店主日記

  • 永遠の愛 2022年01月30日

     昨夜も、娘の手作りの晩ご飯を食べた。まるで、親子みたいだ。偶然か必然か、そんなことが重なって、嫁に行ってしまった娘があと半年は私と暮らす。私は、忘れかけていた家庭の味を思い出してしまった。在りし日の、妻の姿が目の前にあるような。懐かしい。そして愛おしい。

  • 心のメモ帳に刻んだ 2022年01月29日

     娘が帰って来てからもう10日が経つ。2年余りもひとりの生活が続いていた、私の部屋に家族のひとりが帰ってきた。炬燵に入って、つまらないテレビを見ながら、話す相手もいない部屋で、焼酎のお湯割りをひとりちびりちびり飲んでいた私のもとに娘が帰ってきた。ああ、なんて温かなんだろう。

     

    婚礼写真

     

     夕食のテーブルに向かいながらの久し振りの談笑は、5人で過ごした楽しかったあの頃の、日々の記憶を私の心に鮮明に蘇らすのに十分すぎる材料だ。そして、二度と帰って来ないあの頃の生活。二度とできない妻との暮らし。その事実を、消すことのできないブルーのインクが入った、万年筆で私の心のメモ帳に刻んだ。そして、妻との婚礼の写真をスマホに納めた。

  • ちゃんちゃん焼き 2022年01月27日

     昨日の定休日、午前中アパート案内をした。いつも思うのだが、定休日には仕事がよく入る。午後1時、終わって娘とふたりで安来道の駅「あらえっさ」に向かい、レストランで遅い昼食を食べた。その後、花を買って墓参。買い物して帰ったらもう夕方。夕食俺が作るなって、ちゃんちゃん焼きにした。

     

     野菜の種類が多いのがよかったのか美味く出来上がった。これには料理酒より、やっぱり日本酒使った方が美味しく上がるな、なんて言いながら、ふと思ってしまった。なぎ(妻)、これが好きだったよなって言った瞬間、大粒の涙がポロリとひとつ。娘がいると、つい楽しかった昔の思い出に浸ってしまう。

  • あれから 2022年01月23日

     20日の日に、東京発の飛行機は無事、そしてほぼ定刻に出雲空港に到着した。しばらくして娘の姿が見えてきた。「やあ、お帰り」。そんな言葉しかかけれないのかって自分でも思うけど、これが男親の不器用さなのだから仕方がない。

     

     そして3晩が過ぎた。妻がいて、娘も我が家から職場に出勤して行く。そんな日々が何年か続いていた。あの頃の母娘は、よく話していた。そして、ころころとよく笑い合っていた。父親では、心から笑い合う、そんな関係が築けないのがもどかしい。そう思うのである。

  • もう降らないで 2022年01月20日

     今午後2時少し前。霰が降ってきた。後2時間ほどすると出雲空港に飛行機が着くと言うのに。無事降りれるのかなあ。不安だなあ。久し振りに娘と会えると言うのに。久し振りに娘と暮らせるというのに。あ、今ラインが来た。出発が5分遅れるみたいだって。だからこれ以上降らないで。お願いだから。

     

    霰

ページトップ