ひとりぼっちの夜

2026年10月17日

 ひとりぼっちの悲しさと寂しさは、時が解決してくれるものと思っていたがそうではないらしい。逆に、時が経つほど悲しさは深く、時が経つほど寂しさは増していくものらしい。誰もがそうじゃないだろうが、私には、そんな性癖のあるらしいことがこの頃分かった。

 

 今朝起きた時、妙な寂しさを感じた。時々こんな朝がやって来る。出勤して、湯を沸かしてインスタントコーヒーをポットに入れた。いつも持ち歩いている妻の小さな遺影を車に積んだ。さあ出発だ。息子に会うために夫婦でよく行った出雲市、途中斐川町の道の駅「湯の川」の自販機で二人の飲み物を買った。この思い出を訪ねてみよう。

 

 「職場も一緒だった私たち夫婦は、休みの日は小さな日帰りドライブ旅行を楽しんでいた。これからも、遺影に替わった妻を助手席にそうするつもりだ。」これが、妻が亡くなって2ヶ月の後、山陰中央新報の「こだま」欄に採用された私の投稿の書き出しの文章だ。

 

 涙は心のデトックス効果があるらしい。リラックスした状態になれるらしい。安眠効果もあるらしい。その他いろいろ体や心に良い効果をもたらすらしい。そのことを私は何度も何度も実感した。我が家には、こだま蘭に妻を書いて採用された投稿の10回分の切り抜きがある。読む度によく泣ける。今夜は焼酎のお湯割りを飲みながら、これを読むことにする。

 

 あ、そうそう。私はこんなことを思うようになった。もし、もしも身近に私のように連れ合いを亡くした人があったなら、励ますよりも、そうだね、悲しいよね、寂しいよねと言って一緒に泣いてあげよう。

最近の記事

カテゴリ

月別アーカイブ

ページトップ