店主日記
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梅雨の中休み
2025年06月17日
しとしとと雨が降り続いてアジサイの葉の上をカタツムリが這っている。そんな梅雨があって、ふと晴れ間が一日か二日続く。そんな風景を梅雨の中休みだと言っていた。ところがそんな光景は今はない。降る時は降って、それも猛烈に。そしてカンカンに晴れ渡ったりする。
昨日急に、真っ赤に燃えた太陽が真夏の暑さを連れてやって来た。かと思うと夕方、突然嵐がやって来た。のぼり旗が一本が強風で倒れた。その強風は強い雨をともなって木の葉などを巻き上げて事務所周辺に落としていった。今朝も暑い。1時間ほど早出をして汗をかきかき、周辺を掃き清めた。特に歩道は念入りに清めた。
今日は10時30分より、松江商工会議所で事業引継ぎ支援センターよりアドバイスをもらう。と、ここまで書いた所で9時30分、訪問者。ヘルメット被って誰だろうと思ったら中学校時代の担任の先生。7月7日は奥出雲町の温泉施設で同窓会がある。同級生の49人中21人が参加とか。そして先生と。49人の中にはご逝去された方も数名、大空を飛び回って我々を見守ってくれている。
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朝一番のコーヒーを淹れる時
2025年06月13日
入院の時、長女がわざわざ東京から見舞いに来てくれた。飛行機代やレンタカー代がもったいないから来なくてもいいよって、そう言っておいたのに病室のドアをたたく音がした。長女が入ってきた。現況など話し合ってしばらくの後、エレベーターまで見送った。エレベーターのドアが閉じる冷たい音がして、そして涙がこぼれた。
あの時、一杯分がスティック状の袋に入ったインスタントコーヒーを持ってきてくれた。今朝も、それで朝一番のコーヒーを淹れた。事務所のバックヤードに流し台があって、そこに電気ポットを置いている。湯を注ぐ時いつもささやく。なぎさ、君はここで倒れたんだよ。
昼食の食器を洗いながら、明日の息子の入院を考えたんだろう。可哀そうだなって思ったんだろう。どんな入院生活になるんだろうと心配だったんだろう。そしていたたまれなくなった刹那、病魔が突然襲ってきた。ああ、駄目だどうしようと、お父さんってか細い声で呼んだんだろう。
なぎさ、今度の盆にね、長女と孫と、そして同じ東京に住む末娘が一緒に帰って来るよ。楽しみだね。楽しい盆をみんなで一緒に過ごそうね。そう報告した。ここで、妻が倒れたこの場所でいつも思う。今日もまたつぶやいた。もう一度会いたいな。もう一度一緒に暮らしたいな。
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連休二日目
2025年06月11日
ほんの時々、人が言う。景山さんって、優しいねって。そう言えば、そんなところがあるかもしれない。夜間高校で生活するのに10歳台半ばから苦労し、自閉症の息子を育てるのに疲れて、52歳で脳梗塞に倒れ、そして懸命に不動産業を頑張った。やっとこれから楽しい人生がと、そう思った刹那、妻が突然逝ってしまった。と思ったらコロナ不景気。苦しきことのみ大かりき。だから、人の辛さは痛いほどわかる。無下にはできやしない。
ベッドに身体拘束された息子を見るのは辛い。けど会いたい。面会が終わって、コンビニでサンドイッチを買って三瓶山に向かった。西の原でいつものように食事しながら文庫本を読んだ。ふと見れば、足を置いた縁石とアスファルトの隙間から可愛い花が3株。なんて名なんだろう。そして昨日と同じことを思った。穏やかな人生のはずなのに、どうしてひとりぼっちを悲しむんだろう。だけど、楽しかった妻との生活の、数々の思い出があるんだよ。その思い出がある分、俺は幸せなんだよ。
一日経った12日、この花の名を調べた。ワルナスビという外来種で日本名だそうだ。こんな字を書く。「悪茄子」。可愛い花をつけるが、繁殖力は逞しい。百害あって一利無しなのだそうだ。要注意外来生物に指定されている。
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2連休初日
2025年06月11日
夢を見た。悪い夢を見た。連休がやって来る前の晩は時々こんな夢を見る。コレラの長い期間が続いた。やっと平穏になりかけた矢先、物価高に悩んだ。そして米騒動にアメリカ大統領トランプの関税ショック。景気が上向くわけがない。早く目が覚めて不安な気持ちが続く。
安来市の道の駅「あらえっさ」に向かった。キャベツを買って車に帰って思案する。どこへ向かって走ろうか、と。しばしの後、決定した。国道181号線の日野町から180号線で日南町に行こう。そして広島県の三次市方面に向かって途中から奥出雲町に抜けよう。
思案するのは運転中が一番集中する。運転しながら、今朝から続く不安を取り除かなければならない。走る距離メーターの数字が増すごとに不安は解消する。充実感は心に満ちてくる。時々思う。後期高齢者にもなれば、穏やかな人生なはずなのにどうしてこうも悩むんだろう。でもな、悩める幸せがあるんだよ。
先日、私なりの入梅の予想を店主日記に書いてアップした。直後、スマホがブルルと震えた。中国地方入梅したとのニュース。鳥取県の主峰、大山がいかにも梅雨らしい雲をかぶって、でも誇らしかった。
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作文したくなってくる
2025年06月09日
金曜日あたりが梅雨入りか。蒸し暑い風が、その蒸し暑さゆえに発生する自然界の中の何かの匂いを誘ってやって来た。そう、私は匂いには敏感だ。いつだったかだいぶ遠い昔になる。案内のアパートでも、事務所でもカビ臭が気になった。お客様にも、妻にもそう言うのだが匂わないよ、とのこと。明くる日の新聞に、宍道湖でカビ臭い何かが発生したとか。松江大橋周辺で、匂うか匂わないかの程度だそうだ。我が社まで、直線にして2キロ半はあるというのに。
昨日、朝のうちに管理物件の草抜きをした。そして午後、パソコンと格闘をした。昨日の夕方から頭痛。酒の味もいまいち。歳取ったものだと再確認する。NHKテレビのスポーツニュースが終わって眠りについたのが11時。7時半まで寝たのにパンが喉を通りそうにない。サラダだけの朝食にした。体が気怠いこんな日は、作文したくなってくる。