店主日記
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茅
2025年06月06日
昨日、夕方の5時からアパート案内があった。終わって事務所を後にしたのが6時半。帰って洗濯やらの何もかも終えてくつろげたのが9時。今日は朝一番で物件確認に行った。図面を起こして写真を撮って、事務所に帰ってネットにアップする下ごしらえ。アップ完了したのが11時半。ああ、疲れたよなぎさ。ついつい、妻の名を呼んでしまう。
あるのり面に茅が咲いていた。咲くと言ってもこれは花だろうか。白い穂が、群れて朝日に光っていた。カヤとネットで引いてみた。次にチガヤと引いてみた。同じ茅の字が出てきた。何だ、そうなのかとふきだしてしまった。事務所前の信号待ちで○○高校と書いたマイクロバスが止まった。みんなうつむいた男子生徒の姿がおかしかった。茅の凛としたあの姿を見てほしい。私は頑張るぞ。後期高齢者になってもハッチャケよう。生涯現役で働く力を養おう。
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雨降って地かたまる
2025年06月03日
朝大雨が降っていた。出勤してみれば、その雨に濡れて2番咲きのアマリリスが咲きかけていた。何もこんな雨の中に咲かなくてもと思った。でも、人生と同じだなとも思った。踏まれても踏まれても咲かさなきゃあ。今日は5ヵ年計画の行動初日。雨降って地かたまるのかもしれない。
松江商工会館ビルの6回に、島根県事業承継・引継ぎ支援センターがある。我が社担当の信用金庫職員と、私と、承継予定者は1階フロアで待ち合わせた。信用金庫担当者は良い所を紹介してくれた。感謝だ。今度の予約をして、1時間ほど相談にのって頂いて支援センターを後にした。
承継予定者親子に、3月の私の誕生日を祝っていただいた。今日はそのお返しだと、田和山町の焼き肉店に行った。妻他界後には、美味しい肉など、めったに口にすることがない。煙を出しながらそれぞれの肉がそれぞれの旨さに焼きあがるのを見て誓った。なぎさ、必ず成功させて、冥途への土産に持って行くよ。必ず持って行くよ。だって、ふたりで作ったけやき不動産だもの。
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午後になって
2025年06月02日
午後になって、ある店舗のオーナーの事務所に行った。彼が話す事業運営計画、そして相談。事務所に帰って来ると考えなければいけないことが、決意することが沢山あることに改めて気が付いた。こんな時はドライブがいい。運転しながら考えよう。宍道湖一周に出かけよう。
宍道湖大橋を渡り、湖北線を走った。左回りの方が宍道湖がよく見える。湖北線の途中で南下して国道9号線を走って宍道町を抜けようとした時、ハンズフリーの電話が鳴った。「先日案内して頂いたあの物件に決めます」と。なんて今日は良い日なんだろう、5ヵ年計画の明日が実行初日。心が躍った。
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野菜炒め
2025年06月02日
午前中、島根県東部発達障がい者支援センターの私の担当の方と会った。3ヶ月前からの予約で今日で3回目だ。入院中の息子のことを相談するのだが、ついつい私の愚痴になってしまった。仕事のこと、病気のこと、将来のことなど不安がいっぱいだよって愚痴ってきた。
愚痴るのは、体力と気力の衰えだと思う。だから夕ご飯ぐらい、たっぷりと栄養を摂取しようと思う。昨夜は野菜炒めをこしらえてみた。薄切り豚肉、タマネギ、ピーマン、ナス、アスパラ、ニンジン、シイタケとシメジ。どれもこれもぶつ切りだ。ピーマンは種も食べれるから包丁入れず、ニンニクいっぱい。豪快そのものの男のキャンプ料理だ。ちなみに、写真の皿のサイズは直径25センチあるんだよ。
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あざみの歌
2025年06月01日
墓参を終わって車に乗って少し走ったところにアザミの花を見つけた。アザミを見ると、倍賞千恵子氏が歌う「あざみの歌」を思い出す。良い歌だと思う。確かに、高嶺の百合に比べたら美しさに見劣りがする。だけど私はアザミの花に人生を感じる。味わいがあって好きだ。
妻が他界して、その一周忌を待って長女が結婚して広島県の尾道市に行った。何日もせぬうち、末娘が突然東京で暮らすと言い始めた。東京での暮らしのこと、住まいのこと、いろいろ気になったが何もかもすっかり準備できているとのこと。そうだなと思った。私に束縛されることはない。生きたいように生きたらいい、そう思った
末娘が東京に行ってからすっかり寂しくなってしまった。心配でもあった。すると、昔聴いたことがあるさだまさし氏が歌う「案山子」を聴きたくなった。Youtubで何度も何度も聴いた。聴くうち、彼が津和野城址でイメージした歌らしいことを知った。行きたくなった。どうしても行きたくて、リフトに一人乗った。津和野城址の、町を一望する石垣の片隅にアザミの花は佇んでいた。あれから6年。寂しさにも少しは慣れたかもしれない。