店主日記
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本当の春が
2023年03月07日
先日、健康食品の勧めに訪ねて来た人がいる。私は長生きしたくないからと言って断った。早くあっちに行って妻と再会したいからと言って断った。こんな気持ちであることは間違いない。だが、私は何かにすがって生きるのは好きではない。自分の人生は自分で決めたい。今までそうして生きてきた。
ところで、暖かくなった。朝のうちに花を買って公園墓地に行った。冬の間に埃をかぶった墓石をきれいにした。花の高さを剪定ばさみで整えた。30分ほどの作業時間だったが汗をかいた。ジャンパー着て作業したら汗をかいた。急に訪れた本当の春。明日は邑智郡川本町に行ってこよう。イズモコバイモの花を見てこよう。
写真は先日、勝山町で撮ったもの。石臼の中に春の花、フクジュソウ、フキノトウ、ツクシの3種類、そして雛人形が2体ある。
午後のおやつの時間になった頃、自閉症協会の友がやって来た。妻と仲良しだった妻と同じ年頃の女性だ。3年振りに来たと言う。山陰中央新報のこだま欄で私の近況は分かるらしい。なるほど、新聞投稿もそんな所で。ともかく懐かしく、自閉症の息子のことなど話し合った。
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イズモコバイモ
2023年03月05日
ほんの時々、ひとり暮らしになってからこんな日がやって来る。空しいのである。空虚と言う大きな落とし穴にすっぽりとはまって身動きが取れなくなってしまう。もがけばもがくほど深くはまっていく。昨夜のある時間から突然にその落とし穴に落ちてしまった。
だから、今朝出勤して、開店準備を終え、電話も転送に替えて宍道湖一周のドライブに行ってきた。CDのボリュームをいっぱいにして、何も考えず、と言っても無理な話だが何も考えずひたすら走ってきた。そしてどうやら少し落ち着いた。でもまだ負の窪みの中にいる。
先日、去年、一昨年の今頃何していたんだろうとこの店主日記を読んでいた。一昨年の3月10日頃、川本町に行っている。「イズモコバイモ」の花を見に行っている。そして写真を店主日記にアップしている。よし決定だ。今度の8日の水曜日の定休日には川本町に行こう。イズモコバイモの花を見てこよう。そして走りまくってやろう。へとへとに疲れるまで、車を走らせてみよう。大好きな三瓶山にも行ってみよう。
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勝山の余韻
2023年03月04日
珍しく根詰めて仕事した昨日、疲れた。夕食もコンビニ弁当で済ませた。いつものように炬燵に入ってテレビを付けて焼酎のお湯割りを飲みながら新聞を読む。至福の時間だ。友達もラインで誕生日おめでとうと言ってくれた。やがて、布団に入って勝山町の余韻に浸りながら眠る。
7時の目覚ましで今朝目が覚めた。昨夜は一度も起きることなく眠り続けていた。一度も目覚めなかったのは昨日の仕事の疲れからだろうか。それとも勝山町の余韻に浸った安らぎからだろうか、よく眠った。そう言えば、勝山町で雛人形と会話したような記憶がかすかに残っている。夢を見ていたんだなと思う。
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今日は私の誕生日
2023年03月03日
放射冷却によって、今朝は冷え込んだ。公園墓地の水道も凍っていた。そんな日は天気がいい。やがて、山の端から眩しいほどの太陽の光が射してきた。ああ、暖かい。空には雲ひとつ見えない。こんな暖かい日差しのある日に私は生まれたらしい。母が何度もそう言って聞かせてくれた。3月3日は晴れの特異日らしい。誕生日の日に、時々そう思う。
我が家にも雛人形が一式あった。3月になると母が部屋に飾ってくれた。私の誕生日を祝ってくれる。私はそう思っていたのだが実は姉のためのものだったらしい。そうだよな。今はどうか知らないけど、当時は桃の節句は女の子の節句だと言われていたもの。
桃の節句の頃、いつも勝山町に行っている。先日も行ったことをこの日記に付けた。町の観光に来た人のため駐車場が、国道181号線の反対側の町の隅にある。そのあたりで、私と同い年ぐらいの女性を見かけた。明日から始まる雛祭りの準備の最中だった。人形を見せてもらった。ほんの少しの会話が、こんなにも心地よく感じるのって、久し振りだなと思った。(見せてもらった人形は昨日の日記に使っている)
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勝山町へドライブ
2023年03月02日
安来市の道の駅「あらえっさ」で大きめの缶コーヒーを仕入れた。山陰道米子西から無料区間に少し乗って米子中で一般道へ降りた。そして国号181号線を南下する。日野川に渓流竿を持った人たちがいる。今日は3月1日。ヤマメ釣りの解禁日なのだろうか。楽しそうだ。
途中工事中で交互通行の個所を3か所見た。工事現場の人たちがいる。あの人たちも、みんな生きているんだ。生きていくために、ああして働いているんだ。一般道路は、人々との生活に触れあえる。だからいい。これから行く勝山町も、私が気に入っている町だ。
4年前のある日、岡山県備前市の北部にある八塔寺に行った。ハットウジと読む。私の故郷の奥出雲町はカメムシのことをハットウジと言う。語源は八塔寺と言うお寺の名にあるらしい。その単語は、岡山県北部でも使われていると言う。ある日、勝山町で聞いてみた。やはりハットウジと言うらしい。この会話から、勝山町の人たちに好感を持った。ノスタルジックな町の雰囲気と、この人柄に私は惚れ込んだ。
写真上)勝山町は、各家庭や商店の玄関に暖簾が掛けてある。 写真中)道を歩くと、こんな川柳にも出会えて楽しい。 写真下)3月2日から6日まで勝山町は雛祭りで町中に雛人形が飾ってある。