店主日記
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美保湾の記憶
2026年05月01日
4月29日は水曜日で定休日だったが、昭和の日の祝日だったので休まず仕事をした。その代わり、昨日の30日を代休とした。が、午前中出勤して月末の残務整理をした。そして午後、何もすることがないことに気が付いて、車でぶらっとすることにした。どうして家に帰らないかって、帰ると、昼から飲んでしまうんだもの。
どこへ行こうかと、しばらく考えた。そりゃあやっぱり美保関だよ。時間の関係で、近場のドライブは美保関に行くことが多い。しばらくして車は美保神社参拝用の無料駐車場に入っていた。美保湾と、向こうの山々と、雨雲のバランスが妙に心を引き付けた。

その昔、この駐車場の隅っこは美保湾の海を利用した釣り堀になっていた。結婚してしばらくの後、妻と二人でこの釣り堀にやってきた。そしてタイを釣り上げた。その夜、どうして食べたか覚えてないが、私が調理して食べた記憶がちょっぴりと残っている。そんな記憶が心を巡って、・・・その記憶を大切にしたかったので散策もせずに美保関を後にした。
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満開のツツジ
2026年04月25日
今朝7時半に目覚めて、目覚まし時計のセットしてないことに気が付いて、ああ、目覚めて良かったと思った。ところが、起きようとするのに起きれやしない。あれ、どうしてこうも気だるいの。今までこんなことなかったのに。この頃、年取った、だからの初体験が多くなってきた。一緒に暮らしていた母が亡くなった時、すごく悲しかった。そして寂しかった。だから母が好きだった山野草を求めてカメラを持って近場の山と言う山を仕事の休みの度に歩き回った。以来、男のくせに花大好き人間になってしまったのである。
今朝も事務所前の県道の植え込みのツツジを眺めていた。花のひとつひとつを観察するとそれぞれに個性があって面白い。でもツツジは、集団で咲くから綺麗なのかもしれない。でもどんな花も、良く見れば可愛いから、だから花は好きなのである。
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命日
2026年04月24日
妻命日のため休みますと、事務所玄関に貼り紙して昨日の朝の8時に出発した。松江市街地と、米子市街地をショートカットするためにのみ、山陰道に乗ったけれど、他は一般国道9号線を走った。二人が出会った頃には、山陰道はまだなかったからこの方が懐かしい。
鳥取市に着くまでは、18曲入りのCDが3回は繰り返したのだろう。だが、好きなグレープの精霊流しも無縁坂も縁切寺も耳には入ってこなかった。妻との、思い出話に話は弾んで音楽どころだはなかったらしい。そして車は目的地の賀露港に着いた。

賀露港は車でぐるっと走って、そのままその地を後にした。鳥取往復のドライブと、賀露港に来たという、この二つで今日の目的は達成だ。心残りは何もない。あの時、冬の荒波を二人で見た、防波堤に飛び散った波しぶき、その記憶が瞼の裏を巡って行った。それだけでいい。
たまにはと、上等なビールを2缶買って帰った。昨夜仕込んでおいたトンカツとチキンカツを揚げて早い夕食にした。今日の夕食はどうしてこうも楽しいのだろう。妻と乾杯したからだろうか。妻の弟から花束が届いたからだろうか。長女とラインしたからだろうか。それもあるが、長距離ドライブで妻と沢山の思い出話をしからだと思う。妻の天国での今の暮らしに、安心したからだと思う。いち日中雨だったのに、今日のドライブは楽しかった。鳥取に行って本当に良かった。
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飛び散る波しぶき
2026年04月20日
二人の住まいは遠距離だったので文通での交際だった。知り合って半年余り経った頃だろうか、もう一度会おうということになり、約束をした。会う場所はふたりが住む中間地点、鳥取市と決めた。私は3時間近くかけ、車で向かった。鳥取駅の階段を、改札口に向かって降りてくるだろう彼女を緊張しながら待った。
当時、鳥取市について無知だった。どこへ行く当てもない。とにかく車に乗り込んで走り出した。すると、妙に路上に建つ賀露港の案内板が気になりだしてハンドルを向けた。人っ子一人見当たらない閑散とした漁港だった。冬の荒波が防波堤に砕かれて空に飛び散っていた。白波が太陽の光を弾いて美しかった。
先日来、命日は妻との思い出と過ごすためにどこに行こうかと迷っていた。出雲大社か鳥取市かと迷って結論は定まらなかった。だが昨日、突然賀露港の防波堤に砕かれて飛び散る波しぶきの記憶が鮮やかに蘇ってきた。そうだ、23日の妻の命日は賀露港に行こう。
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花の中に花が咲いている
2026年04月19日
昨夜夢を見た。ストーリーなど覚えていない。ただ、その夢の中には妻がいた。3人の子供たちがいた。そして今朝、7時半に目が覚めた。明るかった。障子越しに陽の光が差し込んでいて、明るかった。もうみんな、起きているのだろうかと耳を澄ませた。ほんのわずか後、気が付いた。夢だったんだ。ほんの時々、妻の夢を見る。だけど、顔も姿も見えない。気配だけ。私の横か、斜め後ろに気配だけ。そして目が覚めた時、いつも今朝のように思う。もう起きたのだろうかと。そして耳を澄ませて気配を探る。だが、ほんのわずかの後、夢だったんだと悟る。




