オオイヌノフグリ

2026年03月09日

 和名の由来は、果実の形状が雄犬の「フグリ」、つまり陰嚢に見立てたことから名付けられているらしい。江戸時代の「草木図説」にイヌフグリの記載があるという。それにしても、可愛い花なのに、江戸人特有のギャグだったのかもしれないが、今になったら面白くない名前を付けられたものだ。

 

イヌフグリ

 

 妻が眠る大庭町の公園墓地で、一昨日から目にするようになったオオイヌノフグリ。天気の良い一昨日の朝は、 蕾が多かったがいくつかの花びらが春の訪れを感じさせてくれた。だが昨日、うっすらと雪が積もって花はみな閉じた。今朝、周辺は霜に覆われていた。「花のいのちはみじかくて、苦しきことのみ多かりき」(林芙美子)。その言葉が心をよぎって行った。

 

 話せば、皆感動をしてくれる、そんな私の不動産業の開業の経緯だった。懸命だった。最初の数年間は休みなしで働いた。10年が経ち、やっと面白くなってきて、これから二人で楽しい人生を生きていこうなと言っていた矢先、妻が一人旅立って行って一人暮らしになってしまった。

 

 やがてコロナが始まった。数年経ち、収まったと思ったら物価高。そして今、戦争が世界中を混乱させている。間違いなく、日本の経済にも影響は及んできている。でも、負けてなるものか。・・・そうだよ、お前が今まで背負ってきた人生に比べたら、ちっちゃなものさ。オオイヌノフグリは、そう私に話しかけてくれた。

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