店主日記
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アマリリス
2024年08月29日
昨夜、少し暑いかなと思ったけれど、エアコン消して窓を開けて扇風機で寝た。途中目が覚めて、扇風機を消した。今朝の6時半、目覚まし時計の音で目覚めた。空気の涼しいのにびっくりした。耳を澄ませば雨音がした。だからいつもより暗いんだ。だけど、どこか気怠いな。食欲もなさそうだ。むっくりと起きてタオルケットを畳んだ。新聞のテレビ欄ををちらりと見た。今日は「ケンミンSHOW」の放映日だなと少しうれしくなった。冷蔵庫から昨夜こしらえた野菜サラダを出した。コップに牛乳を注いだ。パンも卵も欲しくない。これが今日の朝食だ。
7時45分、事務所に着いた。涼しい風が事務所の中を通り抜けていく。絶え間なく通り抜けていく。今日はエアコン要らないな。何日振りだろうこんな涼しいのは。だが急な温度の変化は体調が狂う。でもいいな。涼しい方がいいな。アマリリスの葉も、雨水溜めて嬉しそうだ。
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たまに会う男の子
2024年08月27日
5年前の3月のある日、妻の一周忌の法事を終えた。その夜、自治会の新役員の集まりが集会所であった。座敷の隣の席に、初めて会う若いお母さんが子供を抱っこして座った。何歳って聞いたら、5ヶ月だと答えた。5ヶ月なんだ、と言って無駄を承知で両手を開いて差し伸べてみた。そしたらどうだ。やって来た。人見知りの激しい小さな子が私に抱っこされにやって来た。嬉しかった。妻のいない寂しさが和らいだ気がした。
それから月に1度か2度、出勤の朝に私の駐車場前で出会っている。その度に、その子と手のひらタッチを繰り返している。そして私が、車で出発するまで見送ってくれている可愛いい坊主だ。今朝も出会った。彼と会う日は、何やらいいことがありそうな気がして、気持ちがほっこりする私なのである。
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ベタ踏み坂
2024年08月26日
開店準備整えた後、松江警察署に向かった。事件があった訳じゃあない。警察署の1階に交通安全協会があって、そこでチャイルドシートを貸してくれる。その予約のためだ。そう、来月の17日に一時帰国で孫が帰って来る。東京に住む末娘も都合付けて帰って来る。長女と合わせて3人帰って来る。楽しみだ。
ルンルン気分で松江署に向かっている時、ハンズフリーの電話が鳴った。何だろう。お早うございます。けやき不動産ですと言って、受話器のボタンを押した。聞きなれた声が飛び込んできた。だが内容は、私を奈落の底に突き落とすものだった。今更何を、そんな気持ちになった。

対処法を考えなければ。こんな時はドライブに尽きる。道の駅「本庄」に向かった。ここのコンビニで冷たい缶コーヒーを買った。その冷たさが、乾いたのどを潤す。ふと、中海を眺めた。波ひとつない中海に「ベタ踏み坂」が浮かんでいた。誰が名付けたかテレビのコマーシャルで有名になった。そのベタ踏み坂が、陽光と中海の湿気とをうまく絡ませて神々しくさえ見せていた。この江島大橋は鳥取県と島根県を結ぶ友好の懸け橋なのかもしれない。そんなことを思いながら、道はあるんだと確かなものを感じた。この朝、私は江島大橋から勇気をもらった。
なぎさ、俺は今ここにいるんだよ。本庄道の駅の駐車場にいるんだよ。空の上から、俺が見えるかい。・・・チャイルドシート予約しておいたよ。来月帰って来るからみんなでドライブ楽しもうな。長男は入院中だけど、久し振りに家族がそろうんだよ。だから、みんなで楽しもうな。楽しみにして待っておこうな。もうすぐだよ。
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ヘクソカズラ
2024年08月24日
皆さんはヘクソカズラという野草をご存じだろうか。山野草好きな私は、知らない花を見るととりあえず写真に写して、山野草図鑑で調べることにしていたので、割と多くの山野草の名は知っている。ヘクソカズラの花は直径数ミリほどの小さな花。でも、どこか可愛いところがあって、私の好む花のひとつなのだ。それにヘクソカズラ、漢字で書くと「屁糞葛」。葉をつぶすと悪臭がするからこの名がついたらしい。不名誉な名だが、どこか私に似たところがあって面白い。一ヶ月余り前に帯状疱疹を発病した。発疹は黒ずんで、その皮下の痛さもだいぶ和らいできた。だが、困ったことにエアコンの冷気がこの痛さを刺激する。じりじりと痛む痛さに耐えきれず、暖かい所に行きたくなる。無線の電話受話器を持って事務所を一周してみた。ふと目にしたヘクソカズラ。プロパンガス配管パイプに巻き付いていた。やあ、やっと出会えたね。
しかし、小さな事務所を一周したほどで汗ばんでくる。今日も最高気温は33度を超えるという。そして台風も近づいている。どうにか、全国民が平穏に過ごせるよう、そう願う。
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日記「かあちゃんの詩」
2024年08月23日
以前にも書いたけど、違う形でまた書いてみる。妻が亡くなって4ヶ月後の月命日の夜、仏壇の前に胡坐をかいた。焼酎のお湯割りを飲みながら妻に話しかけた。なあ、なぎさ。俺たちはいつも一緒だよな。ずうっと一緒に暮らすんだよな。でも君はもういない。だから、俺が日記付けるから、昔してたように文通しよう。遠距離恋愛時代のように、手紙書こう。俺からの手紙は明日から付けるかあちゃんの詩日記だよ。それを書きながら、俺の心に浮かぶ君の思い出が君からの手紙だよ。
あれから早いものでまる6年が経った。今朝6年目のかあちゃんの詩日記書き上げた。だから6年間続けたことになる。・・・朝の日課の墓参の時、桶に水を汲んで妻の墓石に向かう。まず墓石に頬ずりする。雨に濡れてたって、真冬に冷たく凍ってたって、夏の太陽に熱く焼けついてたって構やしない、頬ずりする。そしてお水あげてロウソクに火をつけて線香を灯す。墓石に額ずきながらしばしの会話が始まる。その会話で、今日のかあちゃんの詩日記は完成する。

今日は忙しかった。まず仕事A。朝9時に現場で待ち合わせをした。店舗の完成度を確認しながら1時間の打ち合わせ。外国籍の人だから言葉の真意が伝わるか心配しながら。そして午後の仕事B。訪問するが、建築物の検査済証が見つからない。市役所に向かった。台帳記載事項証明書の取得の手続きのために。
市役所を後にした。ああ、疲れたなあ。この暑さのせいだろうか。昨日の最高気温は38度を越した。今日の昼にはすでに37度に達していた。夜は当たり前のようにエアコンの中。エアコンの涼しさにはどうもなじめない私。寝不足が続いている。こんな時は妻の顔が浮かんでくる。妻と同じ名の秋鹿なぎさ公園。この駐車場に車を停めると、なぜか心が落ち着いてくる。異常気象のためだろうか、宍道湖に波が立って強い日差しを弾いていた。




