店主日記

  • 寿司食ってみようかな 2026年03月18日

     9時に目覚めた。服だけ着替えて、近所のスーパーマーケットの花屋さんに行った。昨日は春の彼岸の入り、妻の墓石に粗末だが花を供えた。その足で出雲市に向かった。息子は毛布をかぶって寝ていた。来週また来ようと、起こさずに病院を後にした。

     

     少し遠回りして帰りたかった。コンビニで海苔巻きと稲荷のセットを買った。ハンドルを佐田町に切りながら寿司を頬張った。旨い。400円の寿司がこんなにも旨いのだろうか。手料理で酢は使わないから、体が欲していたのだろうか。そんな気がした。

     

     佐田町を抜けて、掛合町の国道54号線と合流した。少しさかのぼると、道の駅「掛合の里」がある。そこの売店に寄った。はんぺんと地ビールを買った。夕方、シャワーを終えてビールを頂いたが、旨いとは思えなかった。発泡酒だが、飲み慣れたのがいい。

     

     まだ早いが、54号線を下って宍道湖に出た。そして国道9号線を帰ってきた。この頃、トンカツに凝っている。2枚入りのトンカツ肉を買ってきた。筋を切って塩コショウをふりかけ、小麦粉をつけて卵にくぐらせパン粉をまぶす。火加減を考えながら二度揚げする。カリカリの衣の中に、ジューシーで熱々のトンカツ肉が旨い。ビールのお供に最高ー。

  • 春が来た 2026年03月16日

     先日の日記に、4月のカレンダーの23日のメモスペースに「妻命日」の文字を書き入れたと書いた。以来、妙に鮮やかに妻の姿が蘇ってきて、懐かしくて恋しくて心がしんみりとしてしまって。肌身離さずいつも写真を持ち歩いている未練からだろうか。

     

     そんな心持をよそに、春が来た。暖かな日差しがいっぱいに降り注いでいる。この陽気に誘われて、先日のテレビニュースで知ったサルボウガイ(出雲地方ではこれを赤貝と呼ぶ。赤貝と言う貝種は他にあるらしいがサルボウガイとは違うらしい)を求めて道の駅「本庄」まで出かけて行った。が、その姿は見えず。売り切れたらしい、残念だ。

     

     ちなみにこのサルボウガイ、我が仁多町の故郷の家の正月には欠かさない食材だった。そんな幼少の頃の記憶から、もう一度食べたいなと、そう思ったのはなぜだろう。醤油味で煮て、お供にと、口を開けた殻から貝を爪楊枝で取り出しながら飲む熱燗の日本酒の味は格別だ。

     

    中海

     

     手ぶらでの帰り道、中海の堤防を帰ることにした。春の陽光を浴び、はしゃいでいるかにも見える湖面(そう、中海は湖なのである。正式名称は斐伊川一級河川)が美しい。車の走りも、より快調に思えた。妻も好んだ私とのドライブ、にっこり笑ったその顔が瞼に浮かんだ。

  • カレンダー 2026年03月13日

     ああ、そうだと思いだした。先日の通院日に予約した今度の通院日を大きな壁かけカレンダーにメモしておこうと思った。カレンダーを壁から外して机の上で4月のページをめくった。28日の空間に「午後2時病院着」と書き込んだ。そして23日の枠内に、時間は止まった。

     

     2018年の、4月22日と23日の記憶が鮮やかに蘇った。そして走馬灯のように、それからの私の心模様が次から次へと巡って行った。悲しくて、寂しくて、辛くて苦しくて。でもよく耐えたな。よく8年間、ひとり生きてきたんだな。23日の枠の空白に「妻命日」と刻んでおいた。

  • 三成駅 2026年03月11日

     昨日の月一の二連休、いつも通り出勤して、確定申告を午後2時に仕上げて税務署に放り込んだ。根詰めて作成したせいか、安どの気持ちは大きかった。税務署のエレベーターから降り、一階フロアを歩くとき、聞きなれた音楽。俺の携帯やん。アパート入居の申し込みがあった。

     

    三成駅 今朝、いつもの時間に墓参した。妻の墓石の昨日あげた水鉢の水が凍っていた。放射冷却による冷え込みである。こんな日は天気が良い。そのまま事務所に出勤したら眩しいほどの日差しが降り注いでいた。久し振りに、どこかに行かなきゃあ。昨日のアパート入居申し込みで気分も晴れた。

     

     安来市の道の駅「あらエッサ」から南部町を通って日南町に向かった。「にちなん日野川の郷」で小休止。再び走り出して横田町方面へ。そして仁多町を通って雲南市、宍道湖に出て国道9号線を帰ってきた。

     

     いつ来ても三成駅は懐かしい。どこへ行くにもここが出発点であり、終点でもあった。幼少の頃から放浪癖があったらしい私、父がどこかに行くと言えばついて行った。母がどこかに行けばくっついて行った。その度に、出発点から始まり、終点で終わった。ああ、懐かしいなあ。

  • オオイヌノフグリ 2026年03月09日

     和名の由来は、果実の形状が雄犬の「フグリ」、つまり陰嚢に見立てたことから名付けられているらしい。江戸時代の「草木図説」にイヌフグリの記載があるという。それにしても、可愛い花なのに、江戸人特有のギャグだったのかもしれないが、今になったら面白くない名前を付けられたものだ。

     

    イヌフグリ

     

     妻が眠る大庭町の公園墓地で、一昨日から目にするようになったオオイヌノフグリ。天気の良い一昨日の朝は、 蕾が多かったがいくつかの花びらが春の訪れを感じさせてくれた。だが昨日、うっすらと雪が積もって花はみな閉じた。今朝、周辺は霜に覆われていた。「花のいのちはみじかくて、苦しきことのみ多かりき」(林芙美子)。その言葉が心をよぎって行った。

     

     話せば、皆感動をしてくれる、そんな私の不動産業の開業の経緯だった。懸命だった。最初の数年間は休みなしで働いた。10年が経ち、やっと面白くなってきて、これから二人で楽しい人生を生きていこうなと言っていた矢先、妻が一人旅立って行って一人暮らしになってしまった。

     

     やがてコロナが始まった。数年経ち、収まったと思ったら物価高。そして今、戦争が世界中を混乱させている。間違いなく、日本の経済にも影響は及んできている。でも、負けてなるものか。・・・そうだよ、お前が今まで背負ってきた人生に比べたら、ちっちゃなものさ。オオイヌノフグリは、そう私に話しかけてくれた。

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