店主日記

  • 梅雨空から真夏の空へ 2024年07月17日

     定休日になると何故か早くに目が覚める。何も計画もなし、たまには部屋のかたずけをしようかと思い、物置代りの4帖半の部屋に行った。娘がお産で帰っていた時使ったものやらが所狭しと置いてある。重ねてあった段ボール箱なども整理したい。

     

     昼前になって、もうこれでいいよなと、答えるはずもない仏壇に話しかけてみた。でも、ちゃんと返事が聞こえた。私ができなくてごめんね。もう今日はいいよ。よく頑張ったね、有難う。・・・君にそう言われると、照れちゃうな。よし、午後は久し振りに二人で美保関に行ってみようよ。そして二人の思い出を辿ってみよう。

     

    夏空へ

     

     いつものように、観光客用の無料駐車場に車を停めた。車外の空気はむっとするほどの湿気を含んでいた。それでも、空を見ると梅雨空から真夏の空にバトンタッチするかのような雲が広がっていた。青石畳を、あの頃のように二人並んで歩いた。平日の今日は、老夫婦の観光客が多かった。ねえ、君。俺たちも老夫婦に見えるのかなあ。ううん。あなたは若々しいし、それに私はあれから年取ってないんだよ。

  • 「いちご白書」をもう一度 2024年07月16日

    宍道湖 仕事がひと段落したら、私はYouTubeで音楽を聴くのが好きだ。先日のある日、ある人の歌う「いちご白書をもう一度」を聴いてみた。そして気に入った。私が好む歌い方をする女性だ。以降、その方がカバーする歌を好んで聴くようになった。ネットで調べたら、シンガーソングライターとあった。その人の名は、Sayaさん。

     

     写真は、ある日ある人と行ったカフェから眺めた宍道湖の風景だ。眺めていたら、遠い昔のことを思い出した。父と、二人して松江に来たことがあった。帰りの列車の中、窓から宍道湖を眺めていた。日が暮れるにしたがって、宍道湖は見えにくくなっていって、そして、私の顔がガラス窓に映るようになった。不思議だなあと思った。5歳ぐらいだったか。だけど何しに松江に来たのだろう、この瞬間しか覚えていない。

  • エサキモンキツノカメムシ 2024年07月14日

     今朝出勤してきて、玄関を入った所で昨日のカメムシを見つけた。まだいたのかと嬉しかった。だが、彼はすでに死んでいた。そうか、頑張ったんだね。懸命に、私の事務所を訪ねてきてくれたんだね。そして、役目を果たしたんだね。有難う、妻に 会わせてくれて有難う。安らかに眠って・・・な。ほんとうに有難う。

  • ハート背負ったカメムシ 2024年07月13日

     突然の訪れのお客様には緊張しないけれど、数日前からの、内容が知れた時間指定の予約のお客様には緊張する。なぜなら、その間に十分な準備ができるはずなのだから。あれがなかった、これがなかった、準備ができていなかったとなると、こんな失礼な話はないからだ。

     

    カメムシ 今朝の9時半に来店のお客様の最終の準備と点検をしていた。すべて整えておいてふうっと息をつく。もう少し時間がある。何気なく、玄関に目を向けた。あれは何だろう。小さな虫がガラス戸にこちらにお腹を向けて止まっていた。玄関を出て後ろに回った。おや、ハートが。

     

     カメムシの一種なのだろう、長さ5ミリほどの小さな虫だった。その虫が、きれいな形の黄色い小さなハートを背負っていた。可愛いなと感じた。おや、もしかして妻なのだろうか。ハートを背負って私に会いに来たのだろうか。大丈夫だよ、ハートなんか背負わなくても。俺の気持ちは変わりゃしない。・・・後一月すると盆がやって来る。生き物を見ると、つい、そんな気持ちになってしまう。

     

     この日記をアップしてから一時間が経った。インスタントコーヒーを淹れて籐製の椅子にくつろいだ。どこから入ったのだろう、ハートが床を歩いている。やっぱり、やっぱりお前はなぎさなんだ。なぎさって呼んでみた。歩みを止めた。触角を動かした。やっぱりそうなんだ。聞こえたんだ。

  • 低気圧の日に思う 2024年07月10日

    宍道湖 昨日はよく降った。バケツをひっくり返したような大雨とはあんなのを言うのだろう、いちにちの降雨量が観測が始まって以来最高だったそうだ。朝、市役所に二つの用事を片付けに行った。駐車場に車を停め、歩いて本庁舎まで。ほんのわずかな距離だが、傘を差しても膝下はびっしょり。

     

     今朝起きた。雨は上がっていた。気温も高くはない。墓の草むしりをすることにした。午後になって、事務所近くのコンビニで菓子パンと缶コーヒーを買って自家用車に乗った。少し走ろう。せっかくの休日、気を晴らそう。宍道湖一周してこよう。

     

     国道9号線から斐川町に入った所で北進に方向転換。湖北線を松江の方に引き返した。いつものように妻と同じ名の秋鹿なぎさ公園に車を停めた。宍道湖は水かさを増し、茶色く濁っていた。なぎさ、こんな日はやっぱり俺、寂しいな。でももう大丈夫だ。夜になったら、星になって俺のこと、見守ってくれているから。

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