年の最高気温
2024年07月04日
お客様の来店があるかもしれない。だから昨日の定休日は近場でうろうろしていた。携帯への転送電話を受けてから20分くらいで事務所に着ける所、まず、秋鹿なぎさ公園に行った。駐車場の端っこから宍道湖を眺めると、湖面を走って来た熱風が顔をたたくような強さで吹き付けてきた。こりゃあ叶わんと車内でしばらく読書を楽しんだ。
その後、熊野大社に行ってみた。平日だからだろうが、閑散としていた。駐車場にも、参道にも、境内にも人っ子一人いなかった。いつもは少なくとも3~4人の参拝客と会うのだが、おみくじ売り場に巫女さんの姿も見えなかった。暑いからだろうが、私ひとりが独占することにした。こんな日もいいもんだと思った。何も考えず、何も気にせずぶらぶらと散策できた。池の、大きな錦鯉が近づいて来て、そして直ぐに背を向けた。ケチだって、見抜かれたのかもしれない。こいつは、エサもくれそうもないと。ああ、こんなにのんびりするの、何年振りだろう。
蒸し暑かった夜をエアコンで何とか抜け出した。今日も暑い。事務所前を赤トンボの一群があっちへ行ったりこっちへ戻ったりとおもしろい。これから涼しい山に向かって行くのだろうか。そこで逞しくなって、秋口にまた平地に戻って来るのだろうか。私もトンボになってみたい。そして千の風と一緒に、あの大きな空を吹きわたってみたい。