店主日記
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カメムシ
2025年11月06日
一昨日、事務所の玄関横のコンクリートの上に仰向けになったカメムシを見つけた。平らな部分だからカメムシの手足はばたつかせてもどこにも届かない。このままじゃあ死んでしまう。可哀そうだったので、近くに飛んできていた落ち葉を横においてやった。そしてそれをつかみ、カメムシは立ち上がった。よっぽど苦しかったのだろう、立ち上がったまま、動かなくなった。
一日置いて今朝、何気なくガラス戸を見たらカメムシがつかまっていた。背中の模様が同じだから、同一個体なのだろうと思った。しばらくはそこにじいっとして事務所内をのぞき込んでいる。お礼に来たのだろうか、救ってくれてありがとう、と。同じく一昨日、取引先のあるアパートのオーナーが売り土地を持ってきてくれた。その日と昨日とで、物件調査を終えて今日から営業しようと思ってその準備をしていた。まだネットに出すつもりはなかったが、印刷のため、ちらっとネット公開した。そのちらを見て、以前取引したお客様から電話があって売れた。
ふと思った。カメムシが手引きしてくれたのだろうか。助けてくれたお礼だよと、土地が売れるように手引きしてくれたのだろうか。まさかそんなこと、あるはずがないのだが、あまりにも二つの事柄の日付時間が一致しすぎている。だから、きっとそうだよと思いたくなった。
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大山が霞んで見えた
2025年11月05日
もっと寝ようと思っていたのに、今日は早く目覚めた。昨日の朝はあんなに眠かったのに、今朝は気持ちよく目覚めた。定休日にはどうしてこうも早くに目覚めるのだろう。部屋に掃除機かけ、近くの郵便局で毎月月初めにある支払いを終え、墓参を終えて書類を取りに事務所に行った。昨日市役所に物件調査に行ったのに、一つ確認漏れがあって今朝再び市役所に。今までこんなミスなかったのに、トホホだ。仕事終えて、美保関に行くことにした。限られた時間しかないときにはよく美保関に向かう。どうしてかわからない。大山を眺めて、青石畳み通りを歩くと、何となく心落ち着く。わび、とか、さび、とか、千利休じゃあるまいし、そんな心が私にあるわけじゃあないが、だが、しっとり感は心打つから、この小道を歩くと何となく落ち着く。
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甘い涙
2025年11月04日
朝の一仕事終えたら昼が近くなっていた。事務仕事だけど、かなり根を詰めたらしい、疲れを感じた。安らぐためにパソコンを覗いた。何気なく、ドキュメントを開いた。妻が亡くなって次の正月、妻の友達から妻名義の年賀状が届いた。そしてやっと妻の死を知らせることができた。そして来た手紙に、お礼の返事の手紙を出した。その手紙の文面が、ここにストックされていた。
ちょうど今日の朝のNHKラジオの冬休み子ども科学相談で、このように回答者が答えていました。「涙を流すことは、気持ちを和らげる効果があるんだよ」。確かにそうなんだなと、思うこの頃です。そんな一文を交ぜていた。そしてこうも思った。子供の頃、喧嘩に負けた悔し涙はしょっぱかったけど、妻を思う涙は甘いんだな、と。
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秋の菜菜御膳
2025年11月02日
10時半、兵庫県の但馬から、妻の妹夫婦と弟が3人でやって来た。事務所で少し話してから、墓参に向かった。7回忌から初めてだから、1年半ぶりに会うことになる。皆が少しずつ歳を取り、それなりの見栄えになってきた。
墓参を終えてから、宍道湖を眺めながら食事ができる、「ふじな亭」に行った。秋の菜菜御膳を4人前、注文した。話は、妻の思い出話に移っていく。生活様式が、妻の実家風に変わっていったこととか、歌手は誰と誰が好きだったとか、そうそう、と私たちの接点は多かった。食事終えて、山陰合同銀行の屋上展望室に向かった。東側の街の風景を眺め、そして宍道湖が一面に広がる西側のフロアに移った。太陽が宍道湖を照らし、浮かぶ雲の形がそのままそこだけ、湖面のまぶしさを和らげていた。こんな風景も面白いと思った。感動する、義弟の顔を見るのが嬉しかった。
今、たまたまNHKの朝の連続ドラマで、「ばけばけ」の放送をしている。そのせいか、いつもは見ない来客の姿が多かった。昨日も冷たい雨だった。今日は風は強かったが晴れて暖かだった。運が良かったのだろうか、それとも妻のおかげだろうか。なぎさ、有難うな。
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東京ららばい
2025年11月01日
明日は妻の妹弟夫婦二組が墓参にやって来る。先ほど、雨の合間を縫ってお墓に花を生けてきた。なぎさ、久し振りに君の妹と弟に会えるよ。楽しみだね、と言って生けてきた。ついでに、先日きれいにした墓石周辺の草をよりきれいに刈ってきた。
昨日は寒かった。事務所のエアコンが朝から閉店まで作動した。今日は昼から消した。一人の事務所は色々なことが頭に浮かぶ。考えればよく働いた。15歳の年から働いて1年ほどのブランクがあって、また働いた。60年間働きづめだ。じっと手を見る。「楽になったかい。いや、しんどいよ。夢は?。先は暗いね」。数年前から、家賃保証、というアパート入居の仕組みができた。その審査は甘くない。高齢者や、障がいのある人、生活弱者の方々の入居が難しくなった。先日の松江市議会議員さんとの話の中で、ある人とラインの交換をすることにした。そしたら写真の資料を送ってくれた。




