店主日記
-
どうだろう
2023年09月17日
1歳半の孫が母の膝の上で手を振ってくれた。じゃあ行ってくるからね。5時過ぎには帰って来るよ。1年ぶりに、今家庭らしきものを味わっている。妻によく似た長女。背格好も、顔だちも、気の強さだって何もかも良く似ている。そして妻の生まれ変わりの孫がいる。そして、明後日には東京で暮らす末娘が帰って来る。一泊だけだけれど。
先ほど、午前中に予約のあった来客の対応が終わった。後はお昼過ぎの予約で今日の予定は終わる。向かいの、パソコンデスクの妻はどう思っているのだろうか。もしいたのだとしたら、今日は日曜日だし、早仕舞いにしようよって言うのだろうか。早く帰って孫と一緒に暮らそうよって、そう言うのだろうか。
-
季節外れのツツジの花、どこか私に似てるよう
2023年09月16日
朝から娘は孫を連れて友達と出かけて行った。北京という、異国の街で暮らす娘と孫。ある意味、娘は友達もいない閉ざされた空間で1年間も暮らしてきた。そして今、一時帰国で帰ってきている。積もる話も山ほどあるだろう。今日一日、友達と楽しんできてほしい。いっぱい、いっぱい楽しんできてほしい。
孫殿である。我が家のリビングで、自由奔放に楽しみ暮らしている。あっちへ行っては小物入れをひっくり返し。こっちではおもちゃの積み木を投げつけている。顔を近づけると、ニコッと笑ってくれる。抱っここそ拒むものを、この3日間でずいぶんと懐いてくれた。1年前の記憶があるのやらないのやら。
今晩は何食べたいって娘に言ったら、遠慮がちに何でもいいよって答えてくれた。じゃあ、私が腕によりをかけて、と言ってもかけるほどの弾力のある腕じゃない。が、その腕によりをかけて男料理を作ってみよう。娘が子供の頃私がキャンプ場で作った、あの簡単豪快な男料理を。

写真は先日熊野大社で撮ったものだ。松の木の木陰に佇むツツジの木に季節外れの花が一輪だけひっそりと咲いていた。どこか懐かしい気持ちがして、地面にしゃがみ込んでスマホで写してみた。花びらの一部に傷つけた、その姿がどこか私に似ているよう、そんな気がして写してみた。
-
世界一の思い出
2023年09月14日
数日前から飲酒を極少量に抑えた。その甲斐あってか、一昨日の妻の墓の草抜きは1時間余りかけて何とか終了した。その後、自宅の浴槽を洗った。半年余りも使用しなかった汚れはひどくこびり付いていた。数種の洗剤を使い、何とか奇麗になった。何回しゃがんで、何回立ち上がったのだろう。昨日の朝はひどい足の筋肉痛で目覚めた。
さあ今日も頑張ろう。隅々までとはいかないものを、よく頑張った。この二日間で、子供たちが使う布団も何組か天日干しした。台所もトイレも、それなりにきれいにした。しゃがんでしまえば、立ち上がるのも困難な状態になった。それでも踏ん張った。まだあそこが残っている。午後3時にほぼ片付いた。そして気分転換にと仏壇の妻をちょっとドライブに誘った。
車は走り出した。終わったね。疲れたね。でももう大丈夫、娘たちが帰って来ても、孫が帰って来てももう大丈夫。人間って、我が子のためなら何でもできるんだね。これも、こんなに頑張れるのも、みんななぎさとの思い出のお陰だよ。な、なぎさ。君と俺との思い出は日本一の思い出だよ。いや、世界一の思い出だよ。有難うな、なぎさ。

車は安来市を通って米子市に入った。そしてしばらくの後、境港市を通ることになる。ここ境港大橋の頂から、テレビで有名になったべた踏み坂を下る。突き当りの交差点の信号が赤に変わった。見上げた雲は、厳しい残暑を物語っているように見えた。それを見上げる両瞼には、それぞれにひと粒の露が浮いていてそれが光って見えた。
-
強く生きろ
2023年09月09日
午前中の早いうちに買い物済ませようと車に乗った。なぜかスーパーマーケットを通過して車は熊野大社に向かっていた。息子がまだ子供だった頃、時々一緒にドライブした片道20分のコースだ。土曜日とあっていつもより参拝の人数が多い。県外ナンバーの車も数台駐車場に停まっていた。

赤い鳥居をくぐった。御手洗の前でおやっと思った。何の葉だろう。イチョウっぽいけど。・・・直径1メートルもあるだろうか、イチョウの木の切り株から数本の小枝が立ち上がっていた。感動した。これが生命力なんだ。そう思った。そして、いろいろあったなと人生を振り返った。辛いことばかりだった気がした。だけど強く生きていかなくちゃあな。そうこのイチョウの木が言っている気がした。俺を見ろよ、と。
-
孫との再会
2023年09月07日
秋の、風を感じて目が覚めた。「私は秋に登っていく」そんな歌の歌詞が浮かんできた。出勤のカーラジオでも、あちらでもこちらでも秋を感じた朝だったと報じていた。やっと秋になったんだ。事務所の窓を開けた。午前中しばらくはこの秋風を感じて仕事しよう。
昨夕、1歳半の孫に会った。一年ぶりの再会である。生後6ヶ月で別れてからちょうど一年。私を覚えてくれているだろうか、その不安を持って駅前のホテルで再会した。名を呼んだら、恥ずかしそうな顔をした。手を差し伸べたらいやだよって背中を向けた。
街を少し歩いてから、食事処に行こうなと孫は母の胸に抱かれていた。だが、不思議そうな顔をしだした。いつか、どこかで見た顔だよな。そんな顔をして私を見返していた。手のひらタッチの手をさしてきたりもした。そうか、やっと思い出してくれたんだ。
駅前のホテルから駅通りを歩いて伊勢宮通りを歩いた。ここが夜の繁華街だ。新大橋を渡った。東本町を歩きながら、ここに新聞社があったんだよ。高校生の時、俺はここで働いていたんだよ。カメラマンの仕事して。娘にも話したことがないまだ少年だろうか、その頃を話した。松江大橋は風が通って気持ち良かった。予約の、橋のたもとのおでん屋さんが見えてきた。
当店の、大ジョッキはかなり大きいですよって若い女性店員さんが気を使ってくれる。大丈夫だよ、飲めるからと持ってきてもらった。婿殿と、娘と孫と四人での食事、ビールの味が格別だ。ふと、座布団が一枚空いているのに気が付いた。そして、妻がいて5人で囲むテーブルの様子が瞼に浮かんだ。




