愚痴ってもいいかい

2026年04月10日

 なぎさ、少し愚痴ってもいいかい。俺さ、もう無理だよ。仕事するのも、1週おきに出雲市の息子に会いに行くのも、生きて行くこと自体、もう無理だよ。ひとりぼっちじゃあしんどいよ。もういいよ、なあ、なぎさ。だから会いたいよ。顔が見たいんだよ。もう一度一緒に暮らそうよ。

 

 先日さ、仕事から帰ってシャワーを終えていつものようにビールを飲んだ。そしたらさ、ビールがぬるいんだよ。冷えていないんだよ。なんでって、冷蔵庫点検したら壊れてた。明けの日、新しい冷蔵庫を買った。4日ほど待ったら届いた。そして、壊れた冷蔵庫は消えた。寂しかったな。またなぎさとの暮らしの匂いがひとつ減った。そう思ったら悲しかった。

 

 スポーツ用品専門店のアルペンがまだ松江市にあった10数年前、俺のヤッケそこで買ったよね。その前に田和山のスポーツ店でリュックサックふたりで一緒に買ったよね。この二つセットで今通勤している。見覚えのあるものだから、なぎさが空の上から見つけやすいかなとそう思って、まだまだ着続ける。

 

 毎朝の墓参ね、なぎさの墓石の前にしゃがむと、在りし日のなぎさが墓石に見えてくる。新婚旅行の沖縄の海に浮かぶなぎさの笑顔。末娘の自転車の練習にキャッキャと笑いながら後を追いかけるなぎさ。ドライブの助手席に眠りこけるなぎさ。いろいろな記憶が巡っていく。それが嬉しい。

 

 時には人に話したいと思う。楽しかったあの頃の日々の出来事を聞いてもらいたいと思う。私の心にしまっておくだけでは苦しい。話せば、楽になるかもしれない。そう思って今日はこれを書いてみた。…みんな、今日は聞いてくれてありがとう。悲しみと寂しさの心が少し楽になった気がする。

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