くるみ

2026年08月21日

 今朝、「あじさいの会」(自閉症協会の松江分会)に出席した。座談会になった時、ある人が数個の昔の思い出を持ってきてくれた。そのひとつ、「くるみ」と題した文集を私に差し出してくれた。以前、この会を「くるみの会」と言っていた。そのページを見ると、妻の名前があった。テーマは「私が新聞投稿した理由」だ。

 

くるみ 内容はもちろん、自閉症の息子のことだ。小学校入学に当たり、主人と共に悩んだと書いてあった。新聞投稿は実名でするので、息子の障害を公表することだと書いていた。息子は病める現代社会を救う救世主だとも書いていた。新聞に投稿する勇気を与えてくれたのも息子だと書いていた。

 

 読み進めているうちに、30年前のあの頃の生活が蘇って来た。息子のことで悩んだ時代が蘇って来た。ふたり励ましあったそのことが蘇って来た。そして、懐かしくて瞼が濡れて来た。向かいの、思い出を持ってきてくれた人がそっとつぶやいた。「景山さんを泣かしちゃった」、と。

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