店主日記

  • 梅雨明け宣言 2024年07月21日

    そば 真夏の太陽が照り付けている。スマホがピコンと鳴って梅雨明けを知らせてくれた。向こう一週間の予報には、最高気温35℃近くが続いている。28℃になったら、今日は暑いねえ。そう言ってた奥出雲町育ちの私には、この気温に耐えられそうもないことは明らかだ。

     

     人って、我が儘な生き物なのである。梅雨が明けると、雨が恋しくなる。先日、そんな雨降りにの日に自称晴れ女だと言う人と久し振りに奥出雲町にそばを食べに行った。ひとり身になってからは、こんな店にひとりでは入れなくなった私、人と一緒なら入れる。思いついた所でいいよ、どの店に行っても美味しいから。

     

     薄皮と一緒に挽いたそば粉は色黒だ。これが出雲そばの特徴のひとつでもある。だから香りが高い。そして美味しい。それに水がいいのだろうか奥出雲町の出雲そばは殊更においしい。私が奥出雲町出身で、故郷びいきだからだろうか、とにかくうまい気がする。

    パンフ

     

     先日、ネットのクチコミでこんなのがあった。「この店は今まで行ったそば店で最下位の味」。私も何度か食べたことのある店の名前だった。そこで私が頂いたその味は上にランク付けた。よく人に聞かれる。どこのそばが美味しい、と。蕎麦には人それぞれの好みがある。そしてそばの場合はその差が大きい。私の好みはあの店だよ、とそう答えている。

     

     ちなみに、先日行ったのは出雲横田駅のすぐ前にある「あさひ亭」。4人掛けのテーブルと、二人掛けのテーブルが少し。こじんまりとした店だった。だが大人数には座敷もあるらしい。年配の女性がそばを運んでくれた。店の壁には千代富士が来たらしい写真があった。初めて行った店だったがとても美味しかった。また行ってみたいと思う味だった。

  • 梅雨空から真夏の空へ 2024年07月17日

     定休日になると何故か早くに目が覚める。何も計画もなし、たまには部屋のかたずけをしようかと思い、物置代りの4帖半の部屋に行った。娘がお産で帰っていた時使ったものやらが所狭しと置いてある。重ねてあった段ボール箱なども整理したい。

     

     昼前になって、もうこれでいいよなと、答えるはずもない仏壇に話しかけてみた。でも、ちゃんと返事が聞こえた。私ができなくてごめんね。もう今日はいいよ。よく頑張ったね、有難う。・・・君にそう言われると、照れちゃうな。よし、午後は久し振りに二人で美保関に行ってみようよ。そして二人の思い出を辿ってみよう。

     

    夏空へ

     

     いつものように、観光客用の無料駐車場に車を停めた。車外の空気はむっとするほどの湿気を含んでいた。それでも、空を見ると梅雨空から真夏の空にバトンタッチするかのような雲が広がっていた。青石畳を、あの頃のように二人並んで歩いた。平日の今日は、老夫婦の観光客が多かった。ねえ、君。俺たちも老夫婦に見えるのかなあ。ううん。あなたは若々しいし、それに私はあれから年取ってないんだよ。

  • 「いちご白書」をもう一度 2024年07月16日

    宍道湖 仕事がひと段落したら、私はYouTubeで音楽を聴くのが好きだ。先日のある日、ある人の歌う「いちご白書をもう一度」を聴いてみた。そして気に入った。私が好む歌い方をする女性だ。以降、その方がカバーする歌を好んで聴くようになった。ネットで調べたら、シンガーソングライターとあった。その人の名は、Sayaさん。

     

     写真は、ある日ある人と行ったカフェから眺めた宍道湖の風景だ。眺めていたら、遠い昔のことを思い出した。父と、二人して松江に来たことがあった。帰りの列車の中、窓から宍道湖を眺めていた。日が暮れるにしたがって、宍道湖は見えにくくなっていって、そして、私の顔がガラス窓に映るようになった。不思議だなあと思った。5歳ぐらいだったか。だけど何しに松江に来たのだろう、この瞬間しか覚えていない。

  • エサキモンキツノカメムシ 2024年07月14日

     今朝出勤してきて、玄関を入った所で昨日のカメムシを見つけた。まだいたのかと嬉しかった。だが、彼はすでに死んでいた。そうか、頑張ったんだね。懸命に、私の事務所を訪ねてきてくれたんだね。そして、役目を果たしたんだね。有難う、妻に 会わせてくれて有難う。安らかに眠って・・・な。ほんとうに有難う。

  • ハート背負ったカメムシ 2024年07月13日

     突然の訪れのお客様には緊張しないけれど、数日前からの、内容が知れた時間指定の予約のお客様には緊張する。なぜなら、その間に十分な準備ができるはずなのだから。あれがなかった、これがなかった、準備ができていなかったとなると、こんな失礼な話はないからだ。

     

    カメムシ 今朝の9時半に来店のお客様の最終の準備と点検をしていた。すべて整えておいてふうっと息をつく。もう少し時間がある。何気なく、玄関に目を向けた。あれは何だろう。小さな虫がガラス戸にこちらにお腹を向けて止まっていた。玄関を出て後ろに回った。おや、ハートが。

     

     カメムシの一種なのだろう、長さ5ミリほどの小さな虫だった。その虫が、きれいな形の黄色い小さなハートを背負っていた。可愛いなと感じた。おや、もしかして妻なのだろうか。ハートを背負って私に会いに来たのだろうか。大丈夫だよ、ハートなんか背負わなくても。俺の気持ちは変わりゃしない。・・・後一月すると盆がやって来る。生き物を見ると、つい、そんな気持ちになってしまう。

     

     この日記をアップしてから一時間が経った。インスタントコーヒーを淹れて籐製の椅子にくつろいだ。どこから入ったのだろう、ハートが床を歩いている。やっぱり、やっぱりお前はなぎさなんだ。なぎさって呼んでみた。歩みを止めた。触角を動かした。やっぱりそうなんだ。聞こえたんだ。

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