店主日記

  • カメラを持つと元気が出る 2025年07月10日

    コーポ上乃木 7日8日と同窓会だった。昨日の定休日は朝から午後1時半まで仕事をして、その後出雲市の息子を見舞った。帰りの国道は大雨で混んでいた。スロースピードの車の数珠になっていた。やっと4時過ぎにいつものスーパーマーケットに着いた。そしていつものレジに並んだ。同窓会飲み過ぎたよって言ったら、楽しかった?って帰ってきた。うん、楽しかったよ。じゃあ良かったね、でもしばらくはお酒、ほどほどにね。などと私の子供のような年齢の女性が労わってくれる。浮かない心の私にとって、1週間に1度の心の栄養ドリンクでもある。

     

     それにしても、ずいぶん遊んだなあと思う。昨夜はお酒もほどほどに眠った。暑かったから一晩中、エアコンの中で寝た。疲れを感じると、体中が痒くなる。老人性何とかという年寄り独特のものだろう、今朝起きてやはり、疲れたなあと感じた。気怠いなあと思った。でも、負けるもんかと朝一番で空き物件の写真撮影に行った。カメラを持つと、元気が出る私なのである。

  • 同窓会 2025年07月09日

     7日の午後、奥出雲町の玉峯山荘に集った。参加者は49人の同級生のうちの21名。そして米寿の祝いになる当時の担任だった先生ひとり。合計22人の参加だ。夜の宴会が始まる前、先に逝ってしまった9人に対して黙祷をした。そうだよ、もう9人が逝ってしまったんだよ。

     

    東の原 宴会、カラオケ、そして誰かのグループの部屋に持ち込む酒盛り、わいわいがやがやと、7年振りに会う友と語り合う嬉しさ。飲んだ。飲んだ。飲み過ぎるほど飲んだ。楽しかった。そして夜が明けて奥出雲町観光を終え、お昼の出雲そばを食べて別れた。楽しかったな、また会えるかどうか分からないけど、また会おうなと言って別れた。

     

     自家用車でひとり三成駅に併設された道の駅を後にした。楽しかったな、でも、今晩はまたひとり、そう思うと急に寂しくなった。妻がいれば楽しかったよと、報告できるのに。そう思ったら寂しさに落ち込むそのスピードは加速していった。運転する瞳に涙がにじんで風景がかすんだ。なぎさ、会いたいよって泣き叫んだ。何度も何度も泣き叫んだ。

     

     写真は本文とは何の関係もない。三瓶山の東の原だ。石見ワイナリーがある。ほんの時々、ここで上等なワインを買う。・・・聞けば、伴侶を失ったのは、私ひとりだった。みんな、いつまでも仲睦まじく暮らしてほしい。

  • また高くなったなあ 2025年07月06日

    ダニエル 明日同窓会があるから、おそらくは私の車を1台分として、仁多観光に使わなきゃあならないだろうから、ガソリンを入れてきた。前回入れた時はℓ159円だったのに今日は170円。つかの間の安値だった。ショック。トランプショック。入院の病室から眺めたガソリンスタンド、土日が安いことを知って、だから今日行ったのに。

     

     その後、中海の海岸道路に車を走らせた。サイクリングする集団とすれ違った。40歳から病に倒れる52歳まで、私もロードレーサーで走りまくった。三瓶山の東の原のスキー場のリフトにマウンテンバイクを積んで、そしてスキー場を駆け下った。懐かしい。何もかもが懐かしい。

     

     年に一度、日御碕灯台の駐車場まで行って、また松江市に帰って来るロードツーリングがあった。上り下りを繰り返して何とか目的地に到着した。そこに、ホライゾンの姿が見えた。その車の窓から、妻とまだ小さい頃の息子が手を振っていた。三人で食べた弁当の味、今でも覚えている。自転車の集団を見ていたら、そんな思い出が心の中を駆け巡っていった。

     

     写真は、自転車トライアルの技、ダニエルを決める私なのである。45歳ぐらいの時かな。

  • 夏の雲 2025年07月02日

     サイレントサマーを書き上げてから病院に向かった。検査、診察で2時間を要した。病院に隣接された薬局で薬をもらうのに30分かかった。いつも通りなのだが、私は待つのが嫌いでストレスを強く感じてしまう。病院だから仕方ないじゃあないかと言い聞かせるのだが、我が儘な私なのである。

     

    夏の雲

     

     この頃、中海半周のドライブが気に入っている。コンビニで冷たい缶コーヒーを買って出発した。駐車スペースのある大根島の堤防でカメラを持ち、外に出た。中海の上空に夏の雲が広がっていた。暑さが、病院のエアコンで冷え切った体に心地よかった。数枚のシャッタ音を聞いてあたりに誰もいないことを確認した。そして空に向かって大声で叫んでみた。なぎさー、大好きだよ~。

     

     こんなふうな日記を書くと、いつも決まって涙がにじむ。そして決まって心が和む。日記って、いいもんだなって思う。

  • Silent Summer 2025年07月02日

     定休日の今朝、ぎらぎらの太陽が昇り始めた。そして間もなく、真夏の暑さになってきた。でもなんだかおかしいな、そう思っていた。どうしてだろう。あ、そうかと気が付いた。暑さに似合うセミの声がしない。より暑く感じさせるアブラゼミの声が聞こえない。静かな夏、サイレントサマーだね。

     

     そんな昨日の夜.NHKテレビで「うたコン」を観た。サラ・ブライトマンさんが「タイム・トウ・セイ・グッバイ」を高音美しく歌った。森山良子さんが「さとうきび畑」を感情込めて歌った。ざわわ ざわわ ざわわと歌った。聴いていて、さとうきび畑の記憶がさっきのことのように蘇ってきた。

     

     私たちの新婚旅行は沖縄だった。連泊のホテルである日の朝食が終わった時、妻が言った。ねえ、海に行って泳ごうよ。OK、そうしよう。フロントでタクシーを呼んでもらった。さっぱり言葉は分からなかったが、よく喋る運転手さんだった。人懐っこい沖縄らしさが好ましかった。

     

     いつの間にか車はさとうきび畑の中を走っていた。さとうきび畑はいつまでも続いた。ねえ、ちょっと下りてみようよ、そう言ってタクシーを止めてもらった。さとうきび畑に佇むと風がさとうきびを揺らしていた。葉と葉がこすれ合ってざざざと音を立てていた。説明するならざわざわざわと言うだろう。森山良子さんはそれをざわわ ざわわ ざわわと歌った。5月だったのに、海の水は真夏の山陰の海のそれよりもはるかに温かだった。

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