店主日記

  • 秋の雲 2026年09月02日

     二週間に、一度は出雲市の病院に入院中の息子に会ってやりたい。今朝早めに向かった。無精ひげを蓄えて、それがかえって男前にプラスになっていた。いつものことだが、面会終わって、エレベーターの中で体が崩れかかる感覚になった。息子が不憫でならないのだ。

     

     病院を後にして道の駅「キララ多伎」に向かった。しばし海を眺めた。そして思った。息子にせよ、私にせよ、どうしてこうも寂しい生活をしなきゃあならないのだろう。気を取り直し、帰路に着くことにした。定休日だけど、午後には来客予定がある。

    秋の雲

     海を眺めながら出雲大社方面に向かった。参拝道入り口を過ぎ、島根ワイナリーの駐車場に車を止めた。先ほどから気になっていた秋の雲、写真に写したいと思っていた。まだ午前中なのに、車の室外温度計は34度を指していた。だが、確実に秋に向かっている。そう雲が教えてくれた。

  • 「いちご白書」をもう一度 2026年08月29日

     先日、一週間に一度来てくれる移動パン屋さんに言われた。「また痩せちゃったの?」。今朝、ジーパンを穿いた。そう、土日祝日はジーパンで出勤している。ベルトが緩んだのか、本当に瘦せてしまったのか緩い。ジーパンが腰パンになりそうだ。

     

     放浪癖のある私は今朝も宍道湖見たさに車で出発した。当然のようにスピーカーからはCDの大音量だ。宍道湖の駐車スペースに着くと、曲は1975年からバンバンが歌いだした『「いちご白書」をもう一度』に替わった。この曲を繰り返し繰り返し聴いた。懐かしいと思った。

     

    花 「いちご白書」は、1968年にアメリカで起きたコロンビア大学の学生紛争をモチーフにした映画だ。1970年にアメリカで作られた。いつか、君と一緒に見た映画がまたやって来る。君(当時恋人だったのだろう)もまた見るのだろうか。『「イチゴ白書」をもう一度』はそう言った内容の歌である。

     

     1968年と言ったら私は夜間高校の生徒だった。昼間はある全国紙の新聞社の松江支局で働いていた。その頃、日本でも学生運動が盛んだった。島根大学でも、デモ行進する日があった。そんな訳で、ニュースとしての写真を撮りに行くことになった。カメラを向ける私はそのあまりの激しさに恐怖を覚えた。が、反面、若者たちのエネルギーをも感じた。

     

     8,400円から始まった月給はひと月の生活には足りなかった。2,300円の部屋代を払い、月謝を払い、食べていくのには安すぎた。それでも耐えなければならなかった。苦しかった。食べられなくて、あんな生活を余儀なくされた悔しさに泣いた。そんな夜が数えきれないほどあった。『「いちご白書」をもう一度』を聴くと、あの頃を思い出す。だが、今となっては懐かしい。

  • つかの間の秋 2026年08月28日

     昨日の午後、土砂降りになった。事務所前の県道は路上に溜まった汚れを洗いながら、雨水は表面に白い泡を浮かせて低い所へと川のように流れていた。だがその雨もすぐ止んだ。それでもエアコンを消すほどでもなかったがお陰で夕方まで涼しかった。

     

     帰宅してもエアコンは必要だった。寝る前に室外温度を確認したらまだエアコンは消せないことが分かった。結局、一晩中エアコンの中。でも朝になっても室内温度は上がらず、8時までぐっすりと眠れた。カーテンを開けたら外は雨だった。

     

     出勤しても雨は続いた。事務所内の扇風機をつけた。それで十分、前後の窓を少し開けとけばエアコンはいらない。パソコンで天気予報を確認した。まだ後5~6日の最高気温は30℃を越しそう。本当の秋はまだ少し先。今日は、つかの間の秋を楽しもう。

  • カマキリ 2026年08月26日

    カマキリ 昨夜外が涼しかったからエアコン切って網戸にして寝た。定休日なのに朝になったら暑くて早くに目が覚めた。しょうがないから早くからドライブに出かけた。どうせ出かけるならと、仁多に行くことにした。先祖のお墓参りに行くことにした。

     

     帰り安来市を通って帰ることにした。広瀬町の道の駅、「広瀬富田城」に寄ったら駐車場にカマキリを発見。そおっと近寄ったら頭をゆがめて威嚇してきた。威嚇というよりポーズなのかもしれない。「な、俺カッコいいだろ。俺モデルなんだ」。

     

     子供の頃、私は虫が好きでよく虫取りに行った。夏休みになると、朝食の前に山に向かった。クヌギの木を見つけて足で蹴る。ポタっと音がする。そう、クワガタムシが落ちる音だ。そこを探せば見つかる。そして再び学校が始まる頃、カマキリを見るようになる。カマキリは秋の虫だ。秋はもう直ぐそこにやって来ている。

  • 支払い 2026年08月25日

    雲 昨日もそうだったけど、松江市は今日も最高気温は37℃を予報している。そんな中、新しく建て替わってちょっぴり遠くなった銀行に、月末の支払いに行った。巷は25日の給料日とあって、用意してある待合用椅子の空きがないほど、混雑していた。

     

     そんな訳で待ち時間の長い手持無沙汰から、バッグからスマホを取り出した。そして、先日店主日記にアップした妻の「くるみ」の投稿文を読み始めた。何度読んでも、妻が家庭を愛する気持ちが伝わって来る。何度読んでも、心をウルウルさせてくれる。

     

     私たちふたりは文章を書くことが好きだった。それは出会ってしばらくは文通での付き合いだったことからもわかる。投函して、一週間もたたないうちに妻から返事が届いた。お互い、月に4度は書いて投函したことになる。私たちは、出会うべくして出会って、結ばれるべくして結ばれたのだろう。今日ふと、支払いの銀行の待合室でそう思った。

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