店主日記
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宍道湖そして中海
2024年06月14日
人生観が確定していないからだと思うのだが、ひとり暮らしを思う時、時々不安な夜がやって来る。そんな夜が明けると、なぜか車で走りたくなる。あの、エンジン音が心をつかむのだろうか。アスファルトをたたくタイヤの音が耳に心地良いからだろうか。それとも、密閉された空間が思考能力を誘うからだろうか。
のぼり旗を立てた。メールを確認し、質問に対する回答をした。電話を携帯への転送に切り替えた。さあ、今朝は少し車で走ってこよう。30度を超える気温は今日で3日目になりそうだ。コンビニで冷たい缶コーヒーを仕入れた。車を停めてしばし宍道湖を眺めた。穏やかな湖面に一艘の小舟が浮かんでいた。
どうして、昨夜あんなに不安だったのだろう。年齢を感じた、何度かの事柄を思い出したからだろうか。きっとそうだと思う。じゃあ、若ければいい。いつまでも年を取らねばいい。そう思った。どうせだよと、そう思った。内館牧子著書、「すぐ死ぬんだから」を思い出した。
じゃあ、どうすればいい。体力作りは必要だ。事務所で踏んでいる、相撲の四股は欠かせない。この、店主日記と、人には見せないが「かあちゃんの詩」日記はやめれない。これは想像力が鍛えられる。それにだよ、恋すること。女性にもてようとする、その心が一番必要なのかもしれない・・・ね。
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飛行機雲
2024年06月13日
2度目の花芽が伸びて今日咲いた。アマリリスが咲きかけたと5月19日の日記にあるからその間隔20日ぐらい。最初の花より少し小ぶりだが可愛い。毎年毎年、この私を2度楽しませてくれるアマリリスの花、今日も店主日記書きたくなった。そして、どこからどこに行ったんだろう。見上げれば飛行機雲。
昨日の朝、Yamakyoで買い物したと昨日の日記に書いた。ついでに鳥のもも肉を買ってきた。焼けむらができぬよう、包丁で切り目を入れた。味付けは塩コショウだけ。豪快にフライパンに皮目から放り込んだ。昨夜は大山鳥のシンプルステーキ。一緒に焼いた5粒のニンニクも旨かった。今朝は匂うのだろうか。マスクしとこ。
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ウツボグサ
2024年06月12日
この頃、病院の都合で定休日と通院日が重なっている。仕事に差しさわりがなく有難いことだと思う。反面、遊びに行けないのは残念な気もする。我が儘なんて、どこかに捨てちゃったと思っていたのに、まだまだわがままな私がここにいることを発見した。
天気予報も確認しないで、今日の夕ご飯は今年最後の鍋料理にしようかと思っていた。しかし今朝になったらすごく暑い。最高気温が32℃にとどくらしい。それじゃあ無理だよ、鍋料理なんて。墓参を終えた我が愛車はYamakyoに向かって走り出した。そして、冷凍食品の何種類かを買いだめた。今晩は何作ろうか?。ついでにビール買ったらレジで年齢確認ボタン。え、マーケットでも?。そうだよな、二十歳になったばかりだものな。まだあどけなさが残ってるし。
写真はウツボグサ。公園墓地の傍らの草むらの中に群生しているのを見つけた。その一部をカメラで切り取った。静かに立たずむ山野草。人の手が加わって咲く園芸種も華やかでまた良い。山野の傍らに、遠慮がちにひっそりと咲く名もない小さな草。色合いに奥深さがある薄紫のは趣があって心を誘う。リュックにカメラと、三脚と草花図鑑を入れて山中をさすらった一昔前が懐かしい。
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三瓶フラワーバレー
2024年06月11日
月一度の火曜日の休みは心ワクワクする。三瓶山のフラワーバレーにポピーが咲いてると言うから向かった。たまには逆回りしようか。右手に宍道湖を眺めて、国道54号線に入った。掛合町のコンビニで缶コーヒーと菓子パンを仕入れた。三瓶フラワーバレーは閑散としていた。咲き誇っているところは駐車場から遠い。近場で一枚をパチリ。
西の原に着いた。いつものように、読書室に腰かけた。今日は、私の読書室を写真で紹介しよう。目の前には手入れされた草原が広がっていた。その草原を麓に持つ男三瓶、子三瓶が正面にやさしい姿を見せていた。なぜか、この風景が気に入っている。
菓子パンをかじりながら、妻の形見の茶色いブックカバーを付けた文庫本を読んでいた。足元を、何かが動くのが見えた。数匹のアリがせわしなさそうに歩き回っていた。彼らも、生きていくのに必死なんだ。そして、生き物を見ると妻を思ってしまう。命を考えてしまう。
先日の、アライグマを思い出した。人に飼われていなかったら、私に轢かれて命を落とすことも無かったろうに。野生のまま育っていたのなら、危険を回避する能力が身についていたのだろうに。人恋しくて、それゆえ私に殺されたのなら、と、つい考えてしまう。
事務所に帰って、この店主日記を仕上げている。今日は缶コーヒーを飲み過ぎたのかもしれない。胃が持たれる。朝、夕食にどんなご馳走作ろうかと思っていたが、久し振りにコンビニべ弁当にすることにした。それもたまにはいいだろう。今午後4時半。そろそろ帰ろうかな。
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ふと・・・
2024年06月07日
先日、金屋子神社を後にしたところでアライグマを車で轢いたと、この店主日記に書いた。その後、晩酌をするたびに彼の姿が脳裏に浮かぶようになってきた。そんな先日のこと、ふと思った。彼は、おそらく最近まで人に飼われていたのではないか。その思いに至る記憶が私にはあった。
私はゆっくりと車を走らせていた。道路の左側に小川が流れていた。その小川に近い所にアライグマはじいっとしていた。坂道を下って行く私と目と目があった。彼は、不思議そうに私を見つめていた。そおっと通り過ぎようとぼぼ真横に来た時、じっとしていた彼の体がゆらりと揺れた。そして、車体に姿は消えた。
まさか車の下には来ないだろう。そう信じていた。タヌキと思った彼ならば、車に近づくなんて考えられないからだ。野生動物なら、危険を予知する能力を十分に持ち合わせているからだ。しかし彼は違った。彼は、私に近づこうとしたのではないか。そして甘えようと。案外、飼い主と私の顔は似ていたのかもしれない。
写真は、先日行った稲田神社の社務所の庭だ。真ん中でぽっちゃりしたのがイナタヒメ。右側の凛々しいのがスサノオノミコト。左に置いてあるのが甕(カメ)。甕は、ヤマタノオロチを退治した時に酒を入れたものだろう。説明が見当たらない。だからこの説は間違っているかもしれない。いや、おそらく大丈夫だ。