店主日記

  • グレープ 2024年11月20日

     休みだからゆっくり寝たかったのに、6時前に目が覚めた。もう少し寝ようと思うのだが眠れない。それでも8時まで耐えた。そして限界を感じて起きた。昨夜、息子に会いに行こうと決意したからだろうか。そうかもしれない。そのことを重荷に感じていたからかもしれない。

     

    勝山 公園墓地から、山陰道の側道を少しかすめて国道9号線に出た。玉造温泉入り口の交差点を過ぎると宍道湖が視界に飛び込んでくる。湖面は静かで、いち面に朝の光を浴びていた。鴨たちが、気持ちよさそうに等間隔で浮かんでいた。あの鳥たちにも、悩みのひとつやふたつあるのだろうか。そう思うのは、私のひがみなのかもしれないと思った。

     

     病院に着いた。まだ息子は身体拘束されていた。そんな息子を見るのは辛い。心が苦しい。だが、拘束をとく練習を少しずつだがしているとか。それを聞いて、ちょっぴり心安らいだ。眠っている息子を起こさずに少し見守ったが、やがて病院を後にした。26日に再びやって来るからなと言って。

     

     いつものコースで三瓶山に行くことにした。9号線から見る日本海も波静かだった。大田市から北の原に向かった。49日が終わって、緊張の糸が切れたようにこの道を走りながら涙を流した。妻のことを想いながら涙がいっぱい流れて来た。以降、泣かなかった私が涙もろい男になってしまった。このことも、もう思い出に変わろうとしている。

     

     三瓶山は通り過ぎただけで頓原から国道54号線に出た。いつもより強く、今日は妻の思い出に浸ってしまっていた。ちょうど、音楽はグレープが歌う「精霊流し」に変った。妻を想う時、グレープが歌う声はよく似合う。「無縁坂」、「縁切寺」の3曲を繰り返し繰り返し聴いた。

     

     写真は本文とは無関係だが、先日行った私の好きな町、岡山県真庭市の勝山町の一角を切り取ったものだ。雛祭りの3月3日前の一週間、この町のいたるところに雛人形が飾られる。3月3日生まれの私と、何か縁がありそうで。

  • 昨夜夢を見た。 2024年11月19日

     昨夜夢を見た。家族の夢を見た。子供たちはまだ小さくて、妻がいた。家族全員がみんなそろっていた。ところが、何をしている時の夢なのか分からなかった。それぞれが何かをしていて、それぞれが違った動きをしていた。それを私が眺めていたような記憶がある。

     

     でも、どうしてだろう。私の家族だと言うことはしっかりと理解できるのに、それぞれの顔かたちがはっきりとしない。顔の輪郭さへも分からない。どうしていつもそうなのだろう、ほんのたまにしか夢に登場しないのにいつもそう。いつも顔がはっきりと分からない。妻の顔をもう一度見たいのに。会いたいなあと思うのにいつも顔がぼやけてる。

     

    紅葉

     写真は私が写した紅葉の写真だ。一眼レフって、なんでこうもすごいのだろう。なんで解像力がこんなにもあるのだろうもう、十数年前に買ったキャノン製のEOS Kiissx4なのに。

  • K女子の写真展最終日 2024年11月17日

     今朝6時半に起きた。朝食も摂らずに出勤して来た。事務所近くにある1棟に2店舗ある貸店舗の周辺の掃除のためである。店舗が開店すると駐車場に車が来て掃除しにくくなるから、朝早くの作業だ。草もかなりの量があった。隣がコンビニとあって、コーヒーの空き缶などが散らばっていた。2時間かけて奇麗にした。駐車場もかなり広い。だから疲れた。今日は30分早く仕事終わろ。

     

     今、Sayaさんが歌う「秋桜」を聴いている。この曲を聴くと、しんみりしてしまう。この歌の中の母の気持ちを、私の妻にも経験させてやりたかった。娘にも、これを歌う娘の気持ちにさせてやりたかった。ふたりとも、きっとこの歌の気持ちになっただろうな。あいつら、気は強かったけれど、優しいところがあったからな。

     

     おいしいカレーを食べて、カフェエルプラスさんを後にした。車で走り出した瞬間、しまったなと思った。聞くことを忘れた。このあたりはカメムシをなんて言うんですかって。恐らく、ハットウジと言うんだろうと思う。三次市でも、岡山県真庭市の勝山町でもハットウジとそう言うんだから。私の育った田舎もハットウジと言ってたからこだわりがある。

