マツムシソウ

2026年09月13日

マツムシソウ 妻が亡くなって1年が経ち、長女が嫁いで行った。その直後、末娘が夢を追って東京に行った。残ったのは妻の仏壇と私のみ。長らくの間、家族という暖かさの中で生きてきた私にとって、それは突然どこか知らない闇夜の中にひとりぼっちで放り出されたそんな気持ちになった。そして寂しい生活が続いている。

 

 ひとりぼっちになった時、友達が欲しいと思った。なんでも遠慮なく話ができる友達が欲しかった。男性が苦手な私には女性の友達が良かった。そしてしばらくして二人の50代の女性の友達ができた。その一人とは先日の火曜日の定休日に、私の故郷の奥出雲町に仁多そばを食べに行った。

 

 昨日の土曜日の午後はもう一人の人と鳥取県の大山に向かって車を走らせた。車で走りながら取り留めのない話をする。それだけでいい。それだけで心安らぐ。桝水原高原に降りた時、高原の斜面に群れ咲くマツムシソウを見た。そう言えば、いつだったか娘二人と妻を連れてここに来た時、可憐なマツムシソウが群れ咲いていた。

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