7回目の命日

2025年04月23日

 出雲市の息子を見舞った後、立久峡を通って掛合町の国道54号線に出て帰ってきた。車中、7年前のあの時の記憶を思い出しながら缶コーヒーを飲みながら車を飛ばしていた。峠の頂あたりは霧が深くて視界を遮った。そう言えば、あの時も視界を遮っていたなと、感慨深かった。

 

 妻の四十九日の法要が終わって心の平穏を取り戻しかけた時、久し振りのドライブに出かけた。ふたりの思い出が深い、大田市街地から三瓶山北の原に向かった。三瓶ダムを右手に見た時に、もう妻には会えないんだなとそう思った。その時、突然両瞼から涙が溢れてきた。とめどなく溢れてきた。やっと我に帰ったのかもしれない、そう思った。妻が亡くなって以来、初めて流す涙だった。

 

 今日はそんなことを思い出しながらの小ドライブだ。夕方、アパート案内があるからその準備に早く事務所に帰らなきゃあならない。妻が好きだった当時のスーパーマルマン茶山店の寿司を買って家に持って帰っておいた。なぎさ、アパート案内が終わったら一緒に食べような。そして乾杯しような。

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