店主日記

  • ふたり暮らし 2020年10月22日

     昨日の定休日、午前中出雲市の息子に会いに行った。昼食に、夏に残った一束の素麺を湯がいた。瓶入りの麵つゆもちょうど空になった。遅いけど、あらためて夏の終わりの寂しさを感じてしまう。こんなところにももの想う私、ロマンチストだと自ら思う。

     

     午後、ボウリングにも行かず部屋の片付けをした。ひとり暮らしになった今、不用品ばかり。子供たちや妻を撮った写真のアルバムが山ほどある。これは大事。45キロの燃えるゴミ袋がすぐにまんぱんになる。この作業があと何カ月続くだろうか。

     

     寝室のカレンダーは2018年4月のまま。明日は二年半目となる妻の月命日。今でも、いち日に何度か瞼を濡らす。そんな私でも、やっとこの頃片付けなくてはと思えるようになってきた。ひとり暮らしのために。そして私が死んだとき、子供たちにかける迷惑が少ないように。実質ひとり暮らし、心は妻とのふたり暮らし。

  • 家賃支援給付金制度 2020年10月19日

     コロナ禍で多くの商売は不況が続いている。そんな中、家賃支援制度があることは有難いことだ。その申請のため、我が社を訪れ、証明を依頼してくる人がある。「賃貸借契約等証明書」だ。車庫証明書やその類の書類を書く場合、わずかばかりの事務手数料を頂くのが一般的だが、困っている人からそんなこともできるわけがない。

     

     それはさておき、その書類の書き方だ。どうしても、2020年3月31日が含まれていないといけないらしい。だが、定期借家でない場合、1年後や2年後に自動更新する場合がある。その更新後に、更新後の契約期間が記されていない契約書がある。その場合には、契約期間の定めのない契約期間となる。つまり、始期の記入はできるのだが、終期の記入ができないのだ。そう付記して提出する。それが通らないのである。どうしても、2020年3月31日が含まれた日付の記入をと再度提出の請求があるらしい。そんなバカなと思う。困っているから申請してるのに。急いでいるのに。・・・契約書を見たら解るだろうに???。

  • 連休を満喫 2020年10月15日

     待ちに待った連休だ。13日、朝一番で定期通院。γ―gtpの値がちょっと高い。寂しさにも少し慣れて来たし、お酒の量を3分の2に抑えようと決意。10時半に終了したのでその後ボウリングに行く。1ゲーム目、ウォーミングアップで左手で投球(私は右利き)。さすがに1投目はガータ。だけど写真をご覧あれ。

    ボウリング

     

     二日目、サンドイッチを作ってポットにインスタントのコーヒーを入れ、8時半に出発。私の一番の趣味、ドライブだ。安来市に入ったところで雨になってきた。「シェルブールの雨傘」のスクリーンが目に浮かぶ。目的は岡山県の勝山の町散策だが、勝山町に入ってもまだ雨。それならば新見市方面に方向転換だ。地図帳も見ず、カーナビも見ず、スマホも見ず、道路標識だけの判断で目的路線を選ぶ。分かれ道、とっさの判断がおもしろい。これもまた、ドライブ旅行の醍醐味だ。

     

     回り回って我が故郷、奥出雲町に着く。おろち道の駅で休憩中、思い付いた。あの娘に、美味しくて有名な奥出雲町の生どら焼きをお土産にしよう。3時半、松江市に帰ってきた。いつもの花屋さんに行く。はいお土産の声に、にっこりと、笑顔が可愛い。かあちゃん楽しかったなって、墓参を終えた。連休を満喫した満足感が嬉しい。

  • な、かあちゃん 2020年10月11日

     今日の弁当は具沢山のオムレツにした。いつもはそのまま出勤するけど今日は自治会の掃除日だ。8時半に終わって汗拭いて着替えてお墓に向かう。花の水換えて蠟燭を灯す。線香に火を付けながらふと思う。家の宗派は何だっけ。大谷派ってことは知っているけど、大谷派ってなんだろう。無関心でごめんなかあちゃん、俺これから勉強するよ。

     

     地図で確認してみた。家からお墓までの距離、お墓から事務所までの距離、そして事務所から家までの距離。直線で結んでいずれも2キロ余りでほぼ正三角形。不思議だな、この距離感覚は。当たり前だけど、いずれもが正三角形の頂点にある。俺たち二人の縁は不思議が多かったものな、かあちゃん。

  • 観音院 2020年10月07日

    観音院

     観音院は鳥取市の上町にある。池泉鑑賞式庭園で、縁側でお茶を頂きながら拝観できるシステムになっている。抹茶代も含めての拝観料は500円だからお手ごろだ。幹線道路から少し奥に入ったところの住宅地にあるから騒音も聞こえない。ひとりで無の境地を楽しめる。今日は思い出に浸りたかった。

    観音院Ⅱ

     

     だがその日、絵柄にもなるその寺で結婚式の前撮りをやっていた。少し待てば静かになるだろうと思っていたが、だんだんにぎやかになってきた。これから結婚する人を囲んでの撮影だからテンションも上がるだろう。めでたいことだ。だけど、思い出に浸る気分にはなれなかった。今度また来よう。11月になって、紅葉がきれいになってからまた来よう。

     

     車の中は、21曲が収まった山本潤子のCDが朝から流れている。ハイファイセット時代に歌った「フィーリング」の、響く高音が殊に美しい。何度目かの、「ただ一度だけの」で始まる歌詞にふと心が動いた。これを私たちの結婚生活に置き換えたら。人生別れは必ずあると知っていたのに、愛し合ってしまった。フィーリングだったんだろうか。

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