会いたいなⅡ

2020年06月09日

 久し振り、2ヶ月振りに出雲にいる息子に会いに行った。帰り、山一つ越えて掛合町に行った。道の駅裏にある公園で文庫本を読みながら昼のサンドイッチを食べた。国道54号線の帰り道、山に植林された杉の木の幾何学模様に心を引かれた。ドライブ中、ステレオから流れているのは「会いたいな」

 

 たいていの歌の詞には謎が多い。この歌もそうだ。会いたい筈の彼、今どうしているのだろうか。その説明はない。想像してくれということなのだろけれど、この歌詞についてはその想像すら難しい。だけど、考えてみた。歌詞を添付しておくから皆さんも考えてほしい。

過ぎの並木

 

 私は思う。彼は、亡くなってしまったのだろうと。それを歌詞の中の所々に感じるのである。町の様子が変わるほどに月日が経過した。だけど「思い出が嬉しい」っていう部分に、それを感じるのである。会うことはもうできないから、不可能だから余計に会いたいと思ってしまう。大好きな人だったから。・・・もしかしたら、私だからそう感じるのかもしれない。

 

歌詞

 港のある町に住んで海を眺め暮らそうよ あなたは私に約束した 遠い空を目指す舟を一日中数えよう あなたは何度も約束した ピアノを弾けるようになる誓ったけれど どうしてもうまくなれなくて 芝生でひとり本を読むあなたの影を いつまでもそばでみつめてた 離れない忘れない離れない 会いたいなもう一度会いたいな

 女ならば愛するより命がけで愛されて 幸せつかむと約束した あなたの写真を大きく引きのばしたら 大好きな笑顔がぼやけた 馴染みの店も少しずつ名前を変えて 人が増え町は変わった あなたの吐き出す煙草の煙さえも 独り占め私だけのもの どんなに小さな事でも何もかもが 心からすべて好きだった

 楽しくて忘れない楽しくて 嬉しいな思い出が嬉しいな 離れない忘れない離れない 会いたいなもう一度会いたいな 

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