店主日記

  • 菅首相退陣 2021年09月04日

     菅首相退陣 総裁選出馬せずの見出しが今朝の新聞一面を飾った。市民の幸福より命より、最高権力者でありたいと言う思いが、その目的が潰えてしまったと感じたのだろう。彼の言葉の一つ一つから感じるものは、権力に固執する他の、私の心に響く何ものもなかった。

     

     権力にすがるものは権力に弱い。そのいい例が2020東京オリンピックだと思う。国民の6割もの人が中止や延期を求めていたのにもかかわらず、その国民の思いに一顧だにしなかった。バッハの言いなりになってしまった。弱者に優しい者は権力に強いけど、権力にすがる者は権力に弱いことの証明だ。そしてオリンピックと並行して新型コロナウイルスは日本中に蔓延していった。結果、オリンピック開催に泣くフリーランス、自営業者、中小企業者、細かく言えば飲食業者、観光業者、その他多くの職業の人たちが、日本中に何人いるのだろう。

  • おじいちゃんだから 2021年09月03日

     昨日から涼しくなって、朝になってもよく眠れる。昨日の朝も今朝も7時まで寝ていた。あ、そうなのか。それで新型コロナウイルスに感染する人たちが増えたのか。夏バテの体にウイルスは感染しやすいのかもしれない。

     

     先日、ある人からスマホにメッセージが届いた。私は正直なところ、スマホの使い方を全くと言っていいほど知らない。知っている使い方は電話すること。そして、パソコンのない所で調べ物をすること、それのみなのだ。でも、偶然って言うか、まぐれって言うか、不思議なことに返事が返せた。

     

     SMSで再びメッセージ、さてどうしよう。これではいかん、と思ってあくる日auショップに行った。「恥ずかしいけど、SMSの返信の仕方教えて」と、店員さんに聞く。こんな恥ずかしい質問は、年のせいにするといい。我ながらずるいなって思う。

  • 夏バテじゃないんだよ 2021年08月31日

     朝一番で、のぼり旗を立てるパラソルスタンドを買いにホームセンターに行った。広い店内を歩いていると、ウエストポーチがずれてくる。お尻でひっかかってへんてこだ。おかしいな、ベルト緩めたわけでもないのに。あ、そうか。胴回りがひき締まってきたんだ。

     

     パソコン見ながらでも、資料を見ながらでも運動はできる。取り立てて、激しく動くわけではない。スローモーションのようにスクワット運動をする。その他、スローな動きが多い。この方が、運動量としては大きいことをこの頃知った。運動は、新型コロナウイルスの感染、重症化、死亡リスクの大幅な低下につながるらしい。有酸素運動、無酸素運動の組み合わせがいいと聞く。

     

     今日で8月は終わる。アブラゼミに替わってミンミンゼミが泣いている。幼い頃行った母の生家を思い出す。美しい鳴き声。透き通った羽を持って神々しく見えたあのミンミンゼミの大合唱。ひとり大きな柿の木陰で聞いていた。

  • 好きだよ 2021年08月29日

    駕籠石

     昼食用のサンドイッチを作っていた。パンに玉子載せて、その上に載せるキュウリをきざんでいる時、急に寂しくなってきた。朝の台所は、私を寂しくさせるそんな場所なのだ。リビングで、新聞読んでいる私がいる。台所に立つ、妻がいる。台所に立つと、その場面が蘇ってくるからだろう。

     

     想いは伝えるべきなのに私はそれを怠っていた。この頃、つくづくそう感じるのである。年を重ねても、恋人時代のように好きだよって言葉に表さなきゃあいけないんだ。後悔先に立たずとはよく言ったものだ。だから日課の墓参時に、好きだよって言っている。なんどもなんども好きだよって言っている。今では、遅いかもしれないけど。

     

     写真は、カフェ駕籠石庵の客席風景

  • 秋の蚊や 2021年08月28日

     「秋の蚊や ふらふらと来てちくりかな」作者は誰だろうと思ってネットで調べるけれど分からない。事務所に一匹の蚊が入ってきた。腕にとまってちくりと刺そうとする寸前、ぴしゃり。仕留めたと思ったが目の前を飛んでいる。彼も、生きるのに必死だ。それにしても、蒸し暑いけどめっきり秋らしくなってきた。日暮れが早くなった。早朝のそよ風が涼しい。赤とんぼが群れている。

     

     昼にはまだ早いけど、スーパーマーケットに弁当を買いに行った。秋の味覚、舞茸弁当だ。明日の朝の食パンもサンドイッチパンも牛乳も、ついでに焼酎も買った。普段はおにぎり作ったり、サンドイッチ作ったりして持って出勤するのでマーケット弁当は週に一回だけ。でも、レジ係の中年、いや失礼可愛い女性と仲良くなった。

     

     朝あんなに爽やかに晴れていたのに昼になったら降ってきた。女心と秋の空。いや違うよ、男心と秋の空だよって、どこかからか聞こえてきた。秋は、なんとなく物悲しい。枯れ葉が散るからだろうか。半分白くなった頭髪が一本、パソコンのキーの上に落ちてきた。ふわりふわりと。

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