店主日記
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言わなきゃいいのに
2020年11月23日
現地集合でアパート案内をした昨日の朝、お客様を待つ間に駐車場の片隅に咲く花を発見。樹木に咲く花なので名前は知らないが、季節に似合わぬピンクの色が怪しげでもある。スマホでこっそり写してみた。午後、予定通り尾道の娘が事務所に着いた。カフェ・シェル・ブルーさんで松江ならではのメニュー、カツライスをいただいた。カツライス、初めて食べる娘はその美味しさにびっくり。そう言えば、妻も食べたことなかったっけ。その後、お墓に行って出雲の息子に会って帰ってきた。混雑する国道9号線の車の中でよく話した。もちろん夜もよく話した。
そして今朝事務所前から娘は自分の車で帰って行った。会って話している時は楽しい。別れてしまうと当たり前だがまたひとり。ひとりになると急に寂しくなる。楽しさと寂しさのギャップは私にとって大きすぎる心の重石。じゃあ、帰って来いなんて言わなきゃいいのに。
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ミニ同窓会
2020年11月21日
昨夜、日本料理「いと賀」で久し振りに松江で暮らす小中校の3人の同級生に会った。そして先生、いと賀の店主、合計6人がミニ同窓会のメンバーである。いつもいつも、楽しい昔話に花が咲く。コロナ禍でできなかった久し振りの同窓会である。てな訳で今年初めて繁華街に出た。
みんなは同窓会が終ったらまっ直ぐに家に帰って行った。代行運転の車で帰るやつ。タクシーで帰るやつ。奥さんに迎えに来てもらうやつ。道でそれぞれの時間にみんなを送っておいて、ひとり行きつけのスナックに行った。そこは「ユー &モア」 苗字も、生まれ故郷も、年恰好も似たママさんがいる。何十年、ここに通っただろう、心安らぐ。当然、常にボトルのキープがある。
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昨日の午後の出来事
2020年11月19日
午前中、出雲市の息子に会いに行った。帰ってから断捨離の実行である。箪笥をのぞく。平成の若い年順に菓子箱がたくさんある。何だろう。使用説明書、保証書、領収書、保険証、そして家計簿ノートなどが年代別に収めてある。よく几帳面に保管していたものだ。でも、今となっては私には不用品ばかり。
それらの箱を解体し、資源ごみとして出せるように紐で縛る。不慣れな作業なので骨が折れる。途中買い物に行った。知り合いの女性にマーケットで出会った。彼女、夫を病気で失って3ヶ月。友達が励ましてくれる。でも寂しい。そう言っていた。でもね、これからだよ、本当の悲しみが訪れるのは。と心に思いつつ再会を約して別れた。寂しい気持ちを聞いてあげたいと思う。昨日の午後の出来事である。
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娘にも
2020年11月16日
今日は良く働いた。西へ東へ南へ北へとよく走り回った。疲れたけど、でも現場を見る楽しさがあった。ここの土地に係って、ここがどう変わっていくのだろう。好んでこの仕事を選んだわけじゃないのに、消去法で選んでしまった仕事なのに、ロマンを感じてしまう私がいる。
午後のティータイム。インスタントコーヒーを飲みながらYuoTyubeを見る。昨日の店主日記、「秋桜」のその曲が聞きたい。何度聞いても心が動く。母の気持ちにさせてやりたかったと書いた昨日の店主日記。娘にも、歌う嫁ぐ娘の気持ちにさせてやりたかった。今、そう思った。
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秋桜
2020年11月15日
事務所前の鉢植えのアマリリスに朝日が当たる。なめらかな緑の葉がそれを反射して眩しい。そよとも吹かない風。寒かった日曜日の朝、太陽が顔を出した途端にそのエネルギーが優しく肌に伝わってくる。なんて穏やかな。こんな様を小春日和と言うのだろうか。
山口百恵が歌った「秋桜」。こんな日和の日は思い出す。記憶のある部分だけ口ずさんでみる。百恵の美しい声、語りかけるような歌い方。はるか私の記憶から遠ざかっていた秋桜。この曲の、寂し気な母の気持ちを一度は味わわせてやりたかった。そう思う三度目の秋である。




