店主日記
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ユウスゲ
2024年07月09日
三瓶山の西の原に咲く「ユウスゲ」を見ようとずいぶん前から決めていた。なのに朝から大雨。どうしよう。あきらめようか、それとも昼まで待ってみようか。とりあえず市役所に行って用事を片付けようと、JR松江駅前を車で走った。まるで川、残念だ。あきらめよう。
三瓶山のユウスゲは、地元の小学校3校の植栽活動や、大田の自然を守る会の人たちによって守られているらしい。春には野焼きもあるし、日頃から芝生の手入れもされている。花の群れ咲く直ぐ近くまで難なく行けるのは有難い。夕方の5時頃、素晴らしい風景の広がりを見ることができる。ただし、蚊やブトなどには要注意。
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今年は空梅雨?
2024年07月07日
昨夜遅くエアコンを消した。しばらくはそのまま冷気の中。温度が上がったと感じて窓を開けてみた。涼しくはないが湿気もない。前後の部屋の窓を全開にして眠ることにした。久し振りでエアコンなしで眠れた。朝までぐっすりと眠った。
今朝起きたときはそうでもなかったのに、少しして太陽が昇ったら急に暑くなってきた。日課の墓参を終えて出勤していつもの事務所前の掃き掃除をしていた。ポロシャツの背中を太陽が照り付けてきて異様に暑いと感じた。くらくらしそうになった。たまらず事務所に入っエアコンを浴びた。
新婚旅行は沖縄に行った。5月の初めだったが暑かった。海好きな妻、「泳ぎに行こうよ」。名は忘れたが何とかの浜にタクシーで向かった。途中おろしてもらって、サトウキビ畑を風が通り抜けて行く音を聞いた。ざわわざわわざわわ。・・・なぜか、あんな遠い日の記憶が蘇ってきた。
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さとうきび畑
2024年07月07日
森山良子の歌が聴きたくなった。もちろん「さとうきび畑」だ。今日の店主日記で、ざわわざわわざわわと書いたものだから急に聴きたくなった。そしてYouTubeで聴いた。歌う主人公の父は鉄の雨に打たれて死んでいった。悲しい歌だ。そして先日の6月23日は沖縄は「戦没者慰霊の日」だった。沖縄での、組織的戦闘が終わった日であるらしい。
あの時、糸満市の摩文仁で石碑を見た。途方もなく多くの戦没者の、一人ひとりの名前が刻んであった。そう言えば、私の母の弟はあの戦争に従軍し、戦死したらしい。出兵して、一か月後だったそうだ。父も従軍して、戦後ほどなく帰って来たという。そんなことに思いが至った時、広島の平和記念公園で鳴くセミの声が聞こえてきた。長崎の鐘の歌が聞こえてきた。そして間もなく、終戦の日がやって来る。
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今年の最高気温
2024年07月04日
お客様の来店があるかもしれない。だから昨日の定休日は近場でうろうろしていた。携帯への転送電話を受けてから20分くらいで事務所に着ける所、まず、秋鹿なぎさ公園に行った。駐車場の端っこから宍道湖を眺めると、湖面を走って来た熱風が顔をたたくような強さで吹き付けてきた。こりゃあ叶わんと車内でしばらく読書を楽しんだ。
その後、熊野大社に行ってみた。平日だからだろうが、閑散としていた。駐車場にも、参道にも、境内にも人っ子一人いなかった。いつもは少なくとも3~4人の参拝客と会うのだが、おみくじ売り場に巫女さんの姿も見えなかった。暑いからだろうが、私ひとりが独占することにした。こんな日もいいもんだと思った。何も考えず、何も気にせずぶらぶらと散策できた。池の、大きな錦鯉が近づいて来て、そして直ぐに背を向けた。ケチだって、見抜かれたのかもしれない。こいつは、エサもくれそうもないと。ああ、こんなにのんびりするの、何年振りだろう。
蒸し暑かった夜をエアコンで何とか抜け出した。今日も暑い。事務所前を赤トンボの一群があっちへ行ったりこっちへ戻ったりとおもしろい。これから涼しい山に向かって行くのだろうか。そこで逞しくなって、秋口にまた平地に戻って来るのだろうか。私もトンボになってみたい。そして千の風と一緒に、あの大きな空を吹きわたってみたい。
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明日から7月
2024年06月30日
先日皮膚科で頂いた就寝前に飲む薬がよく効くのか昨夜はよく眠った。10時30分に眠って今朝の7時30分の目覚まし時計で目が覚めた。だけどまだ眠りたいな、もう少しいいかなと10分間睡魔との格闘。ひとり暮らしに慣れなくて、異様に早く目が覚めてた数年間が不思議にさへ思えるこの頃だ。
今日で6月は終わる。ちょうど半年が終わったことになる。若い人たちには、やっと半年、と
思う人もいるかもしれない。だが我々は違う。年々一年間が早く終わる気がする。坂を転がる雪だるまのように、時間を早く感じるその間隔が加速していく。ジェット機に乗った時のように、背中にGを強く感じてしまう。
だけどそれと反比例するものがある。美しいものを美しいと感じる感性だ。名もない山野に咲く野草を見る時、なんて美しいのだろうと感じてしばし佇む時がある。人手を加えて畑に咲く園芸種もまた美しい。でも私は、人知れずひっそりと咲く山野草にあこがれてしまう。三瓶山に行きたいな。もう直ぐ、カワラナデシコも、ユウスゲも咲くに違いない。