こんなこと書きたくはないけど、書く

2025年07月15日

 この神聖な店主日記にこんなことは書きたくない。こんな汚いことは書きたくはないが、どうも腹立ちが収まらないから書く。

 

 ある入所施設に重度の自閉症の息子は10年余り入所していた。ところが施設は突然、人手が足りない、自閉症に対する職員のスキルがないと言い出して、ついに入院と言うことになった。10年余りも黙っておいて、突然、そんなことを言いだした。息子の状態は何一つ、変わっていない。むしろ成長した方だと思っていた。人手がない、スキルがないと言うなら、なぜ、入所をさせた。それを言うなら、入所後半年の時だろう。そして、新しい、息子にふさわしい施設が見つかるまでは責任は持ちます、とそう言うべきだっただろう。それが、入所を許可した施設の責任だろう。債務だろう。

 

 私は、息子を思う妻の気持ちを分かってあげられなかったのかもしれない。ごめんな、なぎさ・・・。息子の入院日の前日、妻は明日の病院へは何時に出発したらいいかなあ、と、私に言った。どうして私はその時、俺も一緒に行くよって、どうしてそう言ってやれなかったのだろう。その2時間後に、妻は倒れた。そして明くる早朝、意識の回復しないまま、ひとりあっちに行ってしまった。入院する息子を思う辛さが、妻を苦しめたのだろうと思う。血圧が上がっての脳出血だった。

 

 息子は入院したまますでに7年余りが経つ。そのストレスからだと思う、自傷行為が始まった。そのためにベッドに身体拘束されて9ヶ月になった。見舞う度に胸が苦しい。夜、夢を見る。身体拘束された息子の夢を見る。そして、うなされて目が覚める。心が張り裂けそうになる。もう、二度と眠れやしない。

 

 昨日の夕方、その施設の職員がやって来た。松江市に来たから寄ってみたのだと言う。そしてこう言った。お父さん、青年後見人制度利用しないですかって。馬鹿にするなよ。ふざけんなよと、心で叫んだ。意地でも、新しい入所施設が決まるまで息子の席はお前の所に置く。お前たちの施設の収入を6万円減らしてやる。それが人でなしに対する、俺の意地だ。妻と息子と俺との3人での敵討ちだ。こんな無責任な施設、俺ん家を不幸にした施設、無くなってほしい。

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