店主日記

  • 松ぼっくりの知恵 2022年06月09日

     事務所の裏に松の木がある。風が吹くと駐車場や歩道に松葉を散らせるのであまり好きな松の木ではない。その松の木が、わりと形のいい松ぼっくりを駐車場の片隅に落としていた。事務所に飾ってみよう、そんな気持ちになった。  

     

    松ぼっくり

     

     埃を落とそうと、水道の水で洗った。目いっぱいに開いた松ぼっくりだったのに、水にぬらしたら閉じてしまった。目いっぱいに開いていた一つ一つの笠が全部閉じてしまった。あの1枚一枚の笠の下には種がひと粒入っているけど、松の木って、雨の日には種を落とさないんだな。

     

     私たちがいて、うっとおしくない?と、昨夜娘が言ってきた。お前だけならうっとおしいけど、孫がいるから大丈夫だよ、なんて憎まれ口たたいてしまった。けど、そりゃあ、いつもより体力も時間も使う。だけど、だけど楽しいよ!

  • 考えようさ 2022年06月03日

    笑顔 私の人生は、なぜこうも変化の多い人生なんだろう。孫と、娘と、私と凸凹コンビの生活はすでに2ヶ月が過ぎた。孫は、日に日に成長していくのが手に取るように分かる。まるで筍のようである。

     

     先日まで泣いてばかりいたこの子が、笑うようになった。笑顔を見せるようになった。声かけにこたえてくれる。一番の笑顔を写真に写そうとスマホを向けると笑顔が消える。もっと、いい笑顔見せてくれ。だけどこの笑顔も、後3ヶ月弱で見れなくなってしまう。一番可愛くなった時に。

     

     またひとりぼっちの生活が帰って来る。どうしてこうも、私の人生には変化が多いのだろう。その変化と寂しさを知ってか、先日娘がエアコンを新調してくれた。いいエアコンである。高かったんだろって言ったら、高かったよ。でもお父さんが熱中症で死んだらいけないから。

     

     変化が多い人生は辛いことが多いけど、考えようによっては楽しくもあるんだね。

  • 投函したよ 2022年06月02日

    ポスト

     娘の渡航のための予防注射のために、米子市にある鳥取医大病院に行った。帰り、黄泉の国の伝承の地である東出雲町の黄泉比良坂に寄った。娘、どこ行くのって不思議そう。ポストがあるから、手紙を入れるため。

     

     少し道に迷ったが無事到着。切手を貼った白い封筒をポストに入れた。娘、どういうこと?。天国にいるおまえのお母さんに手紙書いたんだ。そしてそれを投函した。今月の末には着くだろう。娘、そんなことって?。それを信じたいんだ。東出雲町のライオンズクラブの粋な計らいさ。

     

     駐車場に止めておいた車に帰る。同じ白い封筒に入れた同じ手紙のコピーを娘に渡して走りだした。走ってしばらくの後、お父さんお母さんのことこんなに好きだったんだ。知らなかった。・・・瞼が曇って、返す言葉も出ない。

     

    平坂

  • 天国への手紙 2022年05月31日

     アマリリスなぎさ、久し振りだね。会いたかった。君のいる天国に、手紙を配送してくれるシステムがあると知ってこれを書くことにした。手書きしたいけど、書けないからワードで打つ。

     

     あれから早いもので四年の月日が経過したね。その月日は我が家の生活をずいぶんと変えた。長女が結婚し、次女が夢を追って東京へ行った。長男はまだ入院している。だから僕は今ひとり暮らしをしている。

     

     今たまたま、長女が里帰り出産で家に帰っている。というのも、婿殿が海外に転勤になったからだ。生まれて二ヶ月が経った。名前はRという。僕に似ている。ニコッと笑うよ。君がいたらどんなに可愛がるだろうと思う。

     

     君がいなくてひとり暮らしが寂しくて、友達を作ることにした。男性じゃつまんないから女性の友達を作ることにした。そして、五十歳前後の人がふたり、友達になってくれた。たまにドライブに誘っている。今の僕の楽しみはそれぐらいかな。でも、浮気はしないから心配するな。

     

     僕も早く天国に行きたい。でも、子供たちもいるからそんな訳には行かない。だけど、いつかは死ぬ時が来る。必ず天国に行く。その時はまたふたり一緒に暮らそうな。それが今の僕の一番の夢だ。なぎさ、君のこと大好きだ。あれからもずっと君のこと想っている。愛してる。だから待っててな。

    景山なぎさ様

    令和4年5月31日     とよみつ

     

     

     さっき仕上げて真っ白い封筒に入れて切手を貼った。明日米子市へ行った帰り、東出雲町の専用の郵便受けに入れに行こうと思っている。

  • 笑み 2022年05月31日

     影今朝も「涙そうそう」を聴きながらインスタントコーヒーを飲む。コップを持ちながら、事務所から見える茶臼山の頂を眺める。そして思う。あなたの(君の)場所から私が(僕が)見えたら きっといつか 会えると信じ生きていく。

     

     産まれてから2ヶ月が過ぎた孫殿だ。顔だちもしっかりしてきた。洗濯を干している母。朝ごはんのパンをかじる私。誰も相手してくれないからぐずる。私が顔を近づけて話しかける。泣くのをやめた。そしてまた話しかける。ニコッと笑う。

     

     孫殿、よく私の顔を見る。そして不思議だなあって顔をする。どこかで見たことのある顔だなあって、そんな表情をする。だから不思議だなあって思うのだろう。そうだよ。君の記憶には、私の妻の記憶が宿っている。君は、おばあちゃんの生まれ変わりなんだ。だから・・・愛おしくてしょうがない。

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