台風は私の心を折った

2026年09月22日

 昨日のことである。16時15分着の飛行機に乗れるかもしれないと娘からラインだ届いた。午後、3時15分に仕事を終えて出雲空港に向かった。案の定、国道9号線は車が混雑していた。だが、飛行機到着時刻には間に合った。ターミナルに一番近い駐車場にも駐車できた。

 

 羽田空港は台風で大変なことになっていそうだった。娘たちと幾度かラインで確認しあった。そして2時間の後、携帯電話が鳴った。長女からだ。「欠航になった。だから帰るの断念する」。待ちに待った今日この日、何で今日この日のこの時間なの。台風が憎い。心が折れた。

 

 出雲空港を後にした車の中、娘たちの姿が、長女と末娘の顔が見えた。孫たちが笑っていた。そして、なぎさ、寂しいよって叫んでいた。帰ってこれないのは娘たちなのに、どうして妻の名が出てくるのだろうと不思議だった。でもいつもそう、名を呼ぶのは妻の名だ。なぎさ、なぎさって。

 

 家に帰ってシャワーを浴びた。ビールをひと缶飲んだ。焼酎のお湯割りを飲みながら、昨日のおかずの残りを温めて食べた。空しい、切ない。折れた心の回復は遅い。そこへ長女から電話が鳴った。少し話しただけで、涙声になった。電話を切ってから、声を出して泣いた。長女の優しさが心に染みた。

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