店主日記

  • うっかりミス 2024年02月27日

    海 先日の何日か、気温が20度を超して暖かかった。その後また寒くなった。最高気温が10度にも届かない。近くのコンビニにお昼のおにぎりを買いに行く時も厚手のコートを着て行った。夜も寒い。震えながらシャワーを浴びている。

     

     先日、七回忌の昼の集いにお食事処を予約した。昨夜、その案内の最後の返信が届いたので参加人数が決定した。それを報告しようと思って予約のお店に電話した。承っていないようですが・・・。え、あれ。どこへ電話したんだろう。

     

     そのお店、少し離れた場所に支店を持つ。私が電話したのはその支店だったようだ。なんておっちょこちょいな。あんたらしいわって、茶臼山の空で笑う妻の声がした。

  • 冬の大山が見つかった 2024年02月25日

     先日、事務所の妻の小物入れを自宅用通帳の印鑑がないかと探した。印鑑は見つからなかったが、妻の好みの赤い色のusbメモリーが見つかった。何だろうとパソコンに差し込んでみると、数十枚の写真が見つかった。子供たちの写真。私の写真。それに、風景写真が数十枚。中に、いつかの年の今頃写したのだろう、雪をかぶった大山を写したちょっといいのがあった。妻が写したのだろうか。それとも私だろうか。???

     

    大山

     

     大山は、西から見ると伯耆富士。北側から見ると怪獣ゴジラの背。この写真がゴジラなのである。撮影場所は恐らく名和町あたり。私たち家族はよくこの国道9号線を車で走った。妻の実家と行き来するためにである。ああ、懐かしい。あのホンダのホライゾンで往復した国道9号線。車内のにぎやかさが蘇ってきた。

  • 雨の三瓶山 2024年02月21日

     出雲市の息子に会った後は、どうしてか三瓶山に行きたくなってしまう。大降りの雨だけど、向かった。それでも、山に向かって坂道を走っていたら小降りになってきた。小降りの雨の中のドライブを私は好む。この時、えもいわれぬ喜びを感じるのはどうしてだろう。

     

     東の原に着いた。私と同時に駐車場に車を停めた若い男性がワイナリーに入って行った。ひとりぼっちで寂しそうな背を私に向けて入って行った。どうしよう、私も入ろうかな。でも、今日はワインを買う気にもならない気がした。頓原に下りよう、そう思って車に乗った。

     

    雨の煙る

     

     オートに設定したワイパーが、間欠に動いている。さっと、ひとかきしては静止する。この間合いが好きなのだろうか。それとも、雨に煙る山を見るのが好きなのだろうか。それとも、高校生の時見たフランス映画のシトロエンのワイパーの音を思い出すからだろうか。あの頃から、私は運転にあこがれてしまった。それが夢になってしまった。

     

     先日、NHKのeテレの料理番組を見た。肉団子と、白菜を使った鍋料理をしていた。今度の休みには、あんな料理作りたいなと思っていたその時の放送だったので今日の夕食に実行することにしていた。テーブルコンロに土鍋を載せて最後の仕上げにかかっている時、おやと思った。土鍋から水滴が滴って炎を揺らしていた。

     

     妻と結婚した40年ほど前、今晩鍋料理にしようよということになった。じゃあ土鍋買いに行こう、ということになってサティ(現在のイオン松江ショッピングセンター)に二人して出かけた。そこで買った土鍋だから悪い品物ではない筈。でも、40年間使ってきたから愛着がある。この鍋どうしよう。妻との思い出どうしよう。テーブルの上のオブジェにするのもいいかもしれない。ふと、そう思った。

  • 霜が、良い天気だな 2024年02月18日

    霜 日曜日だから、というのは私には関係がないが今日は遅くまで寝た。なのに公園墓地の日陰の草むらにはびっしりと霜が降りていた。日当たりの部分は霜も解けて、それが水蒸気となって風景をかすめていた。伯耆大山が手前の山の峰の上にくっきりと雪をかぶった真っ白い姿を見せていた。今日は気温が上がりそうだ。

     

     昨日、長女からラインが届いた。七回忌には、妹も帰って来るよと打っていた。末娘、直接私には言わないけれど帰って来るらしい。長女にも、末娘にも、遠いから無理に帰らなくてもいいよって、そう言っておいたのに。俺がちゃんとやっておくから安心していろと、そう言っておいたのに帰って来るらしい。嬉しかった。本当に、嬉しかった。

  • 400キロのロングドライブ 2024年02月15日

     観音院今日は、一日中車で走り回ってやろう。昨日の定休日の朝、そう決めた。一緒に行こうな。ふたりだけのドライブ楽しもうな。そう言って妻の墓石の前を9時に出発した。安来市の道の駅「あらえっさ」で大きめの缶コーヒーを自販機で買った。米子市街地を避けるため、米子西から淀江までは山陰道を行く。後は国道9号線を鳥取市まで走るだけ。

     

     3時間後、鳥取市の目的地、観音院に着いた。入り口に、鳥取出身の自由律俳句の雄「尾崎放哉」の歌碑があった。これって、以前からあっただろうか。それとも私が気が付かないだけだっただろうか。今日はこれを見ただけで十分。再び車に乗った若狭町を目指した。

     

     若桜町の道の駅でクリームパンを買った。昼ごはんは菓子パン一つで大丈夫な私なのである。140円を支払った。レジの女性がにっころと笑ってチョコレートの小さいのをくれた。たくさんかごに入ったチョコレート、そうか、今日はバレンタインだった。若き頃を思い出した。

     

     そして、車は戸倉峠を越えて兵庫県に入った。中国道の山崎インターを目指した。山崎に入ってからコンビニに寄って2個目の缶コーヒーを買った。中国道に乗って落合ジャンクションを目指した。乗用車には追い越されるが、10台ほどのトラックは追い越した。不快感を与えぬよう、気を付けながら静かに追い越した。マナーなのである。

     

     落合ジャンクションで米子道に乗り替えた。岡山県側から見る大山も美しいと思った。この頃になると、我が運転技術に心が酔ってくる。運転の疲れとか、全く感じなくなる。恍惚の境地なのである。私がドライブ好きなのは、こう言ったことなのかもしれない。七回忌が近づいてるから、だから心騒ぐから、じっとしておれなくて、400キロのロングドライブを楽しんだ。家に着いたのは午後5時ちょうどだった。

     

     シャワーを浴びて、缶ビールを飲んだ。昨日作っておいた食べ残りの鮭のちゃんちゃん焼きを温めて食べた。酒は、焼酎のお湯割りに変わっていた。炬燵に入り、ソファーを背もたれにして見るでもないテレビを付けていた。いつの間にか、その姿勢でうとうとと。やっぱり、疲れたのだろうな。

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