     

    紅葉

     

     車は鳥取県に入った。道の駅「にちなん日野川の郷」で一服した。イチョウ見物のシャトルバスを待つ人々で賑わっていた。そして車は緑水湖を右に見た。湖岸に公園があって、東屋の上のもみじが赤く紅葉していて美しかった。米子市を通って帰ってきたのは4時半。彼女を実家まで送って行った。実家がある人って、いいなとそう思った。

  • ああ、あったかだなあ 2024年11月15日

    暖炉 昨夜も眠りが浅かった。途中何かで目が覚めて、そしたら息子の顔が浮かんできて、その姿を思い出したら眠れなくなって・・・。そして朝目覚まし時計が鳴って、でも気怠くて起きれなくて、結局ぎりぎりまで布団から出られなくて、やっとのことで仕事に間に合って、でも、眼が暖房の中でしょぼしょぼしている。

     

     朝のうちに通帳の調整をした。事務所の通帳からいくらかの金額を引き出した。それを同じ山陰合同銀行の自家用通帳にいくらか入れた。この通帳から家庭の生活費が引き落とされる。そして島根銀行に行って家賃を納めた。その足で郵便局。郵便局の通帳からは私の生命保険料と、末娘の生命保険料が引き落とされる。ややこしいかもしれないが、妻の代のやり方を引き継いでいる。個人事業主だからこんなやり方が通用すると思うとおもしろいね。

     

     さて、これで今月の支払いは片付いた。月末の22日には「あじさいの会」がある。これには今月も出席の予定だ。息子のことを報告しておきたい。26日には、息子の入院先の病院に行く。入院延長の話し合いがある。27日は私の定期通院の日。だから支払いだけは早めに片付けておいた。

     

    前菜

     

     KAFEエルプラスさんから頂いた名刺を見ている。ローカルな暮らしを楽しもう!とうたってあって、中国山地の山の恵みや里山で収穫された旬の食材を使った料理&スイーツ。とある。そう言えば前菜に出されたスープや食材に、どこか里山の味がして、私には懐かしく頂けたなと、同じ中国山地の山育ちの私はそう思った。そして部屋の片隅に置かれた暖炉の灯は、子供の頃の教室に燃える薪ストーブのような、目にもそんな暖かみがあって心も温かくなってきた。

  • 真庭市勝山町 2024年11月14日

    カフェ 車は県境を通り越して広島県に入った。昼食時間が近づいてきた。あ、そうだ。昨年、この近くに素敵なカフェを見つけたんだよ。そこへ行こう。鳥取県に向かう道をそれて福山方面に方向を変えた。どこだったかなあ、左手にあったんだけど。しばらく走ると見つけた。CAFEエルプラスさんを。庄原市東城町川鳥34-4にそこはあった。(2023年10月19日の日記参照)

     

     写真はカフェエルプラスさんの外観。カレーを頂いた。まず前菜が出てきてそしてスパイスの良く効いたカレーは美味しかった。撮影はK女子。

    カレー

     

     昨日は岡山県真庭市の勝山町にひとり向かった。好きな暖簾の町並みなのに、歩いていても心浮かない。息子、宗一郎の顔がちらついていた。気持ちが、息子から離れていかない。楽しいはずの町歩きも気持ちが沈んだ。宗、今どうしている。そうだよな、身体拘束中だよな。すまんな、俺だけこんな所に来て。

     

     帰り、四十曲峠を越えた。九十九折の下り坂を過ぎると道は平たんになった。運転に余裕が出来た。そして、息子のこの6年半を考えてみた。俺は、本当にどうすることもできなかったんだろうか。やはり、どうしようもなかった。市役所の、県庁の障害者福祉課にも相談に行った。だけど、時期を待つことしかないと悟った。宗、俺の力が無くてすまんな。ごめんな。悔しくて、悔しくて涙が視界を遮った。

     

     昨夜も眠りが浅かった。出勤して、居ても立ても居られなくて市役所の障害者福祉課に行った。県庁の障害者福祉課に行った。事実を知ってもらおうと、事実を淡々と話してきた。ひょっとしたら何かが変わるかもしれない、そう思った。宗、このくらいしかできない、今の俺じゃあ。本当にすまんな。こんな人生を与えてしまって。ごめんな。

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