店主日記

  • ネジバナ 2025年06月22日

     今朝、自治会の掃除日だった。それで墓参時間がいつもより少し遅れた。墓地に行くと、日曜日とあってすでに墓参者の姿が。今日は頬ずりできないねって妻に話しかけた。その代わり、いっぱい話そうね。墓石の前にしゃがみ込んで、いろいろな思いを話しかけると、ニッコリ笑った妻がいる。

     

     松江市営のこの墓地は、権利を買って毎年管理料を納める形式になっている。だから当然管理はしてくれる。今朝も行ったら奇麗に草刈りがしてあった。有難いなって思う。だけどなぎさ、ネジバナも一緒に刈られたね。せっかく君を囲んで咲いていたのにね。でもまた来年、楽しもうな。

  • あじさいの会Ⅱ 2025年06月21日

    虫 昨日のあじさいの会だ。「あの人のお母さん亡くなったでしょ。それでご主人が大変で」、とそんな話になった。そこで話題が私に振られた。奥さんがいなくて困ったことってどんなこと、と。そりゃあいろいろ困る。例えば今日の年1回の市役所での手続き、障がい者福祉課、これもう7年目になるけど何が何やらさっぱり分からん。その他例を挙げ、いっぱいあるよ。

     

     私は、ご飯作るのも、洗濯するのも、妻がいなくて不自由したことはない。食事作るのは、かえって楽しんでやっている。だけど、亡くなった当初、食品の買い物に困った。恥ずかしくて恥ずかしくて。そして衣類の調達。イオンのような大きなショッピングセンター、ひとりで歩けやしない。ましてや品選びなど。

     

     今日、玄関のガラス戸の向こう側に3センチ程の虫がやって来た。時々羽繕いしたりする。羽繕いの最中にそっと近づいてみた。私を見るなり、ピタッとその行動をやめて恥ずかしそうに動かなくなった。3時間余りそこに留まっただろうか、いつの間にか消えていった。妻が魂宿して私に会いに来たのだろうか。

     

     あ、そうだ。いちばん困ったこと、それはね、酒のない人生なんて考えられなくなってしまったこと。

  • 妻のまわりに花が咲く 2025年06月21日

    ネジバナ 妻のまわりにはよく花が咲く。野草だけれど、その季節折々の花が咲く。今はネジバナが咲いている。妻を取り囲むように数株の花が咲いている。茎のまわりを小さな花が、ネジのように回りながら咲いている。小さな花が、下から右回りに上へ上へと登っていく。愛くるしいなと、感じてしまう。

     

     昨日、9時出発で法務局に向かった。登記の要約書をひとつ取った。そして市役所、固定資産税課、このふたつは仕事のこと。同じく市役所の障がい者福祉課に息子のことで行った。国民健康保険課で手続きを終えた。このふたつは個人的なこと。終わって大急ぎで松江市総合福祉センターに向かった。

     

     10時30分、間に合った。島根県自閉症協会の松江分会とでも言おうか、「あじさいの会」が総合福祉センターの一室であった。参加者はほぼ女性。だけど私も時々顔を出す。息子の置かれた境遇を話しておきたい。皆さんに認識しておいていただきたい。いつか後世に、きっと役立つ時が来るだろう。そう信じている。もう、7年間も入院している。病院で治療を受ける必要もないのに、ベッドに身体拘束されて9ヶ月になる。すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有すると言うのに、そうなった経緯を皆さんに聞いてもらっている。

  • ミノムシ 2025年06月19日

     昨夜、ひとりたこ焼きパーティーにしようと思っていたのだが、朝の工事立ち合いの影響からか食欲がない。夕方、いつものスーパーマーケットでソーメンを買った。いつものあの、女性のレジに並んだ。「暑かったけど、大丈夫。熱中症にならなかった。こんな日は、水分補給しっかりしなきゃあね」なんていつも心配してくれる。父親と重なるのかもしれない。

     

    ミノムシ 今朝は昨日よりももっと暑い気がした。出勤して事務処理を少し片づけて近くのコンビニに税金の支払いに行った。市民税、県民税、それに森林環境税が含まれるらしい。なんのために働くんだろう。後期高齢者にもなってこんなに努力してるのに、生活も楽ではないのに、ついそう思ってしまう。いつになったら幸せと思える人生がやって来るのだろう。税金が苦にならなくなるのだろう。

     

     そんな朝、焼けつくような幅4メートルの松江市道のアスファルトの上にミノムシがいた。懸命に横断しようとしていた。しばらく観察していると、この道を渡り切るのに10分はかかりそうなスピードなのだ。思わず頑張れ!。頑張れよ、俺も頑張る。5ヵ年計画を成功させてみせる。

  • 真夏の暑さ 2025年06月18日

     定休日には仕事がよく入る。今日も、真夏の太陽が朝から照り付けていた。8時30分に現場に到着、建物の部分塗装工事の立ち合いをした。白い壁がやけに眩しい。遠くに咲く白い花が輝いて見えた。この風景はいつか見た風景。子供の頃貧血で、よくこんな景色になったと思い出した。はたまた熱中症か。

     

    弁慶 2時間を何とかこらえた。事務所に帰ってエアコンを作動、水を飲んだ。30分もしたら落ち着いたが、だがまだ本調子ではない。でも車で走りたい。中海半周することにした。安来市、米子市、境港市を通ってベタ踏み坂を下って突き当りのT字路を右折すると間もなく道の駅「本庄」に着く。

     

     建物入口の所にこんな工作物を見る。「弁慶生誕の地本庄」。ある昔、本庄の人が和歌山県観光に行ったそうだ。そこにも弁慶生誕の地があったという。それを聞き、ガイドさんに言ったとか。「じなくそいわっしゃんな」。と。「でたらめ言うな」という出雲弁である。今こんな言葉を使う人はいない。だけど私なら喋れる。なにせ、関西弁の中で働きだした時、こう言われた。「カゲさん、頼むから日本語使ってくれへんか」

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