店主日記

  • 大山が霞んで見えた 2025年11月05日

    大山 もっと寝ようと思っていたのに、今日は早く目覚めた。昨日の朝はあんなに眠かったのに、今朝は気持ちよく目覚めた。定休日にはどうしてこうも早くに目覚めるのだろう。部屋に掃除機かけ、近くの郵便局で毎月月初めにある支払いを終え、墓参を終えて書類を取りに事務所に行った。昨日市役所に物件調査に行ったのに、一つ確認漏れがあって今朝再び市役所に。今までこんなミスなかったのに、トホホだ。

     

     仕事終えて、美保関に行くことにした。限られた時間しかないときにはよく美保関に向かう。どうしてかわからない。大山を眺めて、青石畳み通りを歩くと、何となく心落ち着く。わび、とか、さび、とか、千利休じゃあるまいし、そんな心が私にあるわけじゃあないが、だが、しっとり感は心打つから、この小道を歩くと何となく落ち着く。

  • 甘い涙 2025年11月04日

     朝の一仕事終えたら昼が近くなっていた。事務仕事だけど、かなり根を詰めたらしい、疲れを感じた。安らぐためにパソコンを覗いた。何気なく、ドキュメントを開いた。妻が亡くなって次の正月、妻の友達から妻名義の年賀状が届いた。そしてやっと妻の死を知らせることができた。そして来た手紙に、お礼の返事の手紙を出した。その手紙の文面が、ここにストックされていた。

     

     ちょうど今日の朝のNHKラジオの冬休み子ども科学相談で、このように回答者が答えていました。「涙を流すことは、気持ちを和らげる効果があるんだよ」。確かにそうなんだなと、思うこの頃です。そんな一文を交ぜていた。そしてこうも思った。子供の頃、喧嘩に負けた悔し涙はしょっぱかったけど、妻を思う涙は甘いんだな、と。

  • 秋の菜菜御膳 2025年11月02日

     10時半、兵庫県の但馬から、妻の妹夫婦と弟が3人でやって来た。事務所で少し話してから、墓参に向かった。7回忌から初めてだから、1年半ぶりに会うことになる。皆が少しずつ歳を取り、それなりの見栄えになってきた。

     

    御膳 墓参を終えてから、宍道湖を眺めながら食事ができる、「ふじな亭」に行った。秋の菜菜御膳を4人前、注文した。話は、妻の思い出話に移っていく。生活様式が、妻の実家風に変わっていったこととか、歌手は誰と誰が好きだったとか、そうそう、と私たちの接点は多かった。

     

     食事終えて、山陰合同銀行の屋上展望室に向かった。東側の街の風景を眺め、そして宍道湖が一面に広がる西側のフロアに移った。太陽が宍道湖を照らし、浮かぶ雲の形がそのままそこだけ、湖面のまぶしさを和らげていた。こんな風景も面白いと思った。感動する、義弟の顔を見るのが嬉しかった。

     

     今、たまたまNHKの朝の連続ドラマで、「ばけばけ」の放送をしている。そのせいか、いつもは見ない来客の姿が多かった。昨日も冷たい雨だった。今日は風は強かったが晴れて暖かだった。運が良かったのだろうか、それとも妻のおかげだろうか。なぎさ、有難うな。

  • 東京ららばい 2025年11月01日

     明日は妻の妹弟夫婦二組が墓参にやって来る。先ほど、雨の合間を縫ってお墓に花を生けてきた。なぎさ、久し振りに君の妹と弟に会えるよ。楽しみだね、と言って生けてきた。ついでに、先日きれいにした墓石周辺の草をよりきれいに刈ってきた。

     

    新聞 昨日は寒かった。事務所のエアコンが朝から閉店まで作動した。今日は昼から消した。一人の事務所は色々なことが頭に浮かぶ。考えればよく働いた。15歳の年から働いて1年ほどのブランクがあって、また働いた。60年間働きづめだ。じっと手を見る。「楽になったかい。いや、しんどいよ。夢は?。先は暗いね」。

     

     数年前から、家賃保証、というアパート入居の仕組みができた。その審査は甘くない。高齢者や、障がいのある人、生活弱者の方々の入居が難しくなった。先日の松江市議会議員さんとの話の中で、ある人とラインの交換をすることにした。そしたら写真の資料を送ってくれた。

  • 玄関マット 2025年10月30日

     昨日は、出雲市に入院中の息子を見舞った。相変わらず、ベッドに身体拘束されていた。帰り、佐田町を通って掛合町に出て、国道54号線を北上して、宍道湖に出たら湖北線で帰ることにした。ずいぶん遠回りして帰ったことになる。

     

     車中、いろいろな思いが頭を巡っていった。早く逝ってしまった妻の事。入院中の不自由な生活の息子の事。どうしてこうも俺の運命はこんなにも苦しいのだろう。車のハンドルを握りながらそんな沈んだ気持ちになっていた。そして夜、夢を見た。気持ちの晴れない夢を見た。

     

     今朝は玄関の「定休日」の張り紙を剝がそうと早く出勤した。ついでに玄関周りをきれいにしようと思った。脚立に乗って、高いガラス戸もきれいにした。最後に玄関マットを洗った。開業時、妻と一緒に買ってきた茶色い玄関マット、今は色あせて黒くなっている。これも妻との思い出、大切にする。そう誓った瞬間、「人生、苦しいから生き甲斐があるんじゃあ」。妻が言ったのだろうか、私が思ったのだろうか。そうだななぎさ、頑張るよ。しっかり生きていくよ。

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