店主日記

  • 胸騒ぐ 2023年04月03日

     今朝は起きてからエアコンに頼らずにパンを食べた。いつものように墓参して出勤して上り旗を立てて、玄関のドアを開けっぱなしでコーヒー沸かして飲んでいた。それにしても昨日からやけに胸が騒ぐ。天気が良いのに風が冷たいからだろうか。妻の顔が浮かんでは消え浮かんでは消えていく。5年目の命日が近づいたからだろうか。事務所近くのけやきの木が芽吹いてきた。

     

    クリスマスローズ

                 写真は先日、有馬先生のお宅を散策していた時のもの。私撮影。

  • クリスマスローズ 2023年04月02日

     公園墓地の入り口の桜の花が散って車のフロントガラスに落ちてくる。アスファルトに落ちた花びらが風に吹かれて踊っている。妻の花立の中の黄色い菊の花にひと粒の花びらが乗っかっていた。「散る桜 残る桜も散る桜」(良寛)・・・なぎさ、俺も必ず行くからな。今月、5年目の命日月だ。

     

    クリスマスローズ

    クリスマスローズ2 

     先月の末日の新聞が、出雲市佐田町に実家を持つ有馬先生が、クリスマスローズの最後の一般公開をしていると書いていた。有馬先生とは、島根大学名誉教授のことだ。そして私の中学校時代の3年間の担任だった。今、84歳。今でも、我々仲間は時々先生との一杯会の付き合いがある。

     

     行きたいと思った。ひとりじゃつまんないから、人にも見せたいクリスマスローズ。土日休みのあの人をラインで誘ってみた。午後の4時間だったら時間あるよって帰ってきた。よし行ける。片道1時間半余り。30分は散策できる。じゃあ。1日の土曜日、12時30分、迎えに行くね。

     

     あの人はよく喋る。私もよく話す。途切れることなく会話は続く。あっという間に到着した。そして散策。その後、先生にも会った。あの人も紹介した。帰りの車の中、あなたのこと、話題になるよ、きっと。そう、我々の仲間の中で。あの若い人、あいつの何なんだろうって。

    上の写真は彼女撮影。小さいのは私撮影。

  • 息吹 2023年03月29日

     よく眠った。今朝起きたら9時少し前。慌ててパン食べて家を飛び出した。個人的な支払いを済ませて出雲市に向かった。息子に会って、その後出雲大社に行ってみた。神門通りを車で走った。人がいっぱいだ。今日も散策をあきらめた。

     

    息吹

     

     その後、平田町の宍道湖グレーンパークに立ち寄った。春休みだからだろう家族連れでにぎわっていた。それでもと思って公園内を散歩した。池に、多くのオタマジャクシが泳いでいた。農家生まれの私には懐かしかった。雪解けの田んぼの中を思いだした。そして木々の息吹も見た。爛漫の春なんだと思った。そこかしこに桜の花が咲いていた。

  • 娘達へ 2023年03月27日

    公園墓地

     

     写真は今朝8時に写した公園墓地の入り口の風景だ。桜が咲いている。すっかり、松江は春らしくなってきた。毎日この時間に墓参して、そして出勤している。墓守は安心して任せとけ。花も昨日生け替えた。宗の病院には明後日の午前中に行こうと思っている。月一度許された面会する。そして支払いも済ませる。

     

     今日は忙しかったから今夕方の5時、この日記を書いている。6時になったら帰ってシャワー浴びて一杯やる。深酒はしないから大丈夫だ。明日は朝早くから定期通院。血液検査の数値もこの頃悪くはない。風邪もひかないから安心しな。お前たちも達者で暮らせ。じゃあまたな。

  • 春の海 2023年03月23日

     国道9号線を西に向かって道の駅「きらら多伎」を過ぎて少し行った所に「手引ヶ浦台場公園」がある。そこの展望台から見る海の眺めは絶景だ。波ひとつない海。春の海、ひねもすのたりともせぬこの風景。白い小舟がひとつ、きらりと光った。再び江津市の桜江町の今井美術館を目指した。

     

    小舟

     

     美術館を後にして、ある人に行き先も定まっていないのに道を尋ねてみた。だからだろう、いぶかしかったのか何所に行かれるのですかと逆に尋ねられた。答えようがないから、何所へ行こうかと、と答えてしまった。そしたら、当もない旅なんですね、と。心の迷いを見透かされた気がした。

     

     愛車は江の川に沿って南下する。江の川の深みではたゆとうように流れは緩やかだ。小石が敷き詰められたその上を流れる浅瀬の川の水は早い。その流れはさざ波となって春の陽光を跳ね返してきらきらと光る。まるで宝石をちりばめたように。車外温度計は20度を超えていた。

     

     早い夕食を終え、2018年7月24日に掲載された私の新聞投稿「しみじみと感じる命の尊さ」を読み返した。今井美術館で渡部陽一氏の戦場写真展のことを書いている。江の川の濁流も書いている。そしてしみじみと感じる人の命の尊さと書いて作文は終わっている。何度も読むうち、涙がぽろぽろとこぼれてきた。そして今朝起きて、少しだけど吹っ切れたかなと感じた。

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