店主日記

  • 本当の春が来た 2022年03月17日

     久し振りに仕事のない昨日の定休日だ。まだ陣痛の気配のない娘を連れて妻への墓参の後、奥出雲町に向かうことにした。月に一度は行く奥出雲町なのだが冬は雪の危険があるので昨年の暮れから3ヶ月振りだ。

     

     国道314号線から三沢の町の方向にそれる。ここが三沢の中心だ。あそこの丘の上に私が通った中学校があった。今は小学校に建て変わっている。ここの公民館が以前は小学校だったんだ。中学校は今統合されて仁多中学校になっている。などと説明の後、しばらく走ったら我が生家の近くに来た。そうだ、先祖のお墓に行こうな。

     

    若い木

     

     横田に行った。一風庵でわりご蕎麦を3枚ずつ食べた。近くの松葉屋で生どら焼きをひとつずつ買った。それを持って道の駅「おろちループ」に行った。誰もいない、人っ子一人いないそこの駐車場で生どら焼きを食べた。娘「うん、美味しいね」  残雪の山肌をバックに、まだ葉のない木が、春の日差しに輝いて見えた。若葉を宿そうとする力強さをみなぎらせて。そして、まだ見ぬ孫の顔が脳裏に浮かんだ。

  • Sさん、昨夜のライン心に響いたよ 2022年03月13日

     昨日は娘の出産予定日だった。仕事終わって帰った夕方のこと、いつもだったら冷蔵庫を開けて缶ビールを飲む。昨夕はそれに替えてインスタントコーヒーを飲んでいた。テーブルの向かいに座った娘が言う。プレッシャーだわって。まだかと、あちらこちらからメールが届くらしい。だからと、私に言う。お父もお酒飲んだっていいよ。いつものように飲んで。

     

     良かれと思って禁酒した。素面の私がいるから安心だろうと。だけど、真実はそうじゃないらしい。いつものように、いつもの通りの周囲であって欲しいらしい。どうやらそれが娘にとっては一番心安らぐらしい。・・・今日はビールと焼酎を買って帰ろう。危うく、知らぬ間に、私は偽善者になるところだった。

  • 3年間酒に溺れて 2022年03月11日

     先日の夜の話だ。私がこしらえた晩御飯がまずい。そこで娘に「味がしないんだよな」 どうしてって言う娘に、「味覚障害だろうか」 娘、「それともコロナ?」

     

     「甘いもの食べてごらん、甘いって味がしたら正常じゃないの」って娘。「そうだね、甘いよ。甘い味がするよ。さっき味がしなかったのは酒飲まない禁断症状かなあ」って私が言ったら、娘、「飲みなよ、お酒飲みなよ。産気づいたらタクシーで病院に行くから。大丈夫だよ、私タクシーで行くから大丈夫だよ」「じゃあ、一杯だけ飲んでみるな。あ、味がするよ。ちゃんとお酒の味がするよ」・・・そして、昨夜も禁酒する私だった。

  • 霧の朝 2022年03月10日

     今朝は霧。風景を霧が覆ってる。何もかもが霧の中。公園墓地で、霧に埋もれた梅の木を写してみたのだがどうだろう。霧が写っているだろうか?・・・今日は契約書を作って発送しなければならない。頑張らねば。

     

    梅の霧

  • 一期一会 2022年03月09日

     テーブルの上に紅茶とケーキが置いてあっても、面と向かって二人で話すのは遠慮がちなものだ。その点、運転席と助手席の二人が話すのは気ままである。流れゆく風景に半分心奪われる気楽さからだろうか。目と目を合わせずとも、小声で聞こえる程度に体の位置が近いせいだからだろうか。腹を割って話せる瞬間でもある。だから私は、心許せる人をドライブに誘うのが好きなのである。

     

    三瓶行き

     

     昨日は娘を連れて三瓶山に行った。三瓶が好きだった妻との思い出を話して聞かせながら車を走らせた。北の原に着いた時、ここで、ふたりで三瓶バーガーを食べたんだ。今日それを食べようなって店を見ればCLOSEDの看板。・・・両サイドにうず高く寄せられた雪の塊の中の道を走って頓原道の駅のレストランで遅い昼食を摂った。

     

     今まで、二人との会話の中には妻がいた。それぞれの心の通訳に妻がいた。それで良かったのだけれど今は違う。今まで話せなかったこと。これからも話せないだろうこと。だから今話すんだ。私の気持ち、娘の思い。今しかないんだからって、そんな心で車を走らせた。

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